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1932年5月15日、首相官邸でチャップリン歓迎会が予定されていた。青年将校たちは暗官邸を襲撃するが、予定を変更し相撲見物に向かったチャップリンの姿はなく、犬養毅首相だけが殺害される。
チャップリン暗殺を任された津島新吉は、5.15事件で逮捕された仲間の為に再度暗殺に向かう。
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首相犬養毅が暗殺された五・一五事件の背景では、世界の喜劇王チャップリンの暗殺も計画されていたというお話。
裏表紙のあらすじの最後には『傑作歴史サスペンス』と銘打っているが土橋章宏の手にかかるとあら不思議。
当時の暗い時代背景でハードになりがちなるテーマも、絶妙なキャラ設定と軽妙な台詞回しで鎮痛な気分にならずに読めてしまう。しかし言うべきことは言っている。さらにラストはホロリ。
このへんの匙加減はヒット映画作を重ねる脚本家としての腕なのかもしれない。
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【世界の喜劇王はなぜ命を狙われたのか?】昭和七年、青年将校たちが首相暗殺などクーデターを画策。陸軍士官候補生の新吉は、喜劇王の殺害を命じられた――。傑作歴史長編。
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読みやすかった。5.15事件とチャップリン来日。
社会に変革をと切望して行動する日本軍人たちと、世界を笑顔にしたいチャップリン。対比がはっきりしていて緊張感があった。
貧農出身の主人公の哀しさが切なくて、応援したくなった。