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私は、落合さんのことを完全に勘違いしていた。
「オレ流」や中日時代の猛練習などからてっきり、根性論と個人主義の人間だと思っていた。
しかし、この本では、落合さんの頭の中で展開されていた理屈が語られており、そのいずれもがかなり理屈っぽく考えられているのがわかる。
向上心旺盛で理屈っぽい落合博満の頭の中を少しのぞいてみることができる本だ。
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自己啓発本のようなもんかな?と思っていたけど、そんなことなかった。著者の考えが、わかりやすい表現で書かれていた。いっときの努力が実を結ばずとも、その過程は別の場で生かされるのでしょう。…そういうこと?w
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選手時代には3度の三冠王に輝き、監督としても8年の間に4度のリーグ優勝を果たした落合博満氏が自身の考えや想い、そして選手、監督時代の決断の場面での心境などをまとめた一冊。
自身の野球感はもちろんのこと組織論や選手の起用法や練習法などが紹介されており名将の考え方を学ぶことができました。
プロ野球界でも屈指の成績を残してきた著者だから語れるエピソードが多くあり読んでいて刺激を受ける場面が多くありました。
そんな本書の中でもよく選手を観察することや粘り強く起用し続けることは大切であると感じました。
またプレーオフの両リーグの上位2チームが争うというものは実現したら面白いと感じました。
落合氏の野球観に本書を通じて触れることによって、幾多の場面の決断をがするの心理を知るだけでなく、野球の奥深さを感じることのできた一冊でした。
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落合監督の本は、ビジネスマンに参考になる。好き嫌いでなく、仕事ができるできないで判断すること。講演会も楽しかった。
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落合さんほど、徹底して信念を貫くことはできないですが、上司のアドバイスはちゃんと聞こうと思いました。物事の本質を見極める目を意識したいです。
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50年間で5回しかリーグ優勝が無かったドラゴンズを、
8年で4度リーグ優勝に導いた落合野球イズムを感じるの良い本。
強い組織、勝つ組織の共通項がもりもりで、
仕事に通ずる内容がかなり書いてある。
“オレ流”と呼ばれる落合さんだが、
誰よりも人のことを見て、吸収している。
采配にしても、選手時代の技術にしても、
かなり先人たちや、同じ時期に活躍する人たちから何か得られるものはないかという姿勢が強い。
それを強く感じる一冊だった。
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落合さんはやっぱり仕事(野球)が好きなんだなぁ。「組織とは小さな『ピラミッド』の集まり」(p46)の話がよかった。
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偶然にも秋田出張中に読了。
最善を尽くしても期待した結果を得られないことはある。
やってみて初めて、自分の力では及ばないと知ることもある。
世の中は、自分にだけ都合よく回っているわけではないのだから。
それでも、決断、実行した上での失敗は、反省材料や教訓となって次につながる。
しかし、決断、実行しなかった後悔は何も生み出してくれない。
やって反省、やらずに後悔!肝に銘じます!
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『#決断=実行』
ほぼ日書評 Day403
ノムさん本は相当数読んできたのに対し、落合本は初めてだったか。ノムさんに比べると、野球に対する取り組み方の記述が、より具体的なため、引用して「面白い」一節を見つけることは難しいが、野球ファンとしては、膝を打つ回数も多い一冊。
全体を通じて一貫する主張は、同じことをやり続けることの大切さ。
ある程度の成績を残した、例えば年間10勝した新人投手が、先発ローテーションに定着するために「"これまで取り組んできたことを続けて本物にしよう"と考えてくれれば御の字なのだが、"これまでと同じことをしていたらダメだ。相手も研究してくるのだから、何かを変えなければ"と考えてしまうと厄介である」これは意外だった。いわく「受験勉強を例にしてみよう(…)成績も伸びているときに塾や予備校を変えようと考えるか。それを検討するのは、成績が思い通りに伸びない時ではないか」
すなわち、さほど速くないストレートと、コントロールと緩急差が大きいチェンジアップで相手のタイミングを狂わせることに成功した投手が、中途半端にストレートの急速を増し、さらに緩急差の少ないスライダー等を身につけると格好の打ちごろのボールになってしまうというのだ。
監督としてユニフォームを着るときに肝に銘じたことは「自分ができたことを伝えるのではなく、自分ができなかったことを勉強する」こと。自分がわからないところはコーチに任せつつ、最終的な責任は自分が取るという潔さ。
ひとりもクビにせず、現有勢力で戦うことを宣言。シーズンオフの過ごし方を選手達に考えさせるため、2/1(キャンプイン初日)に実戦を行う、これによってベテラン中心に仕上がりが大きく早まった。
救援投手記録を持つ岩瀬をストッパーに抜擢し、しばらく結果が出なかった時の書きようは痛快。「岩瀬のプライドを尊重するとか、信頼関係を築くとかいったことは一切考えていない。どうすれば岩瀬に力を出し切ってもらえるのか(…)だけで岩瀬をマウンドに送り続けた」
