大変な病気達を、軽妙かつ分かり易い描写で表現!
2006/11/02 17:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作とタイトルが異なり、境界性人格障害(BPD)が前面に出ていたので、読もうかどうか悩んでましたが、実際に手に取って読むとBPDそのものを大まかに掴むことが出来たような気はします(気がするだけでしょうが・・・)。
自己愛性人格障害などという単語も初めて知りました。DSMにもあるようで、自分にやや当てはまっているところもあり、少しびっくりしました。
私自身が双極2型とされているので、2型とBPDの誤鑑別という問題に関心があったので簡単にBPDに触れるという点ではよかったのではなかったかと思います。
後半BP(双極性障害)についてのくだりで、著者が子育てについて思うところやその実践の様子が書かれてありました。一つのやり方だと思い参考にはなります。
また、友人同僚が助けてあげたいと思ったとき「一生助けてあげることができるかどうか」を考えてから行動したほうがいい、と看護師さんに言われて「そりゃそうだわね」と著者は納得したとあり、私自身も納得しました。
あと、「今は、躁は指摘してもらい薬で叩く」というくだりもありました。私もそう言い放ちたいと心底思いました。
少し難しい病気が混ざり、病気そのものをこの本で理解するには難しいので★3にしています。病態はよく分かりますが・・・。
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境界性人格障害だけを扱っている専門書は
なかなか本屋では見かけないし、見付けても値段が高いし
文章も固いので理解し難いものですが、こちらはマンガですし
作者の方が実際、ボーダーというのもあり
とても解り易いのでございます。
人格障害の方より、その周囲の方々が読むのにも
オススメです。
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大学時代に読了。
当事者にインタビューしたのではなく、本人が描いていらっしゃるから余計リアル。
カウンセラーの先生が出てくるところ、ドクターとの関係あたり、今読んでもうんうん唸る。
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前作と同じように読みやすい。ただ境界性は難しいとのことなので、もっとこういった本が増えるといいかなと思う。
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失礼なのだが、絵の下手さが鼻について、ごちゃごちゃしていて内容があまり頭に入らなかった。医学解説書コーナーにあったが、病人の四コマエッセイというのが正しい。極度の自己愛があふれているようで暑苦しかった。
あまり茶化して書くと真剣味が薄れ、無理解,誤解を招く怖れがあるのではなかろうか。私は正直、興味を失った。ひょっとしたら自分もそうなのかな、と思って開いてみたが、たぶん違うだろう、ただのちょっとした性格の弱さや考え方だろう、と思ってみることにした。
うつ病ってこういう症状なんだよ、周囲は理解して、とヘルプを求めたい気持ちはわかる。でも、自分がどうやって治すか、という正常な意志を持ちつづけることが大事なのではないだろうか。そもそも漫画家というような精神病んでもしかたない職業では説得力ないのでは…。
苦しんでいる方に申し訳ないが、自分はそう思う。
こういう本は体験談よりも、専門家の臨床からの客観的なセラピーの図版で解説したものの方が使い勝手がよい。ガン患者がガンのことを解説しているようなものだから。
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「こうなりたくないから私は子供を作らない」と私が思っていることを全部やらかしている。この人の子供はこの人と同じかそれ以上に苦しむことになるんだと思うと本当に気の毒である。
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コミックだけでは境界性人格障害がよくわかりません。
小さい字の医師の談話ページ(章ごとにある)を読まないと。
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とてもわかりやすかったです!
著者が治療の最中の患者さんということで、とても赤裸々に描かれていますし、ドクターの解説もあるので、勉強になります。
本当のつらさって、本人にしかわからないし、それをうまく伝えてくれる本って、医学書や解説書では少ないですよね。
どういう症状になるのか?
そして、どうしてそのような状況になるのか?
どんな言葉をかけたらいいのか?
この本を読みながら、とにかく寄り添ってあげたいなと思いました。
わかりやすくて、境界性人格障害やうつのご本人にも、家族にもオススメの本です。
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読みやすいという訳では無いですが
本当に等身大。
客観的ではないので
多少の思い込み部分や
おおお?となることありましたが
レポという形に近いものです。
面白いと感じました。
当事者が何を感じているのかが
入ってきました。
漫画と文章が交互に入っているので
頭の切り替えに少し戸惑いましたが
素敵な作品でした。
前作は読んでいませんでしたが
読んでいないからといって
特に困ることはありませんでした。
ありませんでした。
ゆっくり焦らず回復していきましょうー
という作者さんの後書きが良かったです。
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様々な病状を乗り越えることで思考が変わり、思考が変われば病気に対するコンプレックスも楽になる。躁うつ病に境界性人格障害を併せ持つ漫画家たなかみるが、ユーモアいっぱいにマンガでつづる爆笑体験記。『マンガお手軽躁うつ病講座High&Low』に続く第2弾!!なんと境界性人格障害が隠れていた?躁うつ病に境界性人格障害を併せ持つ漫画家たなかみるが、ユーモアいっぱいにマンガでつづる爆笑体験記。 私も見捨てられ不安や白黒思考があるので、参考になりました。