うれしくなります
2024/11/28 19:19
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりに安易に戦争に突入したことにあきれるしかありません。人生や仕事においても戦略、戦術、目標がいかに大切かを考えさせられる1冊です。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が紹介する陸軍軍人の座談会編集を掲載し解説を加えたもの。独自の見解はないが当時の雰囲気の参考にはなる。
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【陸軍将校による幻の座談会が蘇る】和平か開戦か――太平洋戦争開戦直前に陸軍は何を考えていたのか。中堅将校たちが明かした本音とは。巨大組織の内幕が見えてくる。
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読み終わり。なかなか読むのが難しいところもありますが。
難しい内容も、解説も含めて何とか理解できた気がします。
ただ。陸軍のエリート将校が反省会として、昔話のように
戦争へ突き進んでいく内容が語られているのだが。
すごく無責任というか、他人事のように、人の責にする
ような言葉の羅列にちょっと、腹が立つような内容もありました。
陸軍が悪いのか、海軍が悪いのかなんか、次元がちょっと
違うかなと。
あまりにもひどい内容がえがかれていて、却って面白い内容
でした。
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2019/3/17読了。戦後74年を経て、尚先の大戦の総括が出来て来ない日本の現状に憂うると同時に、今の官僚や政治家の無責任な体質もそんなに変わっていないなと思う次第です。一方で、その判断の過ちから300万人を超える犠牲があったことは、決して忘れてはならないて肝に命じました。知的好奇心刺激させられた貴重な読書時間をもらいました。
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200618半藤一利「なぜ必敗の戦争を始めたのか」「3」
希望的観測に終始
結局、国の行く末を誰も考えていない
→国家の滅亡、されど誰も責任を取らない
①シナ事変の解決
②油の確保
三国同盟
仏領インドシナへの進出(7月)→油の禁輸⇒対米戦覚悟
関特演 バスに乗り遅れるな
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歴史の細部、太平洋戦争へと傾くその潮目を、関係者が振り返った座談会(実際にはかなり昔のもの)。機密に携わったものでまだ存命者も多かったであろうから、若干のボカシやバイアスがあるだろう。
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本書はなかなかユニークな構成です。
話は「偕行社」という陸軍将校の集会所の説明から始まります。
この組織は戦前から存在し、現役・OB問わずにメンバー制で構成され、親睦や研究などの集会から冠婚葬祭の援助など多方面で活動しています。終戦時に解散しましたが、戦後しばらくして再開されたとのこと。
本書は偕行社の機関紙である『偕行』にて掲載された「大東亜戦争の開戦の経緯」と題する座談会の内容をまとめたものです。内容は戦争に至るまでの陸軍内の動向をまとめているが、戦争に至ってしまったことを「反省」する趣旨が強い内容となっている。
著者は早くからこの ”陸軍反省会” の資料を手に入れておきながら長らく書籍などのアウトプットにつなげてこなかった旨が冒頭で述べられています。しかし、書籍化を決意した理由は語っていながら、なぜ今まで長らく手を付けてこなかったのか、その理由は述べられていない。
おそらく著者は、この反省会で語られる内容に少なからず首肯できない点があり、しかし表立って反論をして偕行社とのコネクションが失われることを懸念したのではないか。というのも、本書では反省会でのやり取りの合間に、著者による解説や座談会参加者たちの誤認への指摘、そして当時彼らの上司であったろう開戦時の陸軍主要メンバーたちへの皮肉や批判が述べられているからです。
座談会参加者たちはすでに全員この世を去っているということで、それを待って、と言っては何ですが、これを機に書籍化を決意したのではないか、というのは穿った見方でしょうか。
本書の特徴としては、三国同盟や南部仏印進駐、対英米開戦決意など歴史的なイベントに際して陸軍内がどのような状況だったのか、当事者たちがその生々しい状況を語っているという点が挙げられます。
座談会参加者はいずれも当時の佐官級の高級将校たちです。そのため配属していた各部署の内実が克明に語られています。例えば座談会参加者の杉田一次氏(参謀本部員(欧米課)/最終階級は大佐)がアメリカ出張を経て米国陸軍内が戦争を意識しだしてきた状況を上司に報告した時のドライな反応など、陸軍内の「雰囲気」を垣間見れる。これはなかなか他の書籍ではお目にかかれない情報です。
ただ、本書は以下の点を割り引いて読む必要があると思います。
一つは、座談会の発言をまとめたものなので、内容が整理されて記述されていないという点。そのため話の内容に脈絡がなかったり、質問に対してピントのズレた回答が行われたり、といった箇所が散見されます。しかしピントずれの回答がなかなか含蓄があったり、著者が個別に補足を差し込んでくれているので面白く読むことができます。
もう1つは、旧陸軍将校たちの座談会なので、陸軍びいきと思われる発言が散見されるという点。
これは致し方ないでしょう。自己弁護は人間の常です。本書では三国同盟の主導者は松岡洋右の一択で共通しています。しかし長引く日中戦争の調停役としてドイツに期待をした、という意味で陸軍内にも三国同盟を強力に主張した人間はい���した。
私は『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮文庫)の著者である加藤陽子さんほど松岡びいきではありませんが、それでも松岡にも弁解の余地があると考えています。
