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3巻まで読んだけれど、消化しきれないので読み返す。再読の度に新たな発見のある本に出会えることは、うれしい。
たとえば、泉谷さんの「今グレてるのは 誰に甘えてるの?」という直達への問いかけ。答えはやっぱり榊さんだろう。1巻では「俺よりひどい目に遭った榊さんがマトモに生きてる以上 俺がグレるワケにいかない」と言ってたのに、今度は「榊さんがマトモに生きてない以上 俺がまともに生きなきゃなんない理由はないよ」とか呟いてるのだから。
榊さんが「マトモに生きてない」ことに気づき始めた2巻の直達は、榊さんの荷物を「半分持つ」ために、不器用ながらも榊さんにわがままを言い出すようになる。つまり、今までいい子だった直達が、榊さんには甘えられるようになる。
素敵だなと思ったのは、マトモではなくても一生懸命生きてきた榊さんが、そんな直達を完全には突き放さなかったこと。完全に突き放してたら、飲み屋に誘ったり、「怒って大丈夫だよ」と励ましたり、ついには一緒に早朝から遠出したりはしない。この積み重ねの結果として、3巻では榊さんにも大きな転機が訪れる。直達も、榊さんにもっと本音を言えるようになる。
この話の主旋律は、榊さんの止まった時計が動き出すプロセスなのだろうけれど、決して直達→榊さんという一方通行の関係だけが描かれているのではない。直達と榊さんとがお互いに相手を直視しようとするなかで、自分自身の心の置き場を得られるようになり、2人の関係性も変化していく。この過程に、心を打たれる。2人を見守る教授やニゲミチ先生も温かい。そして、胸ぐらをつかんでしまうくらい直達のことを想う泉谷さんの直向きさも、初読時より一層眩しく感じられた。
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直達くんの両親は平時は母が色々喋って空気を調節する感じなんでしょうね
そりゃこそこそ探してたらACアダプター振り回しますよ
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水に流せない過去の出来事のわだかまりをどうしたら良いのか、自分の感情ときちんと向き合おうと、淡々としながらも悩み、格闘している姿に、とても共感が持てる。
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怒ってるとか、自罰的になってるとか、諦めているとか、
言葉に還元できないのが人間だと思うし、
榊さんやこの漫画の登場人物にはそう感じるから
人間臭くて面白いんだろうな。
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知識があると気付ける小ネタも、話の合間に挟まれていてなんだか楽しい。気づけたときには気持ちもスッキリする。
この物語も登場人物達がいろんな事実や気持ちに気付きながら話が進んで行く。
気付いているつもりで気付けてなくて、気付けた時に最もスッキリ出来るのは自分の心なのかもしれないなぁ。
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榊の荷物を半分持ちたいと思う主人公
恋愛をしないと決めている榊を模倣し、自分も恋愛をしないと決める
それを知り苦しむ主人公に恋心を抱く泉谷
主人公の父が責任を感じ、榊の母を探偵に探させ発見する
主人公と榊で彼女を怒りに行こうとするが、平和そうに暮らすのをみて躊躇する
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登場人物たちのギャグセンというか、はちゃめちゃっぷりがこの話の深刻さを極限まで薄めてくれている。これだけマイルドに生きることが出来たらなぁなんて絵空事。
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ゆるふわな雰囲気と絵なのに内容がシリアスで密度が高いのがいいな。負けヒロインであろう泉谷さん、あまりスポットが当たっていないけど好き。登場回数の少ない人物にも魅力がつまっている。
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直達君の父親むかつく。奥さんも子どもも傷つけておいて、自分はいい人でいたいみたいで。もっと怒りをぶつけられる存在でいなきゃダメじゃん。
榊さんの母親もふざけんな。嫌いで出ていったんじゃない?なに言ってんの。
とにかく2人には幸せになって欲しいわ。
あと、楓ちゃんかわいい。
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怒りたいときに自分が我慢してすませてしまう事はよくあると思うが、自分にとっても相手にとってもいいことなのかということを考えさせられる。
そのほかにも日常の何気ない生きる術に気付かされる。