最後に「やり続け」た豆知識、阪急で3番を打っていた加藤秀司のエピソード。(盗塁記録を持つ)先頭の福本豊が出塁すると、加藤が打席に立つ時、一死三塁のケースが多く、ここでいとも簡単に犠飛を打つ。記録では首位はノムさんの113、加藤はそれに次ぐ105、世界の王貞治が第3位で100なのだそうだ。
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史上初の三度の三冠王を取得した落合博満氏の選手、監督時代の裏話。現在のプロ野球界、メジャーリーグ挑戦への所感のみでなく、野球道を通じての自分の職業への考え方、取り組み方、また監督経験から組織論にまで語られていて、野球以外にも勉強になること数多し。
広い視点で、自分なりの自分に合うやり方で。
その仕事のオタクとなること。
もともと落合氏の大ファンであった自分には、もう五つ星以上の満足を得られた一冊でした。
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プロ野球の仕組みを理解している人、そして組織マネジメントや人材育成に興味がある人にオススメ。
「新人や若手の起用で気をつけたいこと」というトピックは知らなかった情報が書いてあった。
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采配の続編ということで決断と実行の大切さが書かれています。
野球も仕事もやるべきことをちゃんとやるということなんやと思います。
書かれていることは理にかなっていて仕事の参考になります。
野球好きな人やったら落合博満ファンでなくても面白く読めると思います。
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筋の通った思考の大切さを再認識させてくれる。手元に置いて見返したい本。合理的だがその厳しさは想像もつかない。骨折してもプレーを続ける選手の持つ士気、プレッシャーはどれほどか。
プレーオフ制度の複雑な理由とこうあるべき論は目からウロコ。一石二鳥の練習も興味深い。
自分が普段いかに何も考えていないかを思い知らされる。今、注力したいもの(仕事、水泳)に関して常に考えることを意識して向上を目指す。
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洋書 Twin Thieves に書いてあることは、成長の妨げは、失敗への恐怖と、他人からの評価への恐れの二つからくると書いてある。落合氏は基本的に同じことを言っている気がしてならない。もちろん一昔前に育った人であるから、伝え方や事例が古風と感じる人もいるかもしれない。
だが、この人の強さは若い頃に何度も回り道をしながらも、自分の好奇心と好きを押し通せた芯の強さだろう。そこには「他人からどうみられるか?」というものへの麻痺か、恐れを乗り越えた過去があることは、彼の著書からところどころ垣間見れる。
どんな仕事でも、勉学でも、失敗したって命まで取られるわけじゃない。くよくよ悩むのも、決して恥ずかしいことではない。「今日は何もできなかった」と失望する日もあるだろうが、そんな日でも「1日生きた」という経験だけは積んでいるのだ。どんな仕事でも、そのうちに経験が生きることはある。
技術の世界は、自分ができないこと、知らないことは聞いた者勝ちである。
一芸に秀でたければ、オタクを目指そう
オタクとは「他の人が気がつかないことに気づける人」
厳しい言い方になるが、プロ野球界で生きてきた私の目で見て、あるレベルから伸び悩む選手の大半は、指導者や先輩のアドバイスを試そうとしない。
自分の殻に閉じこもり、その気になっていないのだ。
自分の周りには、生きた教材がたくさんいる。望めばアドバイスをしてくれる指導者も揃っている。だが、他人から学べることには限界があり、最終的には自分自身で考え抜くしかない。
そして、聞き上手になり、アドバイスを試してみようという姿勢を持ち、その気になれたら、練習方法はこうして欲しい。
これまで取り組んできた練習に、「アドバイスを試す時間」をプラスするのだ。
1日の練習時間を3時間とすれば、コーチのアドバイスでカーブを覚える練習時間はその3時間に含めず、3時間の練習にプラスするのだ。自分だけは、1日の練習時間を4時間にするのがポイントになる。
高校の野球部を7回も退部し、大学では野球部だけでなく、大学そのものも中途退学した私がドラフト指名され、のちに3回も三冠王を手にしたのだ。
どんなに偉くなっても人生は一度きり。一夜明ければ、今日は過去になってしまう。ならば、後悔のないように生きていくのが幸せなのではないだろうか。
最善を尽くしても期待した結果を得られないことはある。やってみて初めて、自分の力では及ぼないと知ることもある。世の中は、自分にだけ都合よく回っているわけではないのだから。
それでも、決断、実行した上での失敗は、反省材料や教訓となって次につながる。しかし、決断、実行しなかった後悔は何も生み出してくれない。
行動を起こさないのも実行のひとつであるという考えで、次の決断、実行を前向きに考える。他人にどう思われようと関係ない。そうした決断、実行を繰り返しながら、自分の思うがままに生きていくのが、特に情報過多でスピード感のある現代を生きていくには大切なのではないだろうか。
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落合は天才的で直感的なのかと思っていたが、真逆で非常に論理的な戦略家であることが分かった。
p.20
指導者にとって一番怖いのは、教える立場になったからといって、自分が何でも知っていると勘違いしてしまうことだ。
→3度の三冠王を取った落合が言う言葉に重みがある。教える側は全知全能ではない。
p.194
私は三冠王にこだわり、大谷は二刀流を目指す。そんな大谷を北海道日本ハムやエンゼルスが必要としたのだ。それでいい。私には、自分とはまったく違う道を突き進む若者が何を見せてくれるのか、その楽しみしかない。