やっぱり言葉は文化なんだ
2020/01/11 20:49
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：pascal - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドイツ語の復習、ドイツへの再旅行を夢見て購入。
文字のフォントも大きいのでサラッと読めるものだと思ったのが第一印象。
しかし、言葉からアプローチをかけたドイツ文化の数々が散りばめられており、また私の勉強不足で未知語も多く、なかなか前に進まない。
ドイツと言えばビール、ウインナー、あと…くらいしか思いつかないが、表現を読み進むうちに自らの無知と不勉強を思い知らされる。さすが大使館員が著す本だけあるなと思う一冊である。
写真もあった方がという気もするが、手書きのイラストが可愛く、味が出て私はいいと思う。
投稿元：
レビューを見る
・kleine Brötchen backen
「小さなパンを焼く」→節約する、慎ましくする
・Das ist nicht mein Bier.
「私のビールじゃない」→知ったこっちゃない
・Kalter Kaffee
「冷めたコーヒー」→古い情報、古くさい話
・das fünfte Rad am Wagen sein
「車の5つ目のタイヤである」→邪魔者、不要なもの
・Milchmädchenrechnung
「牛乳の女の子の計算」→単純で見通しの甘い計算
・Drachenfutter
「龍のエサ」→妻へのご機嫌取りのおみやげ
・Kummerspeck
「悲しみのベーコン」→やけ食いしてついた贅肉
Wenn ich Stress habe, esse ich immer zu viel. Im Nachhinein leide ich dann immer an dem Kummerspeck.
投稿元：
レビューを見る
日本人のドイツ大使館職員が書いた・描いた、ドイツ語の面白い・興味深い単語、慣用表現を見開き1ページで紹介する本。
もちろんドイツ語は習ったことも、話したこともありませんが、それなりに楽しめる。ドイツ語って二つの言葉を合成して一語の単語にできるのね。「Jein（ヤイン：Ja＝はい+Nein＝いいえ）」が「う～ん」「いや～」という意味とか、「Hassliebe（ハスリーベ：Hass＝憎しみ+liebe＝愛）」が「愛憎」とか。
慣用表現とか物事の形容によく使われるのが、ピール・ソーセージ（ここまではよく分かる）、チーズ・ジャガイモ（酪農大国、と言われればまあそうか）、猫（！）。そして、やはり慣用表現は言われてみれば面白いけど回りくどくて分からない (^^;)
それから、発音をカタカナで表記してくれているのもいい。字面どおりに発音すると意外に合っていることに驚き(;Å;)
難があるとすれば、これだけ多くの単語・慣用表現（230ページ超え）を一冊通しで読むのはチト辛い。ちょっとした箸休め・口直しのコラムなんかが挿入されているとよかったかも。でも、元は大使館のホームページに連載されていたものとのこと。この分量まで続いているのは敬服。
