野球から人生論を考えさせてくれる
2019/07/21 15:16
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投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
・「自分ができたことを伝えるのではなく、自分ができなかったことを勉強する」。指導者にとって一番怖いことは教える立場になったからといって、自分が何でも知っていると勘違いすること。
・自分の仕事は何かを常に忘れず、求められた役割を自分なりに全うすれば、周囲の誰もが何も余計なことを言わなくなる。
・コーチの一人にチーフという肩書を持たせると、本来は責任感を持たせたかったのに、本人は権限を与えられたと受け取ってしまい、いつしか上から目線の物言いになることがある
・監督は指示するだけでなく、様々な勉強しなければならないが、聞こえのいい合議制よりも監督を頂点としたピラミッドがしっかりしているほうがチームは強く、勝てるようになる
・新人に大きな期待をかけたり、伸び悩んでいる選手になんとかきっかけをつかんでほしいと願うが、入れ込みすぎると、実戦で采配する際に邪魔になる。試合で勝つためには冷静に局面を見極め、その上でどのような手を打つか決断しなければならない。
・どんな分野でも技術を身につけるのは大変だが、必死に取り組んでいればどこかで「マスターできた」と感じる瞬間がある。選手自身が感じたり、監督やコーチが見て取る場合もある。ところがマスターできたと感じてその取り組みをやめてしまうと、瞬く間に技術は元に戻ってしまう。できないことをできるようにするのが練習なら、できるようになったことを継続するのも練習。
・どうしても基本の基本は「当たり前のこと」として意識されなくなる。「やりたい職種ではないがここで頑張れば道が開けるかもしれない」と、仕事は生活するためにやるものだという意識があればそう考えられる。「新入社員はトイレ掃除が日課」と言われたときに「なんとことをやらせる会社なんだ」と嫌々やるか、「どうせやるならトイレをピカピカにしてやろう」と思ってやるかで人生の風向きは変わる。何をやっても思い通りに運ばない時、あるいは満足できる成果を上げつつももうワンランク上の結果を残したいと考えている時こそ、基本の基本は何なのかはっきりと意識すべき。
・「無闇やたらとベンチを開けない、しっかり試合をみる」を徹底。雰囲気が悪く、ベンチに選手が少ないチームは弱い。
・野球はベンチのサインに従ったプレーが大原則だが、選手がグランドで感じ取ることも極めて重要。試合の流れや勝負の分かれ目をしっかり感じ取れる選手に育てたい。それには試合で、ただ見るだけでなく目的意識を持った観察眼を養う必要がある
・練習の効率化、施設環境向上により、投手が野手の練習をみたり、その逆の機会が減っている。体を動かして技術を磨くだけが練習ではなく、先輩やレギュラーの動きをしっかり観察し、取り入れるものはないかと考えるのも大切な練習。
・技術の世界は自分ができないこと、知らないことは聞いた者勝ち。その際、誰に聞くか、誰から盗むかも重要。そういう目を養うのも練習。
・オタクとは広く浅い知識を持つ人ではなく、ほかの人が気づかないことに気づける人
・最近はけが防止用具が発達したが、それによってよけ方が下手になったり自打球を打つような下手なスイングをしないということを練習しない
・どんな場面でも人様の仕事には首を突っ込むなを徹底する
・本物のデータをと、他人任せでなく、自分の目で見て感じたこととする合せて作り上げていくもの
・大きな責任から逃げたり、開放感を味わってしまうと、大成することができないケースが多い
・決断、実行したうえでの失敗は、反省や教訓となって次につながる。しかし決断、実行しなかった後悔はなにも生み出してくれない
人間観察力のある人ですね。
2022/03/18 17:45
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
彼が監督をやっている時、つまらない野球するなあって思ってました。ワクワクするってことが全くなかったように思う。
でも、プロ野球は勝たねばいけない。勝たないと給料が上がらない。名誉も手に入らない。勝つ野球と見せる野球は違うといいことなんですね。彼は、真面目にこのことを突きつめていったってことなんですね。
それにしても、人間観察力のある人ですね。洞察力って言葉は、彼のためにあるって感じですね。
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采配が結構面白かったし聡明な方だなという印象が残っていたので、なんとなく読んでみた。読後感としては采配ほど印象に残ることもなかったけど、考え方はスッキリサッパリしててやはり面白い方だと思いました
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人生は決断、実行の連続である。名将落合の体験談を事細かに書かれている。すべてに論理的な考えがあるので、納得できることばかりである。印象的だったのは、やる前から「今までのことは通用しないから、何かを変えていこう」というのは良くないこと。通用しなくなってから変えれば良いことであって、今までの良かった部分は根気強く続ける。他の人とおなじことをやっても意味がないのではない。他の人と同じことをやってても、それをどれだけ根気強くやれるか。
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自分で決断し実行すること。外部要因に左右されることもあり、自分はまだまだ実践できていない。
落合さんは、自分の信念に従って決断し実行することをぶれずにやりつづけてきたからこそ、プレーヤーと監督しても圧倒的な成績を残すことができたのだと感じた。
