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懐かしい取調べ風景がアツい
2019/09/09 22:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
カミーユ警部シリーズ2.5弾。出頭してきた連続爆弾犯ジャンとカミーユの取調べ劇がメインで、ジャンの要求を呑むかパリの人々を見殺しにするかのギリギリ加減が楽しい。事件の3日間を時間/分単位で章立てていて、ジャンのたどたどしい供述に常に振り回される。
犯行の巧妙さ/口調の稚拙さのアンバランスな描写が、犯人も一人の人間だと感じさせていて、シリーズ最大のその特徴が発揮された中篇といえる。カミーユもジャンも母親の宿命に囚われてしまった者同士だからこそ、カミーユは深い共感を示し、ある意味でジャンが目的を達成する過程を見届けてしまう。
ファンとしては、ルイの魅力の描写が最小限に留められ、アルマンの姿が描写されないのはやや寂しいけれど、これほど犯人とカミーユのサシ勝負だと感じさせる事件もないと思う。それでいて、コミカルな取調べの追い込みと人物描写は忘れない。このシリーズは最後まで本当に外れがない仏ミステリだった。
しつこいぞ!ロージー。
2022/02/06 18:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
1) 「 こんな母親がいるのか? 」 我が子への虐待ではないか。
2) こんな母親と暮らしている子供もまた何かしら精神に異常をきたすはず。耐えられない。
3) 息子のジャンは、もう成人しているのだから、こんな母親から逃げ出せばいいのに、それができないのは、暴力夫から離れられない妻がいるのと同じ心理状態なのか。
4)母親を道連れにする最後に涙、、、。もちろん母親ではなく、息子に。
文春さんは値段ふっかけ過ぎですよ・笑
2019/09/16 22:33
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で目にした時に「え、新作書いてたの?」と嬉しい喜びで裏の商品説明何も見ずに即買いました。
まぁほんの少しでも楽しみを削がれる可能性があるのが嫌で読まなかったのですが。
実はフランスではとうに出版されていたもので物語の時系列で言うと
悲しみのイレーヌ
その女アレックス
本作「わが母なるロージー」
傷だらけのカミーユ
となるようです。
ページ数は3部作の半分ほどの中短編です、
良く出来ているんですが正直物足りませんでした。
そのくせ値段だけは700円もします、文春ボリ過ぎだと思います・笑
これから読まれる人も多いでしょうから内容には一切触れずに終わります。
色々文句を書きましたがカミーユ警部とルイにもう一度会えたのは嬉しかったですし
もう一度4作品を順番に再読したくなるだけの出来と魅力はありました。
不発弾はどこにひそむ。
2023/01/01 11:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
パリ市街地で起こった爆発。
犯人は捕まったが、ほかにも爆弾が隠されていると言う。白状する交換条件として明示された一つが犯人の母ロージーの釈放。ロージーの罪を知れば犯人の要求は不可解である。カミーユ警部が不可解で理不尽な犯罪の解明に挑む。
サスペンス度が強い!
2019/10/03 22:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー度より、サスペンス度が上回っていて面白かったです。ハラハラドキドキ、時にはイライラしながら、読みました。歪んだ愛に予測不能の展開でした。そして哀しいね。欲を言えば、カミーユばかり目立つのは主役だから仕方ないとして、もうちょっとルイが多く登場してほしかったかな。いつか、きちんと時系列を追ってこのシリーズを再読したいですね。