また本書では対米戦を強硬に主張したのは海軍であり、陸軍はそれに引きずられた、という内容の論調です。その上で海軍に恨み節な個所も多々あります(ただ、これらも彼等からすれば真実なのでしょう)。
しかし上記内容であっても自身の置かれた当時の状況や、その胸の内を虚心坦懐に語っているからこそ本書の面白みが増しているとも思います。
個人的に対米開戦においては陸軍に少し同情しています(対中戦においては弁解の余地はありませんが)。
単純に考えて対米戦を主唱したのは陸軍ではありえません。陸軍が米国を干戈を交える場合、戦場はアジアにおける米国領フィリピンだけであり、軍事的に日本の大きな脅威ではありません。よって南進するにしても米国に宣戦布告する必要性はありません。
また実際に対米開戦で遂行された作戦(真珠湾攻撃)は海軍の作戦です。真珠湾攻撃ほどの決戦主義的作戦では人員、弾薬、その他膨大な軍事リソースを消費します。海軍が犬猿の仲の陸軍のためにそれらリソースの消費に承諾するわけがありません。なので対米開戦は海軍が「前のめり」でなければ実現しないのです。
本書では陸軍将校たちから見た海軍の「前のめり」の姿勢が垣間見れます。
私は、日本人は「その場の空気」に流されやすい民族だと考えています。だから歴史的決断においてはその時々の雰囲気を知ることが大切だと考えます。
本書は割り引いて考えなければならない部分は多いものの、当時の陸軍内がどのような雰囲気だったのかが当事者たちの口から語られているという点で貴重な資料だと思います。
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大戦当時の陸軍中堅層による座談会。当時の生々しさが伝わってくる。
通常のことながら、当事者たちは後世の我々のような視点を持つことなく、その中でもがいていた感じが伝わる。
ただし、そこはかとなく蛸壺化した認識が垣間見える。特に海軍との連携不足というより、音信不通状態など。
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日本が大戦で負けた理由をその当時の当事者を交えた座談会形式で解き明かしていくもの。
失敗の本質的の様に戦略論ではなく外交や組織という面から見る。
南方侵攻を進める海軍。北への侵攻を進める陸軍。お互いが組織の本質を見極めることなく、お互いをカバーすることなく戦争に突き進む。外交面ではアメリカは戦争に参加することはないだろうと言う考えと、ドイツがソ連を倒してくれるという楽観論と他力本願。そして戦争が泥沼化しても誰も責任を取ろうとしない無責任体質。
戦争は始めるのは容易かもしれないけど、どのように終わらせるかも考えてもらいたい。そもそも戦争はしない方がよいのですが。
戦争をしないためには、戦争を知ることが大切という意見には納得してしまいました。
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必敗の戦争を始めてしまったのはなぜか。
流されたのだと思う。
ドイツに勝手に希望を託し、日本のために動いてくれると根拠なく想定し、それを前提に自分たちの行動を決める…。そりゃ見通しが甘すぎる。希望的観測、過度な楽観、リスクの過小評価。
自分たちしか見えなくなり、「こうあってほしい」という願望が、「こうあるべき」という思い込みに変わっていく。その思い込みは決意と呼ばれ、準備に進み、最悪の場合を想定せずに、勝利は何かを決めずに始めてしまう。空気に流された。
そして日本人の意思決定の方法は現在も変わっていない。必ず同じ過ちを犯す。
軍は解体されたが戦争を始めたプロセスは温存されている。道具はなくなったろうが、なぜ日本人が戦争に突き進んだのか、その原動力はまったく処置されていない。
政治的な右派も左派もまったく同じプロセスで意思決定している。誰も変わっていない。
そうならないためには雰囲気で考えず、ファクトを積み重ねて考え抜くこと。最悪のことを想定して注意深く罠を避けること。相手を知ること、自分を知ること。自分自身に注意深くなること。
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陸軍は陸軍の、海軍は海軍の戦争をそれぞれ戦っていたということ。お互いがお互いの事を知らず、知らせず、知ろうともせずに自分の都合の良いように思い込んで、結局何も決めずに戦争を始めたということか。
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陸海軍の対立、縄張り意識が大きな問題であり、この対立が敗戦まで続いた。戦争を始めたのはもはや誰であったのかわからなくなった。国のトップが対米戦争の危険性を知りながらも戦争を止めることができずに戦争に突き進んでしまった。
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やるせない。ヒトラーのように信念や狂気で開戦を決意したのならまだ諦めもつくが、単に無能な指導者たちが流れや空気で何となく戦争を始めてしまうのは本当にやるせない。しかしここに出てくる旧参謀たちは、いくら戦後の回想とは言え、どうしてこうも他人事で無責任な言いようなのだろう。おまけに戦略眼が米軍に比べて子供レベル。なんだかもう一度戦争が始まってもおかしくないように思える。
そうならないために半藤氏らが正確な歴史を紐解き、後世にこういうバカ者たちがいたことを残してくれた。半藤氏の反戦、平和への貢献は極めて大きい。心よりご冥福をお祈りいたします。
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太平洋戦争開戦に至る意思決定がどのようにされたのかに迫るため、当時の日本軍関係者との座談会により事実を掘り起こしていく。日中戦争の泥沼化と米国との経済格差を含む地政学的な不利を把握しながら、陸海軍の対立や外務省のナチスへの傾倒、文民の戦争への無理解が、無謀な対米開戦に導いたとし、単純な陸軍悪玉論を否定する。意思決定において事実を重視せず、個人の思い込みや組織間の関係が大きく影響する様は現代のあらゆる場面においても共通する病理ではないだろうか。