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久々の落合本。
落合ファンなので、購入した時点で評価星4以上は確定しているんですが…笑
中日の監督時代の裏話+GM時代の外から野球を見た話が詰まっています。落合さんは、1冊1冊でエピソードをきちんと変えているのですごいなと思います…。メモとかしなくても、大体言いたいことが頭に入る人なんでしょうか。。
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旦那の愛読書を拝読。素直、謙虚、高い次元から解決法を考える、など、他の偉大な方々の著書との共通点も発見。
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落合さんの書いた監督論。
オレ流を貫いているという印象が多いけど、この方の思考は極めて論理的であり、それを周りに適用しようとするが故に、論理的じゃ無い人の間で摩擦が生じるという構造なんだな、という事がよく分かった。
結果を出せば後はその結果のみが残り、課程やら手法は霧散してしまう、というのは確かにその通りだよな、と思ったりした。何にせよ、生きていく上で周りに忖度しすぎずに、自分が良いと思った事をやる方が良いよな、とそんなことを読後に感じた。
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ところどころ為になった。
「私は当たり前のことをしていただけです。この世界に入ったんだから、クビにならずに来年も給料もらい続けていけるように、技術を磨くべく練習し続けていく以外ないでしょう?」というシンプルな見解がズシンとくる。
「それはそうだと思うけど、並の人間はなかなか実践できないよね…」という思うばかりである。
その点が全てのような本だと感じた。決して低評価しているわけではなくて。
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なるほどと思うところもあり、ここは私と考えが違うなってところもあり、楽しく読ませていただきました。よく考えて、よく周りを観察すること、自分に何が足りないか、なんで打てるのか、考えて行動するだけで、成長が違うってことを知ることができた。
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オレ流などと言われるが、落合さんが本書で言っていることは極めてシンプルで説得力がある。目標を明確にし、自分の頭でしっかりと目標を達成するための方法を考え、しっかりと実行すること。自分の経験に基づき、自分の頭でしっかりと考えることがポイントですね。
選手時代は3冠王を取ること。監督になってからは優勝すること。この目標からブレイクダウンして現実的なアクションプランを作っていくこと。当たり前のようだが、とかく人の意見に流されて目標を見失ったり、目標に対するアクションがブレたりしがちです。シンプルかつ強力なリーダー論として読ませていただきました。
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完全にビジネスパーソン向けに書かれています。
ところどころに野球理論は語られていますが、
それは考え方のヒントであって、突き詰めると
「リーダーシップとは」「プロとは」という
問いに対して、野球を知っている人ならスンナ
リとその考えが頭に入ってきます。
一つ言えることは、監督として在籍していた
8年間は、一瞬足りとも「勝つ」という目標に
向けて気を緩めることなく、先頭に立っていた
のだと伺い知ることができます。
これこそが「プロのシーダーシップ」です。
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野球が事例にはなっていますが、語られているのは「プロの指導者としての仕事に対する姿勢」と「プロとして、プロの世界で生きていくのに必要とされる仕事観」です。我々、マネージャーにもプレーヤーにも今求められている姿勢だと感じています。
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『決断=実行』/落合博満
読書に、野球観戦、旅行、映画、バスケ、海外…etc
好きなことはたくさんある。NPBやMLBも大好きで、読書もスポーツものも沢山読んできた。
落合さんは間違いなく、プロ野球の中でも名監督の一人。それ以前に超一流のプレイヤー。
野球を見ているとき、落合さんのいるドラゴンズはとにかく不気味だった。ポーカーフェイスどころじゃない。なにを考えているかわからない。それでいて、テレビとかで野球や人生観を語っているときは、その慧眼はただただ恐れ入るばかり。。
そんな見方、考え方、捉え方があるのかと何度も驚嘆させられた。だから、文字として残る書籍を読んでみようと手に取ってみた。。。
p11
どんな仕事でも、勉学でも、失敗したって、命まで取られるわけじゃない。くよくよ悩むのも、決して恥ずかしいことではない。「今日は何もできなかった」と失望する日もあるだろうが、そんな日でも「1日を生きた」という経験だけは積んでいるのだ。どんな仕事でも、そのうちに経験が生きることはある。そのためにも、ただひたすら仕事に取りつかれろ。
いつの日か、また、ユニフォームを着ている著者を見てみたい。
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書かれていることはどれもまっとうなものに聞こえる。ただ、落合さんの過去作も読んでいると、既視感を覚えるかも(実際にかぶってるかどうかはわからない)。