投稿元:
レビューを見る
道化師のアルヴァンジェナ、売り子のジュデル、軍人のファーロン。不思議な遊園地で出会った三人は、人間のいなくなった世界で、「眠り」を探して旅に出た。彼らが唯一の手掛かりとするのは、古い言い伝え。遙か西にある『眼』は虹の生まれる場所で、同時にそこで「眠り」を司っているというのだが…。
ちょっとポエムがかったテイストの作品。3連作ですね。といっても後2作は最初の1作を書いてからしばらく時を置いてかかれたっぽい。明らかな技量の差が(笑)
ポエムにアレルギーある人には向かない1冊です;
そしてあとがきが妙にテンション高い、ナゼ…?
投稿元:
レビューを見る
高校時代、作家を目指していた私は、コレを読んで「太刀打ちできない」と諦めた(笑)同じ高校生がこんな文章を書くなんて!詩で紡がれた中篇。
ただ、以後の彼女の作品を読むと、長編向きではないように思われる。
投稿元:
レビューを見る
表紙のイラストに惹かれて手に取ったもの、です。
全体的に「綺麗」という印象を受けるお話でした。
純度の高い水のように透明感のあるお話で、言葉の言い回しも詩的で素敵でした。最近のものとは、だいぶ作風が違うように想えます。
表題作も好きですが、同時収録されている「貝の柩 海の底に」が一番好きですね。
人魚姫と人間の青年の、しあわせになれそうだったお話。海の泡のように儚くて掴みがたいお話ですが、これが一番好きです。
完全なハッピーエンドとは言えないので、哀しみや切なさが残るようなお話が苦手な方にはお勧めできませんが、そういうのが好きな方にはぜひとも読んでいただきたいですね。
ただ、こちら絶版らしいので……図書館や古本屋さんじゃないと見当たらないかも、です。
投稿元:
レビューを見る
ノベル大賞を取った、この作家さんのデビュー作。
不思議なちょっと哀しい世界観のお話で、コバルトってこういうのも受け付けてるんだー、と参考になりました。
人魚の恋とかも、設定に?と思うところはあるものの、雰囲気のある世界観がまあ良かったです。
投稿元:
レビューを見る
この作者のデビュー作品。
時々読み返したくなる宝石箱のような作品です。
ある日突然人が消えてしまった世界で、無人の遊園地から物語は始まる。
奇術師と売り子の人形。
意志を持ち動き出した海に閉じ込められた人魚姫。
風が止まると死んでしまう空族。
その設定だけでわくわくする。世界観が凄く魅力的な可愛くどこか切ないお話がつまった短編集。
一冊で完結なので読みやすいかと。