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『呪われた町』(スティーブン・キング 著)を読了。
ずっと読んでいなかったのですが、さすが初期の名作。登場人物が多かったり、場面があちこち変わったりしながらも、街の細かい描写など物語に引き込まれました。読んでいて時間が経過して夜になるのが怖くなってきました。意外にあっさり、謎が多いままのラストも良かったです。
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少ない味方、荒唐無稽な内容は「こうだ!」と大声で言えば信じてくれる物でもない。悪くすれば自分たちが逮捕されるかもしれない。
それでも立ち向かうと決めた彼らは細く微かな道をたどる。もういいよ、諦めて手を引いても誰も知らないから。そこまでしなくてもいい…
ああ それでもそのことを自分だけは知っている。
自分だけは
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キング初期の代表作をまさか読んでなかったとは。
まあ、今に至る完成されつくした作品を読了しており、走るゾンビまで普通になった時代には、十字架で退散する吸血鬼モノとは牧歌的にすら思えるのだが…。
大人数キャラの精緻な作り込みや執拗な描写などは、最初からこんなすごいのねーと感嘆するー!
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面白かった。
マークが聡明すぎるし、出来すぎる。子供に頼りすぎでは?と思ったが戦力が乏しいので仕方ないし、マークが頼れるキャラだったしで、話が進んだ。
吸血鬼に支配されると、恍惚とした状態になる描写が面白かった。クレイジーだ。
異変に対して、どう説明するかで、信じてもらいたいのに取り合ってもらえないというもどかしさはあったけど、今までそういうの散々見てきたおかげで苛立ちはしなかったし、医者のジニーさ結構すんなり仲間になってくれたので良かった。
『屍鬼』で見たなこれ、とか、『アンダー・ザ・ドーム』でもあったなこれ、という既視感があり楽しめた。
話の進め方というか仲間の増え方は「ミスト」を思い出した。
キングはこれくらいのグループを書くのがうまいなと思う。
最後は火事で〆るのがすごく良かった。そういや火事あったなあって思い出した。
大本のバーローを倒してもが吸血鬼は消えないんだな。それは残念だった。
キャラハン神父はまさかやられるとは思わなかった。神父がやられるという絶望感すごい。
保安官も逃げちゃうし。
1975年か~。
現代なら軍隊呼べるかなあ?吸血鬼をテロリストだとして。まあ、そういう話じゃないよな。
『盗まれた街』はまだ読んだこと無いので読まねばという気持ちになった。
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もしアメリカのスモールタウンに吸血鬼が現れたら…?というアイデアから生まれた作品。
田舎の人間関係が丁寧に描かれていて、
かつ丁寧に生活が壊されていく様子がリアル。
でも吸血鬼伝説に準えたファンタジー的な対処法が
実際に効いてるのが対照的で面白い。
登場人物も魅力的で良かった。
そして、書評が最高に面白かった。
サバイバル映画だと思って見たら
苦手なゾンビ出てきて、夜寝れなくなった
「アイ・アム・レジェンド」に実は原作があって、
本当は吸血鬼もので50年前以上に刊行されてて、
キングの呪われた町に影響を与えていたと、、、
知ってるものがリンクする感覚たまらん、、
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下巻の展開が面白くて上巻の3倍のスピードで読めた。
上巻でワクワクさせて下巻で一気に読ませる。物語は下巻で一気に進む。
上巻の感想にも書いたが、ぜひ上巻で読むのを諦めないでほしい。
ホラー作家らしく展開に容赦はない。
上巻で登場した魅力的な人物も、結構バタバタと死んでいく。
一つの町が死んでいく様子を描いた作品。
ある邪悪な存在によって町が滅ぼされようとしている状況について、さまざまな価値観の人の、いろいろな考え方がある。
医者なら、「急に貧血で死ぬ人が増えた」ことや
警察官なら「行方不明者が急増している」「死体が消えてしまう」、
町の少年は「夜な夜な行方不明になった友達が家を訪ねてくる…」
そして、過去に不吉な事件が起こった屋敷では、新たな住人が生活し始めている。
町に何か異変が起こっている兆候はあり、状況証拠はこんなにも揃っているのに、
人々が口を揃えるのは「でも、そんなこと信じられない」ということ。
自分の理解を越えた状況について「常識的にありえない」と言って、その情報を断絶することの愚かさ。しかし、心のどこかで、もしかして…と怯えている人間の弱さを上手く描いている作品だと思う。
また、古典のドラキュラを思わせる小道具や背景、ドラキュラの性質なども
現代に吸血鬼が居たら、こんな感じなんだろうなとにやりとする。
プロットを作り込まず、奇異な状況に魅力的な登場人物をぶっ込んで勝手に動き回らせることで作品を作るというキングだけど、初期の作品だからか、この作品はきちんと最初からオチを想定して作っているような気がした。
