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2年ほど別会社に出向し、考え方や価値観の違いにびっくりし続けたわけだが、じゃあ世界と比べたときどうなんだろうという興味本位でこの本を購入した。2年の出向だけでもカルチャーショックだったうえに、自分のこれまでのやり方が、会社内でしか通用しないものだった、という衝撃もあったのだが。
現場でいかに汗をかくか、そこで苦労するかということが重要視され、自分の意見をきちんと可視化することの大切さが、具体例とともに書かれている。あうんの呼吸が大切にされるわが国の会社では、むしろはっきり言い過ぎると優秀ではなくなるのだが、世界では様々な国から、様々な文化を持った人たちが集まってくるのだから、あうんなんてありえない。察してもらえないというのは素晴らしいと思った。
自分のやりたいことと会社の方針が合わなかったとしても、ふてくされるだけでは能がない。上司が求めていること、会社が求めていることとすり合わせながら、やり通す、そんなことも改めて気づかされた。
やはり世界は厳しい。でもその世界の方がやりがいがあるように見えてしまったのは、ないものねだりの隣の芝生…というやつなのかな。反省。