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生き物は自分の子孫を残すために、懸命に生きている。筆者の感情がかかれているが、彼らが生き残るためにそうしているのだ。
危険とわかっているのかどうかわからにが、サケは生まれた川に、ミツバチの働きバチは働き盛りを過ぎた頃から、蜜を集めに飛んでいき、一生でスプーン1杯の蜜を集める。年をとらないハダカデバネズミ。でも死んじゃうのだ。
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生き物に焦点をあて、ハリウッドの映画仕立てに、その生きざま、すなわち死にざまを描いている。
死なないベニクラゲと、不老のハダカデバネズミの話が興味深かった。いろんな生き物がいるものだなぁ。。不思議。
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さまざまな動物の一生が、短くまとまっていて読みやすいです。
死に方に触れて、人間の生きたかについても考えさせられる本でした
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非常に軽くて、透明感がある
個人的にはさして新しい情報もなく
少し擬人的感傷的でパセティックにも感じられるが
そろそろ棺桶が見えてきた私の世代、
なんともしみる文章がちりばめられている
生き物として自分の死に様を考えさせられずにはおれない
大変静かでしみじみとした語り口は佳き
しかし短いので1時間弱でサクッと読み終わる
あまりネイチャーに関心のない人には
センセーショナルかもしれない。
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この本、泣ける。
農学博士が感動的に語る、様々な生物の生と死の物語。
地面に仰向けに倒れたセミの目には何が映っているのか。
庭の石を持ち上げた時に目にする、ハサミを振り上げるハサミムシの姿にはどんなドラマがあるのか。
あの鬱陶しい蚊が人間の血を吸うとはどういうことを意味するのか。
これらを知った時、全ての生き物が神々しく感じられる。
エピソードの一つ一つがピクサーのアニメに出来そう。
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生き物に優しくなれる
一度に一生き物ずつしか読めない
胸が熱くなり、悲しいような愛しいような、気持ちでいっぱいに
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なるほど、と思うのもあるのだけど、みんな同じっちゃ同じなので、だんだん飽きてしまった、、若干情緒的すぎる文章でもあり。
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余程、物語にしたいらしい~空が見えない最期(セミ)から死を悼む動物なのか(ゾウ)まで~死に方より、ちょっとした雑学の方が面白い。例えば…有袋類でコアラは有胎盤類でナマケモノとか、雪虫として知られているワタアブラムシを井上靖はしろばんばと呼んだとか、ハダカデバネズミは老化というメカニズムを退化させたとか
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内容はやはりおもしろい。それぞれの生き物たちの独自の営みに驚きがたくさんあって、自分たちの常識だけで受け止めるのは狭くてちがうのだなあと思う。文章がちょっと叙情的というか感傷的にすぎるところがあるでしょうか。
知れば知るほどハダカデバネズミってなんかすごい。
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色んな生き物がいるが全ては子孫を残すことを第一にその人生が作られている。単細胞生物には死という概念はないが、人間には死が訪れる。子孫存続にとって意味があるがゆえに、人は死ぬのである。
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春のお彼岸の時期である。
祖父の墓前に子供たちを連れて行き、手を合わせた。
両親も老い初めた。
生き物は死ぬ。
それは、絶対だ。
今日か、明日か、はたまた10年後か、50年後か。
できることなら、「やっと死んだ」と思われないで死にたいし、できれば、綺麗な姿で死にたい。
それは私が「人間」だからそう思うのだろう。
他の生物の死に方、生き方は壮絶で、あっけない。
ハサミムシの母親は、行きながら自ら子供たちの餌となる。
確かそういった生き物は他にもいたような。
交尾を繰り返すアンテキヌス。
かと思えば生涯一度きりしか交接しないタコ。
多くの場合、メスは卵を守って死ぬ。
子孫を確実に残す方法を多様な戦略の中から選び取って。
ああ、メスは強くて悲しい。
オスは?
メスに喰われて死ぬ。
メスに吸収されて死ぬ。
選ばれなくて死ぬ。
ああ、オスだって、悲しい。
でも、それは本当に悲しいことなのか。
増えすぎないように自然は淘汰する。
力尽きるのは、仕方のないこと。
生き物を人間に当てはめてしまってはいけない。
そこにはそこの、ルールがある。
大切なことは、人も、他の動物たちのルールを知って、不必要に彼らの生態を崩さないこと。
それから、彼らのルールを人間に適用しない事(「男は外に出ていくもんじゃ、浮気は仕方ないとか、女は子を生んでナンボ、一人でも頑張るのが当たり前だ」といったようなもの)。
死は怖い。
でも、全力で生きていたら、いつか訪れるその時も穏やかになれ・・・・
ないな、やっぱり、そんな綺麗事は言えないや。
まだ、生きていたい。
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子供に喰い殺されるハサミムシ、たった1度の遡上と繁殖で死ぬサケ、蜜集めとともに生涯を終えるミツバチ…などなど様々な生き物たちの「死にざま」について書かれている。
ポエティックな表現が好き嫌い分かれるところ。生命の強かさみたいなものを感じとれた。
生命の起源や進化についても書かれていて、彼らがなぜそのような行動をとるのかも学べた。
そして、これを読んだあとは「人間はなんて自分勝手な生き物なのだ」と人間に対しての怒りが込み上げてくる。
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昆虫から哺乳類まで29種類の動物の生態を、その個体の死に絡めて短く、かつ印象的に描いている。それぞれが珠玉のエッセイのようで、ペーソスを中心に様々な感情と興味を惹き起こす。著者の生物学者としての知識と巧みな筆先とが見事に融合していて、読んでいて飽きることがない。
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「天寿を全うする」
そんな幸せな死は、動物(シマウマ)の世界にはないのだ。
「老いる」、ということ。
人間はある程度、前提に、普通に、当り前に、ごく当然のこととして生きている。
それが我々の生まれ落ちた瞬間に最初に与えられた権利なんだ、とでも言うように。
今、コロナウイルスが世界を席巻している。
ロジカルでない圧倒的な恐怖を、日々心に植え続けている。
こんな時に出逢った本書ですけど、「死の可能性が上がる出来事」に向き合うと、「日常」がどんなに特別なことなのかを更に深く感じる。
ただ、それでも「輝く瞬間」がどんな生物にもどんな瞬間にも与えられていて、ある意味、生命のプログラムに自然と組み込まれているんだなーと、思わされた。
外出自粛に、読書の時間にする。
それも
「今を生きる」
という事に。
百獣の王ライオンでさえも、最後は何かの餌になる。
本書のテーマ?の「幸せな死」ということに、じっくり向き合いたい。
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身近な生き物たちの壮絶な生き様を垣間見ることで、「生物」としての自らの生き方を冷静に見つめ直すことができたように思う。
また、生き物たちがこれまで以上に愛しく(大切に見守りたい)と感じる気持ちが強くなった。