まとめると、とても面白かった。
この作品を読んで小野不由美さんが「屍鬼」という作品を書いているので、そちらも機会があれば読んでみようと思う。
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下巻になって吸血鬼と対決。
敵が吸血鬼なのはわかっていたけどオリジナルの怪物なのだろうと思っていたら日光や十字架に弱くて杭を打ち込んで倒すという典型的なものだった。
上巻に続き、町の住民たちの経歴や様子が細かく描かれる。日常が壊れていく過程が恐怖感を煽るけど正直、誰が誰だかよくわからない。主人公もいるんだけど存在感を薄く感じてしまう。やや退屈だった。
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前半の長い町と人の描写が終わってからは、人間vs.吸血鬼の戦い。後半はあっという間でした。
理由はなく、ただそこに在る邪悪と善の戦い。キングのテーマですね。
人間が屈するのか、作品により違うのでどうなるかと思いましたが物語の導入にそう繋がるのか!というラストでした
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夏はホラーと意気込んで読み始めるものの、少し違うと下巻始まって直ぐに気になっていく。著書の世界観これも読書の醍醐味なのかと自分に言い聞かせながら読み進めるが、物語が進むにつれて「不完全燃焼」が溜まっていく。勿論自分の好み通りに進んでいくのが決して良いとは思わない!ある意味読書の醍醐味は自分の想いに対するある種の裏切り⁉︎「そうきたか!」とか「やっぱりこうなった!」という様なところに面白味が増してくる、それは必ずしも自分の想い通りにならないから楽しめる、(勿論これが全てでは無い)
しかし著書においては、意識的に不完全燃焼が溜まっていく構成?作風?なのかと最後は納得。物語での昔の大火災と終盤で起ころうとする大火災は、歴史は繰り返される、我々現代社会が迎えるかもしれな滅びの警鐘であるのか?と深読みしてしまうのも不完全燃焼のモヤモヤとした想いの蓄積?これはこれで有りなのだと自己完結する
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初期のキングの名作なのでとりあえず読破。とはいえ、2000年以降のゆるい作品から入りハマっていった身としては、初期の純文学を目指すようなレトリックの多い文体は少々疲れてしまう。もちろんそれこそがキング印だし好みの問題だけど初期は濃密なのだ。それに加え、本作は脇の人物名が本当に多くいちいち立ち止まってしまった。私は集英社版で読んだけど、登場人物はあの倍は記載してほしかった。とはいえ、この冷徹な物語はまったく古びていない。それは凄い。
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屍鬼で話の流れは知ってたからそこまで怖くはなかったけど、知っててもなお続きが気になる面白さだったし神父がやられる展開絶望感すごい…^^;
暗くなってから外出歩くもんじゃないね。
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上巻の前半くらいまでは町の人々の描写に多くを費やされるが、下巻は一気に物語が動く。いち早く不審死の原因に気づいた主人公たちはチームで敵に挑もうとするが…。登場人物が多いのに巧みな構成で上手く捌いている。終盤に向けて物語が尻上がりに盛り上がっていくのもうまい。
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なんか呪いとか街の立地とかで悪い気が溜まってるというような話かと思いきや、吸血鬼ものだった。明らかに怪しい人物がいて面白い
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キングは何冊か読んでますが、長編ではこれが一番お気に入りになりました。
だいたいキングの長編は前半にためにためたエネルギーを後半に向けて開放するジェットコースターみたいな構造になってますが、今作ではそのジェットコースターが本当に底知れず、どこまでいっても止まりそうにない恐怖感が本当に素晴らしかったです。
モダンホラーの定義は諸説あると思いますが「隣に越して来た人が何者なのかわからない」というのも一つの要素だと思います。今回は吸血鬼伝説をどうモダンホラーにするか。ゴシックホラーからモダンホラーへの飛躍をどうするかということだと思いますが、このハードルも見事に飛越していたと思います。
そして、この作品の本当に怖いところは、町の人間がいつの間にか消えても、誰も関心を持たない「無関心」そのものが恐怖の元凶なんじゃないかなと感じました。
また、キング作品はどこかしらキングの分身が作中にいることが多いように思うのですが、今作は主人公のベンは小説家だし、マーク・ペトリ―はオカルト好きの少年、高校教師のマットもキングの前職と、3人もキングの分身が活躍していて、大変お得です(?)
いかんせん、邦題がちょっとダサいかな~という気が笑 一応「盗まれた街」のモジりにもなっているそうですが。。