好きな作家さんだけれど
2020/11/23 12:31
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムスリップもの、ストーリーは特別目新しいという訳ではなかったが、馴染みの薄いエジプトの宗教観やその時代の信仰心などが珍しかった
ただ自分の不勉強ではあるが、興味のある時代・文化ではないあまりに知らない文化、宗教なので中途半端にリアルに感じてしまい話に入り込めなかった
いっそ全くのファンタジーで異世界であった方が溶け込みやすかったと思う
しかしそれでは、悠久の歴史の波に迷い込みその一端に触れたという主人公の思いも、この作品の醍醐味も失くなってしまうのだろう
ただただ自分の不明を嘆くしかない読後になってしまった
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投稿者:ロー - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代エジプト物のBLが読みたくなりこちらの作品に出会いました。
タイムスリップものゆえ内容についてはほとんどネタバレになるため触れにくいですが…
主人公の受けは考古学者でとにかく古代エジプトオタクという特徴以外に普通すぎて、攻めが絶対の忠誠を誓うファラオ以上になぜ惚れ込んだのか謎だった。
アラン(主人公)・アテン・アメンそれぞれ混合しそうになるので注意(いやいや)
タイムスリップもの・エジプトの第18王朝
2018/05/07 22:38
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
攻めの実直さがすごく良かったです。
現代に帰ってきてからのあの行動には唖然としたけれど、その筋の通り方が納得できるものだったので…。
現代編が短かったのでもう少し読んでみたくはありましたが、BLとしても、歴史ものとしても非常に面白かったです。
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★3.5
タイムスリップもの。
恋仲になるのが急…(描写はあるけど理解はしにくい)だったのが残念だけどアレンがエジプト王朝時代に飛んでしまっていた頃の話は面白い。
現代に戻ってきてからは展開が早く若干話を掴むのに戸惑った。
他のも書かれているように、ネフェルの現代に来てからの10年間をもっと詳しく読みたい。
イラストが美しくてすらすら読めた。
褐色の肌に紫の瞳って素敵!
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素晴らしい!
もう、引き込まれました。
ジャンルとしてはBLのタイムスリップもの。
現代に生きる日系アメリカ人の考古学者の青年がエジプトで発掘している際、土砂崩れが起きて気がついてみたら、古代エジプトにいた-、というある意味では王道のタイムスリップものといえます。
古代エジプト、タイムスリップ、ファラオとの時を越えた恋愛といえば、どうしても少女漫画の巨星、細川千栄子先生の「王家の紋章」を思い出します。
私も昔、ロマンチックなストーリーにハマリにハマッたものでした。
しかし、本作品は美少女と凛々しいファラオならぬ、美青年と凛々しい王弟の恋のお話です。
まず驚かされたのは、作者の方がとても詳細に古代エジプト史について調べられた上で描かれていること。これが最初に圧倒されたことです。
ただ、恥を申しますが、私、古代エジプトで知っているのはツタンカーメンと王家の呪いくらいのものなので、どこまでがフィクションで、どこまでが史実なのか、実は判りません。読んだ感じで、責めとなっている美しい王弟殿下は架空の人ではないかと見当をつけてはいますが、、、
もし、王弟殿下も実在の人よ~と言われたら、「あ、ハイ、そうなんですね」と納得するほどの知識のなさ、、、
歴史ファンタジーって、架空を織り交ぜてお話を作るわけですけど、この小説の場合、架空と史実が絶妙なバランスで成り立っていて、フィクションを交えることで、史実が「物語り」として更に面白くなっています。
とても興味深く、面白い内容でした。
ここからは気がついた点を。
一つは、主人公の青年が過去から現代に戻ってからのことです。彼は愛する男性ネフェルと一緒に現代に戻ったわけですが、私は読んでいる最中、まさか二人が「同じ年代に戻ったのではく、微妙にズレた年代にそれぞれ飛ばされた」のだとは予想もしませんでした。ある箇所-二人の再会シーンで、「10年」という数字が出てきて、主人公の方は「三週間前」に戻ったのに、ネフェルは「十年前」に現代に来たという下りがあって、初めて「ええっ、そうだったの」と驚愕しました。
ここは、ちょっと、いきなりすぎるので、この前にネフェルが10年もこちらの世界で過ごしたということが読者にも納得、伝わるように工夫が欲しいところです。
二つめは、主人公が考古学者としてネフェルが生命よりも大切に守っている兄王の形見(遺跡、アクナーテンの秘儀の間)発掘することを許したのに、ネフェルは自分しか知らない仕掛けで遺跡を壊してしまったところ。
許すと見せかけ、実は遺跡を崩れさせ、人の目に触れさせないようすることで、亡き兄の遺志を守ったわけです。
遺跡が崩れて、考古学者たちの反応があまりに薄すぎるのでは、、、
「残念だけど、仕方ないか」程度では実際は済まないと思います。
この二つに違和感がありました。しかし、作品全体が素晴らしすぎるため、本当に小さなことではあると思います。
面白そうな小説を探していたところ、たまたま検索で出逢ったこの小説、調べた限りでは古本しか出回っておらず、読みたくて入手しました。取り寄せた甲斐があった��いうものです。
時代ものは「調べて描く」という点について、とても勉強になりました。
この世界観、設定で、BLではなく男性と女性の時を越えた恋愛を読んでみたいと思ったのは蛇足の感想です。