選挙に対する見方が変わりました
2023/04/25 08:42
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投稿者:春天愉快 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本のおかげで、各種選挙そのものや候補者に対する見方が根底から変わり、レスペクト感が高まりました。畠山さんありがとうございます。
メディアが相手にしない候補者の実像に迫った一冊
2024/07/31 13:50
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投稿者:かつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
供託金を払えば誰でも出られる選挙。しかし実態は政党の支持を
受けた人などメディアが有力な当選者を絞り漏れた人は泡沫候補として
相手にされない。そんな人たちが選挙に立候補する理由や思いを
取材しまとめた一冊です。
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読んでる間中島みゆきの「闘う君の唄を 闘わない奴らが笑うだろう」てフレーズがなり続けてた。どんなにふざけてる様に見えても、冷やかしで立候補する人間はいない。
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この前の都知事選。立候補している候補者を見て、最初に思った感想はふざけ過ぎ。だった。泡沫候補と呼ばれる人たちのふざけ方と主要候補と呼ばれる人たちの代わり映えのしない感じにうんざりした。そして選択肢がないと思いなんとなく現職に入れてしまった自分にもうんざりした。こんな選挙意味あるのかと、今年は特に強く思って、そもそも泡沫候補と呼ばれる人たちって何者なんだろうと、まずはそこから知ろうと思いこの本を読んだ。すごく面白い。確かに頭がイカれているとしか思えない候補者もいるがみんなが政策に本気であることに代わりはないのかなと思う。候補者を平等に取り上げないマスコミの姿勢は確かに大いに疑問。マスコミが選挙を操作していると言ってもいいような報道だと気付かされた。
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著者の正義感溢れる主張は奇人図鑑としてネタにしていることの罪悪感を誤魔化したいからからのように見える。それぞれの選挙で著者が誰に投票したのかも書いてあるとより誠実だと思った。
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選挙戦に打って出た泡沫候補達を追ったノンフィクション。
安くない供託金を払って出馬しているので、各自何かしら訴えたいことがあるのはわかる。きちんと政策を提言している候補がいることもよくわかったが、なかなか投票候補にはならない。
でも、今後の選挙戦で各候補の話をきちんと聞いてみようという気にはなった。
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別に奇抜なことをしたいわけじゃない。そもそもバックボーンがない一般人では、注目を浴びて名前を知られなければ選挙に勝ちようがないのだ。
少なくない泡沫候補がこう考えていることに感心します。庶民感覚がないといった批判がよくされますが、政治家に"庶民"がいないのだから当たり前。そして庶民が当選するのは絶望的な今の選挙システム。それを変えるためには、泡沫候補の主張を含めて、一人一人が関心を持つしかないのでしょうかね
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とても素晴らしい本でした。
有権者にできるだけ多くの選択肢を、という信念に基づき、どんな候補者にも誠実に公平に接している姿に好感を持ちました。
勇気を持って立ち上がった独立系候補の皆さんの心意気は、畠山さんだから書けたものです。
最後は涙モノです。
ぜひ、皆さん、ご一読ください。
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第15回開高健ノンフィクション賞を受賞した、選挙をテーマにしたノンフィクション。「選挙」と聞くと堅いイメージを抱く人も少なくないと思うが、本作はヘタな小説よりもよほどエンターテインメント性に溢れていて、読んでいてとても面白かった。それはもちろん、著者の筆力が成せる業でもあるが、何よりもまず、題材の妙に尽きるだろう。本作で著者がおもに取り上げる「無頼系独立候補」は、一般的には「泡沫候補」と呼ばれているが、本作の「第一章」で詳しく述べられている「マック赤坂」や、昨年戸田市議選に当選したあとに結局当選無効となった「スーパークレイジー君」などのように、いわゆる「政治家」らしくない、個性的なキャラクターを持つ人間も多い。実際に票を投じるかは別にして、各候補者に対して読んでいてとても親しみを感じた。また、このような「無頼系独立候補」たちは、通常選挙報道においてはほとんど無視されてしまっている。メディア側の主張も理解できないわけではないが、やはり選挙においてはもうすこし公平な報道が行われることを期待したい。とくに「第三章」で詳しく取り上げられている2016年の都知事選では、「主要3候補」に報道が大きく偏っていたと書かれていたが、わたし自身も元大臣である「山口敏夫」や元市長である「中川暢三」すらもあまりにもメディアから無視されていて違和感を覚えた記憶がある。ただ報道の問題点の指摘には同意するが、著者が候補者に肩入れしすぎている感も否めない。マック赤坂が選挙カーの上で陰部を露出したという「奇行」が登場するが、これは普通に犯罪であろうし、「眉間にシワで東京都の街角を歩いたら3万円の罰金」という、どう考えても「トンデモ」でしかない政策すら好意的に描かれている。結局のところ著者もまた公平・中立ではないのである。そういう点に関して自省的な部分が見られないことは残念であった。
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マスメディアが選挙報道で看過する有力でない立候補者の心情へと刺さりこむ筆者畠山理仁の取材は、愛情と暴力の狭間に仄かな悪戯を介在させる。これこそがドキュメンタリーの本領であり、既存メディアによる真実や中立性を謳う仰々しさが胡乱な代物へと変質する。人は千差万別、それぞれが認め合う多様性に偏見は無用、畠山が放つ渾身のメッセージは心地良さだけを求めるのではなく、奥深さへと足を踏み入れる読者の覚悟へと誘う。非ファスト・不合理の素晴らしき世界に触れて喜びを分かち合おう。
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思ってた以上に良い本でした。
TVの報道系番組(日テレ系)で、作者である畠山さんの密着取材をしてたのをたまたま見て興味を持ち、書籍が出てると知ってすぐ購入しました。
自分はもともと政治には多少の関心があるほうだと自負してたのが恥ずかしくなるくらい、誠実に政治・選挙と向き合っていました。
日頃から抱いていた現行選挙制度に関する疑問や不満にも気持ち良いくらい切り込んでいて、かなり溜飲が下がったというか救われた気持ちに。
マスコミにも立候補者にもこんな人違がいるんだ、と希望が持てます。
間違いなく選挙への姿勢や見方が変わる本。
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この本を読んでから、著者が映画に撮られていると知り、高速バスを使って名古屋まで見に行ってきました。これを書くためにいかほど努力しているのか、民主主義を考え、立候補者がなにを訴えようとしているのか、耳を傾け真摯に向き合う態度に深い志を感じました。翻って、自分の他者を見るその態度に、不遜な思い上がりを感じないではいられませんでした。選挙離れが言われて久しいのですが、大手マスコミ・政党の関係者にも読書と映画鑑賞を勧めたいと思います。