理解できなかった
2024/02/19 11:32
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生直木賞?
ずいぶんと意識高いというか感受性豊かな高校生が多いんだなあ。
どこが良いのか、さっぱり分からなかったよ。
彩瀬さんのこういう文章が
2021/03/09 10:45
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きになったきっかけだった。グロテスクな空想を浮かべながら現実の世界を生きている。空想の中には敵わない理想も含まれている気がする。
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幻想的なお話も、現実的なお話も、美しく細やかに描かれていました。どこか生々しいグロテスクさも感じつつ、綺麗。
人を好きになったら、わたしってこんなんだったんだ…となる程心が不安定になるので、「けだものたち」の感覚はとてもわかります。変体するとまではいかなくとも、いつもと違う自分が出てくる、という。
「愛のスカート」は、苦しくとも素敵な気持ちです。こんな風に人を愛するのもいいのかも。
「花虫」も好きでした。虫と同期して人の感情がある、それは偽物かもしれないけど、だからといって無くせる程不幸でもない気がします。偽物でも、幸せならいいな。
「山の同窓会」はSF色があってこちらも好きです。人それぞれ役目があって、世間一般の流れとは違っていてもいいのだ、きっと。
充足した本でした。千早茜さんの解説も良かったです。彩瀬まるさんの文章は光っている、しっくりくる表現です。
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【直木賞候補&第五回高校生直木賞受賞の傑作短篇集】別れた男の片腕と暮らす女。運命で結ばれた恋人に会うと体に咲くという花。幻想的な世界がリアルに浮かび上がる繊細で鮮烈な短篇集。
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読後にどうしようもなく胸に残る、もやもやとした、気持ちの悪さ。
嫌悪感と言うべきか、
それともただの違和感なのか。
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単行本を友だちに借りて読んだときにめちゃくちゃ好きだと思った『愛のスカート』と『茄子とゴーヤ』が何度目かの読み返しでやっぱり好きすぎると分かった。どっちも、映像というかアニメーションというか浮かぶ。勝手に顔は作られて声もたぶん聴こえてくる。この作品たちはワタシの地肉になっていたんだったって分かった感じ。愛とか好意とかうんざりでもう遠い彼方の出来事だと思ってるけど、小説や漫画や映画、アニメーションのなかだと小中学生の頃みたいにずーっと好きでいてもいいし、年齢なんて関係ないんやわって思えたんだった。
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愛って、ほんと何なんだろう?と考えてしまった。それは色んな態度であり、言葉であり、関係性であり、でもそんな事に収まらないもののような所もあり...。喰らい尽くすのも、黙って側にいるのも愛?分からない。でもこういうのでもいいんだ、愛ほど多様性があるものもないかも。
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彩瀬まるのSF(sukoshi fushigi)な物語.彩瀬先生の独特な雰囲気が物語のちょっと変わった世界にうまく融合して,なんともいえない味を醸し出している.
「くちなし」 別れた愛人の左腕をペットのように飼っていたら,元愛人の奥さんの腕と交換することとなって・・・.実は醜いものが魅力とか個性とかになっていたりするんだよね.題名にもなっている“くちなし”は何を表しているのだろう.
「花虫」 愛情や死期(+そのとき多幸感)を寄生虫に支配されるというのはやっぱり気持ち悪い.それなら不都合なことは知らなければよいのかというと,それも違う気がする.恋には落ちるともいうし,もしかしたら・・・.アシモフの「ホステス」がそんな落ちだったような.
「愛のスカート」 愛のスカートを作るSFではないお話.少しエロい.
「けだものたち」 喰う,退治する.どちらもグロテスクな喜びが透けている.でもまぁ,そんなもんかも.
「薄布」 ママ友に誘われてお人形遊びを始めたアザミさん.にわかに富んだ者が貧者をもてあそぶのは醜く愚かしいものだが,無垢な望みが拒まれる理由もわからない息子の方が愚かで哀れ.息子の亀裂の入った魂がぎらぎら輝きながら砕けていくのを見て綺麗とか思っちゃうようじゃ,そりゃ人形遊びは卒業でしょう.
「茄子とゴーヤ」 これもSFではないほのぼの系のお話.髪の色を変えても,妻が出ていっても,夫が浮気しても人間は変わらないけど,気分を変えるきっかけにはなる.
