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夏の9冊目。
同じ公務員として、できることはまだまだたくさんあるという示唆をいただけた一冊。
インタビュー形式の本はいいですね。
実際にひとりひとりの生き方が見えるから。
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「常識・前例・慣習」を打破し、シティプロモーション、観光、徴収、児童虐待、公会計、水道、広報・市民協働、ふるさと納税、業務改善、モチベーションというそれぞれの分野で「出る杭」となって成果を上げてきた10人の公務員にフォーカスし、公務員像のアップデートを試みている。
取り上げられている10人の公務員人生の様相は、一公務員の自分として、どれも刺激を受けるものであった。公務員だからこそできることがあるという思いを新たにし、公務員として挑戦することに対するモチベーションが湧いてきた。また、物事を動かすに当たって、周囲と協調し、信頼を得ることの重要性も再認識した。
特に、和光市・山本享兵氏の「物事が代わるのは、人の気持ちが変わったときだけ」「何かを変えるときには、誰も傷つかないロジックを組み立てられるかどうかも重要」という指摘が心に残った。
また、公務員の仕事が非常に幅広いことを改めて感じ、徴収、児童虐待対応、水道事業など、これまでほとんど縁のなかった公務員とのしての仕事のことを知ることができたのも興味深かった。
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「なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?」
10人の公務員を取り上げ、それぞれの方の業務に取り組む姿を紹介している。
10人の方々の仕事は、町へ飛び出し市民と積極的に関わる仕事もあれば、組織内のシステム改善に関わる仕事もあったりと様々であるが、彼らはどんな仕事であっても、その分野においてやりがいを感じ、常に向上心をもって業務に取り組んでいる。
彼らがなぜそこまで熱量をもって行動ができているのかを考えると、そこには共通点があることが分かった。それは、彼ら全員が“公務員”という仕事に誇りもっているということ。
公務員にしかできないことができる、公務員以上に社会人冥利に尽きる仕事はない、といったことを口にしていて、その言葉通り公務員の可能性を信じ、公務員としての役割を十二分に果たしている。
本書では、様々な分野で活躍する公務員を取り上げることで、それぞれの業務におけるヒントも多く書かれており、非常に参考したい内容ばかりである。
しかし、そのこと以上に本書を通して、公務員としてカッコよく活躍する方々の姿を見ることで、公務員の可能性を感じ、公務員というイメージが一変するに違いない。
現在公務員の人はもちろん、公務員以外の人も、一度本書に登場する方々の姿を知ることで、公務員の本当のあるべき姿を考え直すべきなのではないでしょうか。
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この10人の公務員の皆様を元公務員として、
心の底からの尊敬と強烈な妬みを抱かずにはいられなかった。
おそらく、10人の方々と同じ職場にいた上司や同僚の方々も私と同じ思いをしていたとではないだろうか。
私自身住民記録を担当する中で、毎月末に人口異動報告をする際、減り続ける人口に虚しさを感じながら、出る杭となる事を恐れ、働く職員に対する違和感、町民の観光客やIターン者に対するの意識があまりにネガティブなことへの危機感。
それらの問題を感じ取りながらも私の熱意は心の奥底でチリチリと灰になり、行動を起こす事なく、全ての想いに蓋をした経験がある。
この町を変えれる自信が無かったのももちろんあるが、こうして再度公務員として働くべく、勉強していると今や全国にはスーパー公務員がたくさんいて、その方と繋がる方法もたくさんある。何も知らずに、一人で自分の思いに水をかけていた。
努力不足。勉強不足。実力不足。
1番なりたくない公務員像になっていたのは私自身だった。
そのことに気づかされた。
この悔しい思いは、勉強する度に強まるばかり。
だからこそ、絶対に受かって、新しく私が携わりたいと思う市で自分ができる精一杯の事をしていきたい。
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これから公務員になろうと考える人に
是非読んでもらいたい。
公務員は、決まった仕事を延々とやればよい。
そんな時代はとうに終わっている。
社会が日々変化していくなかで、
公務員も変わることを求められている。
だからこそ、周囲の声で立ち止まらず、
自らの気持ちを信じて、変わっていった本著掲載の
10人の公務員は、非常に示唆に飛んでいる。
是非、目立つ独自のスタイルで働く公務員が、
日本全国当たり前になると、この国は面白くなるはずだ。
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①前例にとらわれず、自ら主体的・自律的にスピード重視で取り組む
②地域に飛び出して、多様な人々と積極的に関わり、信頼関係を築く
③多様な地域の人材をコーディネートして、地域の課題を解決する
④日本国内はもとより世界の先進事例にも目を向け学ぶ
