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Web版を加筆修正しているので、所々物足りない気分になってしまいましたが、大筋はやはりおもしろい骨太ハイ・ファンタジーです。
女騎士ヘレスとの出会い、ニーナエ迷宮の踏破。
出会いがあれば別れもあって。
わかっちゃいるけど、別れはつらい。
あまり言うとネタバレするので、多くは語れないのがまたつらい。
次巻は2020年初夏刊行予定だそうで、今からわくわくしております。
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前半はニーナエ迷宮編。女騎士ヘレスの登場。
アリオスとエダとヘレスを率いての迷宮制覇。
後半は王都から薬聖スカラベル導師来訪に関するあれこれ。
シーラ、ノーマ、エダ、頭痛の領主クリムスら登場。
読みごたえたっぷりの一冊をまとめて読めて大満足。
本としての完成度とか読んでての疾走感とか素晴らしい。
ネットの方は(大量の)削られた部分にお得感あって嬉しい。
ファンなら両方読まなくては!
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ニーナエ迷宮での女騎士ヘレスとの出会いと、ヴォーカの町への薬聖スカラベル導師の訪問が描かれた3巻である。
迷宮攻略エピソードと、ファンタジー世界の政治に触れるエピソードが楽しめる、一挙両得感のある巻だろう。
合間に無謀な騎士との決闘で炎槍ハメなんて実に酷いものを見せられたりもするが(笑)、迷宮攻略における他パーティの妨害やスカラベル来訪をめぐる顛末など、基本線は一筋縄ではいかないこの世界の様が描かれた物語である。
シーラが自分勝手な猛々しい狼に「剛剣になんな」(P.207)と教授した巻でもあり、彼が一層の飛躍を遂げるためのきっかけが描かれた巻と言ってもいいだろうか。
シーラから卒業を言い渡されたこともあって、いよいよもって序章に一つエンドマークが打たれた巻だっただろう。
また、ハイファンタジーとしてもこの巻は魅力に溢れ、ニーナエ迷宮における驟火(ガイルベイ)の詠唱などはファンタジー物語らしい見せ場だ。
加えて、ヘレスが歌った「ヴィシュルシャプタの風」や書下ろしとなる間話・シャドレスト家の新妻における華燭の典など、その世界の風俗を描く描写も魅力的である。
終盤の生命論論議なども含めて、実にこの物語らしい濃いお話が読めたなと、そうした実感のある巻であった。
加筆はやや少なめだが、そこに不満を覚えさせない内容の濃さは率直に言ってお見事。
文句なしに星五つで評価したい一巻である。
次巻は今夏発売とややペースが上がっている模様なので、それも含めて楽しみにしたい。
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レカン、エダに新しく、やっぱり押し掛け弟子のアリオスが加わって新しいチームを作る。さらにそこに加わる女騎士ヘレスも凛々しいぜ。その活動の詳細は読みごたえがある。シーラの弟子のスカラベルが王都からやって来るのも、様々な物語に満ち、さらに感動的。涙が出てくるぜ。レカンはどんどん力をつけていくが、エダの成長も著しい。立派になっていくんだよ。脇に出てくる領主や、1巻で出てきたお姫様などもちょこっと登場するが、なかなか個性的でいいね。