読み物として面白い
2019/06/15 00:55
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
料理本としては発色がよろしくないのか、あまり食欲をそそる写真がないのは残念でした。しかしレシピの後の解説は広範な知識に裏打ちされていて面白かったです。
『ビスマルクの遺言』の章では、美食家・ビスマルクらしからぬドイツの庶民料理が並んでいて意外でした。これは「何事もほどほどにしておけ」という彼の遺言に因んで敢えて田舎風の料理を紹介している、とのことで納得しました。
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投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史を感じつつ料理の写真を見て楽しめます。料理のレシピもあるのですが、あまり作る気にはなれません。しかし、読み物として十分に楽しめました。
「映えない」料理が、またリアル
2019/05/31 04:57
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
『マリー・アントワネットの日常』など、各章に世界に名だたる有名人に因んだタイトルが付けられているので、「どんな絢爛豪華な料理が並ぶのか」と思っていると、何とも質実剛健な地味な感じの料理が殆どでした。
見栄えだけならファミレスのメニューの方がよほど華やかですが、実際の歴史上の料理とはこんなものなのだろうな、と実感しました。
料理でタイムトラベル
2019/05/31 04:47
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投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
ギルガメッシュ、ソクラテス、カエサル、リチャード三世、レオナルド・ダ・ヴィンチ、マリー・アントワネット、ユーゴ―、ビスマルクといった時代を代表する著名人を名前を冠した章立てが洒落ています。現代でも再現可能な食材のレシピなので、手軽に時間旅行気分が味わえます。
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな時代でも人は食べて生きてきた。
歴史を食事という観点から見ると1000年以上前の人でも親しみを感じるから不思議。
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投稿者:ひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨーロッパの食べ物と歴史の関係を両方知れて、面白かったです。食べてみたいものもありましたが、作れそうにないです。
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
歴史料理を再現するレシピ。
8つの時代のメニューが載っています。
ただレシピは昔のものに忠実ではなく現代風にアレンジしてあります。
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これまでの歴史の中で、人々はどんな料理を食べてきたのか。 文献に残るレシピや描写から、当時の味を想像し、再現を試みる。 古代のものは、当時の食材の流通状況との関係が興味深い。 我々の当たり前の食材や調味料がない状況で、どんな味付けをしていたのか。 15世紀以降はヨーロッパの料理発展史の実習的な面白さがある。
各章のタイトルと時代は以下の通り。
1. ギルガメシュの計らい: 古代メソポタミア (紀元前3000-紀元前400年頃)
2. ソクラテスの腹ごしらえ: 古代ギリシャ(紀元前800-紀元400年頃)
3. カエサルの祝宴: 古代ローマ (紀元前600-紀元400年頃)
4. リチャード3世の愉しみ: 中世イングランド (15世紀)
5. レオナルド・ダ・ヴィンチの厨房: ルネサンス期イタリア (16世紀)
6. マリー・アントワネットの日常フランス・ブルボン期 (18世紀)
7. ユーゴーのごちそう会フランス・ナポレオン時代 (19世紀)
8. ビスマルクの遺言: プロイセン王国&ドイツ帝国 (19世紀後半)
6-7章では、フランス革命によって職を失った貴族のお抱え料理人がレストランを開くことによって、宮廷で培われた調理技術が庶民へと広まっていき、現代に至るフランス料理興隆の背景となっていることが実感できる。
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レシピ本と言うにはあまりにしっかり歴史で、とても面白い。普段から料理をする人もしない人も楽しめると思う。写真を眺めて好きな時代を拾い読みして、気が向いたら揃いそうな材料の一品をやってみて、という休日ゆるゆる向けの本。
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カエサルが、マリー・アントワネットが、歴史上のあの人が食べていたご飯ってどんなもの?
解説とレシピで二度美味しい、思った以上に真面目な歴史考察本であった。古代から近代まで、食事は進化してきている。時代背景をしっかりと映しているご飯を食べたら、その時代に生きた人の気持ちもわかるだろうか。
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オリエントから近代にいたるまで、8つの時代の代表的料理を現在でもつくれるように再現レシピと解説で綴る本。歴史と料理が好きなら、かなり楽しめるはず。ルイ14世が大食漢だったとか、普通の歴史書にはでてきないトピックが多い。
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古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマ、中世イングランド、ルネサンス期イタリア、フランス・ブルボン朝、フランス・ナポレオン時代、プロイセン王国&ドイツ帝国の料理本。
古楽の研究をされていた作者さんが、古楽の演奏と(文献に残る記述を補完し想像し再現する)料理の共通点に気づいて自由に作ってみた、というだけあっておいしくなる工夫がされている。手に入りにくい材料の入手方法や代替品についてのコメントも親切。が、やはりスパイスやハーブが何種類も書いてあると躊躇してしまうな…美味しいものが食べたいが決して珍しいものが食べたいわけではないという自分の保守的傾向に気づかされた一冊。いやほんとに美味しそうではあるんだけど。
レシピの合間に入るエッセイも興味深い。15世紀の人文主義者プラーティナによる啓蒙「テーブルクロスとナプキンは白いものを使い、ナイフや食器はよく洗い」にはありがとうと伝えたい。ミネストローネのレシピに「農民の常食ですので、高級品だった塩、コショウや香辛料は使っていません」とあるがこれはちょっと前に流行った塩抜きダイエットではないか!などなど読むだけでも楽しい本だった。
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メソポタミア文明、学校で習ったな~。そんな古い時代からどんな物を食していたか、作者が再現レシピとその時代の食文化の話を書いている。
今すぐレシピを試してみよう!とは思わないけど、面白く読めた。
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世界の昔の料理の再現レシピ本。
古代ギリシャの料理に興味があって読んでみたが、苦手なコリアンダーやクミンを多用した味付け。
当時の文明最先端地域にスパイスが入るまで、塩とハーブしか調味料はないな、と納得。ちょっとした世界史の勉強にもなりました。古代ローマ時代から、何とか食べられそうな味付けが登場。
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古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマ、
中世イングランド、ルネサンス期イタリア、
フランス・ブルボン朝、フランス・ナポレオン時代、
プロイセン王国&ドイツ帝国・・・八つの時代の歴史料理を紹介。
各章前半は5品のレシピ。各章後半はその時代の食文化、逸話、
料理再現についてを解説。材料別索引有り。参考文献が豊富。
資料・文献をもとに・・・といっても、それは大変な作業です。
おおまかな調理法、わからん調味料の配合等、苦労の連続だった
と推測できます。それの完成の姿を想像しながら、無い&不明の
食材は現代のもので代用し、美味しく食べられる料理に再現。
おかげで、現代人にもわかるレシピを提供しています。
食材、味も歴史の証言・・・スパイスの変化、異国から伝来した
トマトやジャガイモがレシピに現れる時期等に時代の流れを
感じられるのも、面白い。また、貴族~庶民と階級でのレシピの
違いも現れていて、楽しかったです。