懐かしさと安心感をもらいました。
2020/05/13 06:45
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投稿者:Mom Onoki - この投稿者のレビュー一覧を見る
新型コロナウイルスに翻弄されているさなか、読書機会が増えました。最近は、知識を増やす実用書を読む機会のほうが多かったのですが、薄っぺらな上に知識ばかり増やしている頭でっかちな感覚も覚えていましたので、本書を読んで、子どもの頃に読みふけった本たちをもう一度読み直し、人としての厚みを増して、ふつうのおんなの子、としての生き方を、自分なりに無理なく見出していきたいと感じました。
文章が上品で安心して気持ちよく読めました。ありがとうございました。
『「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと』
2018/09/03 21:45
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
児童文学の窓から文明批評すると“ふつうのおんなの子”が見えてきた!
『あしながおじさん』のジューディ
『長くつ下のピッピ』のピッピ
『赤毛のアン』のアン
『小公女』のセーラ...
望ましい社会をつくりだす“ふつうのおんなの子”は
小さなことや何気ないことを面白いと思いながら暮らしている
みんながいきいき暮らすというあたりまえのことを最も大切と考えている
じっくりと課題に向き合い本質を考えながら丁寧に生きている
「日常の中で接するものやことをよく見て、自分の言葉で考え、納得しながらふつうに暮らす」“ふつうのおんなの子”の生きかたが21世紀を暮らしやすい世の中に変えていく
「生命誌」を専門に研究する科学者による“ふつうのおんなの子”のすすめ
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孫引き。
『あしながおじさん』より、主人公ジューディの言葉。
「大事が起これば、ふるいたつことができます。また、心を押しつぶされるような悲しいことにもふるってあたることができます。けれども、毎日のつまらないできごとに、笑いながら当たっていくには・・・それこそ勇気がいると思いますわ」
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「ふつうのおんなの子」のちから
中村桂子著
今八十代半ばの生物学者の書いた本です。2018年出版の本ですから、安倍政治絶頂のころ、戦争のできる国になりかげ新自由主義、すべて経済優先、科学信仰が叫ばれてたころの時代を憂慮されて、おんなの子の発想、人間観、社会観、を子供のころ読んだ本を土台にして展開してます。「あしながおじさん」「ハイジ」「モモ」「やかましむらの子どもたち」etc
中村先生は生命誌という分野の学問を確立してそれを基礎に平和、経済を多岐にわたり教えてくれてます。
コロナ後の、地球沸騰、戦争と経済成長一辺倒のこの時代に半分を占める女性の考え方が主流にならなければと思いました。
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お会いしたことはないけれど、ちょっとだけ、ある方を通じて存じている中村先生の著書
温厚なお人柄をかねがね聞いてはいた。本業の研究者としても、書き手としても一流であるということも。
この著書の中でご自身も書いていらっしゃるけれど、喧嘩したことない、人の悪口を言わない、聞き上手。
そばにいてくれるときっとすごく安心感を与えてくださるお人柄なのだろうな。
ちょっとしたことで動揺してイラっとしてしまう自分のなんと愚かなことか。
ここに出てくる名作はおそらく小さいころに読んだことのある人の多いことだろう、事実、赤毛のアンの故郷のカナダの島へは毎年多くの日本人が訪れるという。
でもなぜだろう、本が好きなのは昔からのはずなのに私は赤毛のアンも若草物語もちゃんと読んだことがない。
自分は読んでいないのに娘には今しか読めないから、と半ば押し付けるように与えたけれどやっぱり蛙の子は蛙。彼女も赤毛のアンは途中で放り出してしまったようだ。
時代背景が違うと読みづらいものなのだろうか。
唯一ハイジは本ではなくアニメを何度も見て大好きなキャラクターなので
すんなりと入ったけれど。
そんな私でもこの本のハードルは高くない。
むしろ、ああ、今からでも遅くない、ちゃんと読まなければ、と思わせてくれた。
ふつうのおんなの子って、うまく言葉で言えないけど、
先生のおっしゃりたいことはすごく伝わってくる。
素直で勇敢で・・・
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2019.1月。
「ふつうのおんなの子」っぽさ。若干偏ってる部分はあるけれど、言いたいことはわかる。児童文学の女の子たちから学ぶこと。大人の今読んだらさらにぐさっときそうだ。そしてきっと自分にも眠っているんだろうね。読むとちょっとむくっと起きるんだよね。さあ誰に会いに行こうかな。
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読後感のなんと清々しいこと!
