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思想を基軸に時代を縦断した一書
2020/05/26 13:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的な雰囲気は、日本史の教科書風な感じで読み易いです。随所で書物の名前が挙がり(古事記・日本書紀は基より、北畠親房『神皇正統記』、慈円『愚管抄』、鴨長明『方丈記』、親鸞『教行信証』、道元『正法眼蔵』、井原西鶴『日本永代蔵』、荻生徂徠『政談』、本居宣長『玉くしげ』、貝原益軒『養生訓』)、これらはほんの一部しか列挙出来ていませんが、紹介された書物の半分近くは読了した事のあるものだったので、懐かしみを感じました。
本書で一番良かったと感じた点は、高校で使っていた日本史の教科書には入っていなかった庶民思想の様子や時代の流れについてでした。教科書では幾つかの時代でそういう背景についてはポッカリ抜け落ちていたので、勉強の合間に少し疑問に感じていました。おそらく教科書として記述するに足りないという要素が強かったとは思いますが、思想も過去からの時代を経て連綿と続いていく一つの流れとして理解したかったので、本書でその点をクリア出来て良かったです。
コンパクトで斬新
2020/07/04 12:07
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投稿者:玉の意志 - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い頃は、日本には西欧の物真似か宗教家崩れしかいないから、日本思想史などの本がないのだろうとおもつていた。しかし、この本で神仏(儒)の思想にも独自の受容のかたちがあり、それ以外にも日本独自の思想家がいることをおしえられた。好書。
すべてが哲学史に吸収されるのではなく思想史が書かれる意味は大きい
2020/04/03 16:07
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
通史の叙述に長けた仏教史の研究で知られる著者が敢えて新書のフォーマットを逆手に取ることを宣言して挑む。王権と神仏、世俗と冥を相対化して、歴史が培い変容する中で消滅の淵にある流れを綴る。日本の思想を古代から現代を群像的に俯瞰しながら、日本固有の思想を抽出、構造化して「顕」と「冥」に固定する作業を行っている。著書の言う思想崩壊状態の今を問い直す書。
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