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カメラマンを目指しメキシコ旅行中の主人公が現地の行商人と出会い旅の同行をする。民族解放運動や様々な文化。価値観など考えさせられた。
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面白かった。ロードムービーであり、男としての成長譚であり。”僕”が火を点けるのに迷わずパスポートを使う姿が象徴的で印象に残った。
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メキシコの大学に留学している若者があることをきっかけに“タランチュラ”と呼ばれる年老いた行商人の旅について行く物語。
最後の論告の章で主人公が言う科白「タランチュラとの旅は血腥い旅だった。ぼく自身も人間を殺した。しかしあれほどじぶんが生きているんだという実感を持ったこともなかった。わかりますか?生きて物語に参加しているんだというときめき。それを経験したんです。だから、何の後悔もない。どのような刑を宣告されようとそのまま受け入れます。控訴する気は全くありません。」がすごい印象に残ってる。
普段はこうは思わないけど数少ない映画化されたものを見てみたいと思った作品。そこそこ長い本だったけどこういう本で超長編の終わりのない物語を読んでみたい。
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船戸与一の初読み。
硬派、ハードボイルド、歴史の弱者……。
独特の語り口と老人の圧倒的に強い意思とに魅せられて……どう考えても悲劇の結末しか待っていなさそうな長編を、とりつかれたかのように読み進めてしまった。
大変面白い作品ではあるが……途中から十分に分かってはいたはずだが……やはり結末が“悲劇”であると不満が残ってしまう、コドモな自分(苦笑)。
というわけで、★4つ、8ポイント。
2013.04.11.了。
……死人のはずの“タランチュラ”と行動を共にしたとは、どういうことか?
……エピローグで描かれた行商人が名乗った“タランチュラ”とは?
…………何を暗喩しての描写か、読み取れなかった(苦笑)
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面白かった!
メキシコの大地の乾き、うらぶれ感の中で日本人の若者が巻き込まれていく復讐のロードムービー。チパスの大地で成長し一端の男になった日本人は復讐の末に何を見るのか。
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メキシコを旅する話だったが、その中で主人公が自身を見つめ直す物語。
惰性で特に生きる目的もなく留学している主人公があるきっかけを機に少しずつ変わっていく、その変化は置かれた環境によって今までとは価値観が一変し最後に残ったものは自分という身一つのみ。
最後のパスポートを燃やす時とカメラを壊す時がとても印象に残りました。
自分が何かに囚われている状態であり、海外という全く知らない土地に行ったからこそ少しずつとらわれているものを実感し解放されていく物語。