⑤客観的データや合理的根拠等のエビデンスに基づいて政策を立案し、効果を検証して仕事をすすめる
中野区長 酒井直人
(引用)なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか? 常識・前例・慣習を打破する仕事術、加藤年紀著、学陽書房、2019、174-175
「なぜ、彼らは『お役所仕事』を変えられたのか?』」という本には、組織の壁を超えたフロントランナー10人の姿が描かれている。
かつて、私はこの本の最初に登場する塩尻市公務員の山田崇氏の講演を聞いたことがある。山田氏は、業務時間外に市民活動を始め、シャッター商店街の空き家を活用した「nanoda」というプロジェクトの話をされ、「本当に山田さんは公務員?」と思えるほどの巧みな話術で聴衆者を魅了すると同時に、その山田氏の行動力に圧倒された。その山田氏の行動に感銘を受けた職員が、わが町でも同じような取り組みを展開していた。そして、わがまちの公務員も町に”ダイブ”して、一緒に地域のかたたちと語らいながら、町の未来を創造しはじめている。
また、本書には、「日本一負けず嫌いな公務員」と称される生駒市の大垣弥生氏も登場する。行政の広報という部署は、一眼レフカメラを持って現場に行き、記事におこして、文字数を数え、レイアウトをする。今は、その作業を民間委託している自治体も多いが、かつては、私も同じことをしていたと懐かしく思った。しかし、広報という部署は、取材を通じて市民とふれあい、信頼関係を築く中で、積極的に情報を発信し、声を拾う。仕事を通じて、行政と市民とのパイプ役になる要の部署だと思うことを、改めて大垣氏は教えてくれた。
公務員の世界には、「前例主義」という慣習がある。しかし、時代の変遷とともに市民ニーズは変化し、前例主義では、行政という組織が立ち行かない。
本書の中で、一番心に響いたフレーズが、冒頭の中野区長の酒井直人氏が職員時代から大切にしている5つの指針だ。
公務員は、前例に取らわれず、地域に飛び出して、地域課題を解決していく。まさに、これからの公務員に求められる姿ではないだろうか。さらに、私は、この5つの指針の最後も重要だと考える。「客観的データや合理的根拠等のエビデンス」に基づくことである。その施策の背景に客観的データやエビデンスがあれば、説得力が増す。実は昨日、私もある施策の展開で、エビデンスが欲しかったので、他部署に資料提供を依頼したばかりだ。「ひとりよがり」になりがちな施策立案ではなく、市民のニーズに応えられる真の施策の展開が行政には求められる。
釈迦は、臨終に際し、弟子に次のように語ったという。
「すべてのものは移りゆく。怠らず努めよ」
時代の変化とともに、ライフスタイルも変化し、行政に求めるニーズも多様化し���いる。
市民感覚で行政施策を展開してくために、まず、公務員がどのように変化しなければならないのか。本書は、10人のフロントランナーの姿を通じ、教えてくれている。
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公務員の個人に着目したとき、前例踏襲の慣習にとらわれず、公務員の仕事に全力で取り組み、成果を出している人が沢山いた。安定、安定に走らず、改善できるところを改善すべき。
たくさん学ぶことがあった。
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#1
●公務員への信頼を活用すべき。
公務員だからこそ、地域で挑戦できる。
活動する上で大きなアドバンテージ。
●「ベンチャーや民間で戦うより、頑張れば頭が出る側面がある」
●「誰かがやりたそうなことを進めているだけ」←?
#2 コスプレの人
●公務員のイメージを利用する
…早い、フットワーク、とか?
#3滞納整理
#4 児童虐待
●臨床心理士の資格を39で取得
心理学の仕事をするためではなく、心理学の要素を取り入れ良い仕事ができるように
●家族から怒鳴られるなどの厳しい経験も、
一つのプロセスと考えて俯瞰する。
今、この段階だ、と
#5公認会計士
#6水道
●不都合な問題に向き合う
自分の代だけ乗り切ればいい、ではない
#7広報
#8ふるさと納税
●予算がなくても、できることから。
●民間よりゴール設定が甘い。
#9中野区システム改革
●根拠法令や規程を分析し、変えられること、なくせることを精査する
●この給料でここまで働いてくれるの?
●課題解決を楽しむ
#10終章
●移動直後の違和感を忘れるな
●信頼残高の獲得を目指せ
●ネガティブな前例踏襲がある一方で、
高い成果に結びつく善例もある
徹底的に善例前例を調べて使いこなしているか?
一次情報を習得しろ
●学習と実践は共に大切だが、実践に身を放り込めば、否が応でも学ばざるを得ない
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滞納者への対応のところは特に大変だったろうなと思えました
褒めすぎているように感じて後半は読みづらかったです
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いろいろな行政職員や首長の話。
目の前の仕事をすることも大事だけど、常に全体を見る意識は大事なんだなあと。
そしてみんな業務外に地域に出ていっている。これがやる人とやらない人との差になるのか。と、いうかそこで差別化できてるから取材対象になるだけの話か?