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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
結は首を括ろうとしたところを、髪結夕に助けられ、弟子となった
不器用で倹約の時節柄困難なことが多い
若く元武士の父に育てられた結は、四角四面な娘で、ハラハラさせられる。
師匠はそんは結を育て、少し面白がっているようだ。
幼なじみるりがきれいな顔を持つわがまま娘で、こちらもハラハラいらいらさせられる。
最後は大団円。
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中島要 著「うき世櫛」、2016.11刊行、2010.1文庫、文庫で再読です。お夕、芸者の時、北町奉行(遠山)をかばってできた頬の傷、今はご法度の女髪結。「恩は着るもので、着せるものじゃない」、カッコよすぎです(^-^) その弟子のお結、15のとき両親が亡くなり首をくくろうとしたのをお夕に助けられ。お夕とお結の物語。表紙がその二人です。女の命、女の楽しみ、女の居場所、女の傷、女の落し穴、女の幸せ の6話。じっくり味わいました!
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最初は狭い視野でしかものを見られない結にじれったさを感じたが、話が進むにつれて色々な考え方に触れ、成長していく過程がよかったです。
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弟子である結の、あまりにも独り善がりの言動に驚く。それに対する師匠の素晴らしい応対の対比が見所かも知れない。
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時代小説が結構好きだ。
この著者初めて読みました。
「着物始末歴」シリーズも面白そうです。
男性かな?
そんな感じがします。
話しが面白ければ関係ないのですが。
。
これは女髪結いのお話し。
狭い視野から次第に広がっていく結の成長がいいな。
何といってもこの師匠夕が魅力的。
≪ 落とし穴 女が落ちる 見栄の果て ≫
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奢侈禁令があった中で、御法度である女髪結が、さまざまな事情の女性の髪を結う。そんな女髪結の弟子になった結の物語。
「この人の前では可愛くいたい」と思えた恋愛、あったかな。
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中島要氏の着物暦シリーズだったかを読んで、着物柄から文様迄、楽しく読ませて貰ったのだが、今回の小説は、女髪結いお夕に 両親を失い、将来を悲観して首吊りする寸前に助けられた結。
不器用で、なかなかお夕の思うような仕事の運びも出来ず、修行を励みながら、成長して行く様が描き出している。
美人のお夕の顔に切り傷。それも、どうしてつけられたのか?・・・・
話が、第6話あるのだが、「女」として、この時代、生きて行くのに、貧乏であろうが、裕福であろうが、身の置き所が、難しい時代である。
文政から天保、飢饉や地震等で、御上は繰り返しの倹約令。
女髪結は、ご法度の仕事。
どう、生き抜いていくのか?
そして、髪結いの客の女達も、色んな身上があった。
お夕の顔の傷が、どうしてつけられたのか?も判明するのだが、やはり、元深川芸者の粋の良さ。
結もその気質が、あるがごとく、おどおどとしていたのが、読むにつれて、意思が、強くなり、言葉にも道理が通るようになって行く。
これから、シリーズになるのだろうか?と、期待している。
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202204/境遇等を考慮しても主人公の性格や言動が好きになれなかったが、設定や周囲の登場人物達は良かった。
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前半はどうしても主人公・結が好きになれなくて、全然ページが進まなかったし物語に入り込めなかった。「何か出来事が起こる→自分の独りよがりな考えを頑なに貫き行動→間違いに気づき反省」このサイクルが多すぎかつスパンが短く疲れてしまった、、、後半になるにつれて段々結も成長していき、物語に集中できるようになった。
最初から最後まで一貫してお師匠・夕がかっこ良すぎる!「どんな逆境でも受け入れ今の自分にできることを精一杯やる」かっこいいねえ「恩は着るもので着せるものではない」その通りです、お師匠。
そのほかのキャラクターたちも個性豊かでよかったけど、特にるり。るりみたいに人から好かれていることに揺るぎない自信を持ちたいなあと個人的に思った。
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嗚呼、私の中のお夕が
目覚めちまいました。
起きちまった事に文句
を言っても、どうにも
ならない。
そうでございましょう
?
こうなる運命だったと
思ったほうが生き易い。
そら、ぶつくさ文句を
言ってる暇があるなら、
やるべきことをやって
さっさと寝ちまう方が
良うございましょう。
しっかりした時代考証
のもと、
女の粋がよく描かれて
います。
人心は外から見えない
ようで案外よく見える
もの。
窮地に陥ったときほど、
ジタバタ必死に外聞を
取り繕うよりも、
スッと背筋を正すが粋。
何か一つうまくいった
とて調子にのらない。
たまに一つしくじった
とて気に留めない。
お夕のように情け深く
もさっぱりとした心で
生きていきたいです。
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贅沢をしてはいけない質素な暮らしの中で、
禁じられている髪結をするお夕と結。
髪結をするなかで、たくさんの女性の思いやこれまでが語られて、じーんと。
特に亡くなった夫を想って、髪結を依頼する女性に心揺さぶられた。
師匠のお夕は、強く美しくて!
弟子の結が成長していく姿にも感動した。
髪結は女の味方!というフレーズがあったけど、
私もすべての女性を支援する職業に付きます。
職業は違うのに、女性に寄り添うことにフォーカスが当たっていたので、とても共感しました。
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一番に感じたのは、結の、融通のきかなさ、
独りよがり、世間知らず…、
嫌われる要素が満載の性格で、主人公としては、
どうなのよと…。
二親を亡くし、引き取ってもらえるところもなく、
奉公に出ても、疎まれて放り出される。
絶望し、首をくくろうとした結を助けたのは、
芸者あがりの女髪結い、夕だった。
口は悪いが、気風の良い夕を師匠と仰ぎ、
髪結い修行を始める結なのだが、何をやらせても
不器用、ふがいない。
そんな結が、夕に見守られて、徐々にだが、
成長していく物語である。
美しい夕なのだが、顔に切り傷があり、
その過去は謎めいている。
改革で相次ぐ奢侈禁止令が出るという時代の中、
師匠と弟子の絆も、少しずつだが、強くなっていく。
結との完全な対比で、夕の凛とした姿が、
とても美しく映る。