「山の同窓会」 なんとなく魚っぽい感じのする短命な種族の世界で,異質な存在として暮らすニウラさん.彼女の異質さは,乳母や海獣のように周りから称賛されるものではない.異質であることの不安.あぁそうか,この短編がまとっている雰囲気は,「ポー」の感じか.
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最近とはまりしている彩瀬まる。
どろどろとした愛の話ばかり。
突拍子もない設定ばかりだけど、
それでも面白いし受け入れられる。
愛のスカートが一番好きだったなぁ。
手が届かないものに手を伸ばすことができてよかった。
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それを意識して選んだわけではないけれど、この小説は『第5回高校生直木賞』受賞作品らしい。読み終えて、いまの高校生はえらく大人っぽい作品を読むのだなぁ、と。
とても幻想的な短編集だった。中心にあるのは男女の愛とか欲望とかそういう類のものなのだけど、その現れ方がリアルではなくファンタジック。
好きな男から別れの際に腕を片方もらってそれと暮らす女だとか、身体の一部に咲く花が見えたその相手が運命の人だとか。
同じ彩瀬まるさんの本でひとつ前に読んだ「朝が来るまでそばにいる」と方向性としては似ている感じがした。現実離れしていて、静謐だけどぞっとするようなところが。
7つの短編の中に現実離れしていない物語が2つあって、その普通さが逆に引き立つという不思議な感覚を味わった。
いずれにしても人のいろんなかたちの欲望が垣間見えるのだけど、それを表に出す人出さない人、叶える人叶えようとしない人、はそれぞれなのだなぁ、と。
やはりいまの高校生は大人っぽい。私が高校生のときにこの小説を読んでも、こんなに深くて恐ろしい愛について理解できなかったと思う。
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いろんな形の人生があって面白かった。
あり得ない話なのに、すごく身近に感じて、自分が知らないだけでこういう世界が本当にあるんじゃないかと一瞬疑いそうになった。
SFチックだけど登場人物の悩みや苦しみ、感情は普段の自分と通ずるところが多くあり、共感しながら読めた。
結構腕の話が好きだった。
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「くちなし」「花虫」「愛のスカート」「けだものたち」「薄布」「茄子とゴーヤ」「山の同窓会」短編7編収録。とても好みな短編でした。幻想的な作風の中に揺曳している死の匂いや愛憎の影があやしい彩りを添えている。「くちなし」は川端康成の「片腕」のオマージュ作品。「片腕」が大好きな私としては読んでいてとても楽しかったです。「花虫」では本当の愛、偽物の愛にいついて考えさせられる作品。幻想色が薄い「愛のスカート」「茄子とゴーヤ」では報われない愛を描いていて、少し切ない。人の数だけ無数にある愛の形が此処にある。
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友人が、これは恋愛小説だと言っていたけど、そのようには感じなかった。
愛とは何か、生きることの意味、生態系の一部としての自分、現代人の悩みを、現実ではありえない設定の中で、鋭く切り込んでいく。
読んでいると、切なくて、でも自分や世の中を肯定できる気持ちになる。
素敵な本でした。
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人の形をしたものたちが、今の人と言われるものと同じ生活をしたり、全く起こり得ないことが起きたりするけど、根本に人とは何か、人の感情とは何か(この本においては恋や愛のことだったりする)を訴えかける小説でした。
初めて彩瀬先生を読みましたがとても好きです。
幻想的でいて、覚えのある感覚をリアルな手触りで感じられました。
短編集ですが、ひとつひとつが体の芯に染みました。
さまざまな人がいるし、ほんとうのこと、というものはその人にしかわからないんだと思うと
人に優しくなれる気がします。
2人で話をしていても、そこにはいつも第三者の影がある。
想いというのは、誰も等しく自由なんだと思いました。
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初めて読んだ、彩瀬まる。
とても幻想的で、ふわふわとした気持ちになった。
恋愛小説みたいな感じで聞いてたけど、そんなことなかった。
男女間だけでなく、家族間、友人間の愛のかたちが描かれる。
読んでる側から見ると、果たしてそれはどうなのか、本人たちは幸せなのか…そう思ったけれど、それは本人たちにしか分からない。
一見、幸せじゃなさそうに見えるかも知れないけど、中から見たら、そんなことないかも知れない……
愛ってなに?幸せってなに?それを考えさせられる、とても現実離れした素敵なお話たちだった。