元気と勇気をいただきました。
児童文学好きにとって、登場する彼女たちへの愛情あふれるコメントに何度うなずいてたことか。
そして中村桂子さんの生き方の普通でないけどふつうな生き方。声高には主張しないけど芯を持った生き方に励まされました。
今の嫌な雰囲気の風潮には絶対にNOと言わなければ!
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中村桂子さんが挙げた「ふつうのおんなの子」って誰だろう? 「あしながおじさん」の主人公・ジュディのことばを知り、合点がいかないはずがない。
『人生で立派な人格を要するのは、大きな困難にぶつかった場合ではないのです。誰だって一大事が起これば奮い立つことはできます。また心を押しつぶされるような悲しいことにも勇気をふるってあたることができます。けれども毎日のつまらない出来事に笑いながらあたっていくのは、それこそ勇気がいると思います』
中村さんが、幼少期から親しんだ児童文学のヒロインたちから「ふつうのおんなの子」という生きかたを取りだし、その視点から見えてくる世界と可能性について書いているらしい
目次は
1『あしながおじさん』の女哲学者
2『長くつ下のピッピ』の自由な生きかた
3『やかまし村の子どもたち』のふつうを絵に描いたような日々
4 おんなの子の戦争と平和
5 少女時代に読んだ本
6『若草物語』の四人姉妹
7 ケストナーと子どもの世界
8『モモ』の時間感覚
9『ハイジ』を取りかこむアルプスの自然
10『小公女』の語る力
11『赤毛のアン』を支える人々
12「虫めづる姫君」の観察眼
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著者が言う「ふつうのおんなのこ」というのは実際の女の子の事ではなく、経済優先、権威主義の現代社会の中心層である年配男性の対義語としての位置付けで、おかしいと思う事を素直に変だと言える感性を持って生きようというメッセージを感じた。読書案内をしながら、優しい言葉でこれからの社会づくりや生き方を説いているので、中高生ぐらいの子にも読んで欲しいな。もう一度、ハイジやミヒャエル・エンデのモモを読みたくなった。虫愛づる姫の本は現代語訳なのだろうか?
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元祖リケジョとも思われる著者が、子どもの頃出会った児童文学と、その中に登場する「ふつうのおんなの子」のもつ力について作品別に述べられている。
男女共同参画云々と言われて、ずいぶん久しく、そして日本は先進国の中でも男尊女卑がかなりヒドイといわれている。
今なお、ふつうであることが難しいのはどうしてなのか。
いろいろ考えさせられる。そして文学から得られる希望や生きる力というのは結構重要なんだなと、改めて考えさせられた。
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科学者中村桂子氏、子どもの頃読んだ「あしながおじさん」や「ハイジ」など、児童文学の古典ともいえる作品から世の中について考えます。子どもの本のガイドなどと思ってはいけない。世界のありよう、現実としての諸問題、本の中のふつうの女の子たちから考えさせてくれます。
中村さんは、本当に素敵だ。
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金子みすゞさんの<みんな違って みんないい>が出てきて、嬉しかったです^^ 競争社会は疲れるから、自然を愛でて、幸せに生きよう(*'▽') 男性にも<ふつうのおんなの子のちから>はある(^^♪ あなたにはあなたの意見がある、私には私の意見がある、違っているけど、それでいい(⋈◍>◡<◍)。✧♡
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ジェンダー論かと思いきや
オッサンも女の子になって考えるキッカケに
ハイジもセーラもナウシカも子ども時代に観て、素直に感銘を受けてた事を思い出し、その想いを大切にして生きていきたいと再認識した。