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ムク助さんの本棚で見つけ図書館予約
ご同様に前作『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』から読めばよかったと後悔
でも面白かった
というか興味深かった
「ろう」について
なーんにも知らなかったといことを知った
「手話」を一くくりにしていたが、違うんですね!
通訳士についても。技量が問われるんだろうなあと。
聞こえないという様々な不自由さの上に、偏見・誤解
また発達障害や緘黙症、なども織り込まれ一気に読んだ
≪ 音のない 世界を生きる 龍の耳 ≫
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デフ・ヴォイス・シリーズ2
今回の作品も濃密で素晴らしかった
手話通訳に加え、聾唖者の社会のこと、発達障害のこと、子育ての在り方のこと、様々な要素を織り込んで隙のないミステリーとなっていました。
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フォロー中のユーザーさんの本棚から興味をもって。
これは…
二作目。。。
一作目を読んだほうがより楽しめるやつ…
途中で会話に参加してすっかり出遅れてる感、
さみしさを覚えながらの読了。
日本手話ってなんぞやって
そんだけでも勉強になった。
独立した言語があるのね。
全然知らなかった。
カッコイイ。
コーダという存在も初めて知った。
ならではの視点はなかなか理解しようと思っても想像するのが難しいこともあるけど、
想像するだけでも何も知識がないところから階段一段分あがったと思う。
知った、というところからさてどう広げようか。
ひとまず一作目を読みましょうか。笑
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デフヴォイス シリーズ2
話に引き込まれる。決して軽い内容ではないのだが、重くなりすぎず、伝えたい事も伝えていてとても良い作品。
コーダにも、通訳士にも、ろう者の親にも、皆それぞれで悩みがあり、社会からの心無い一言に傷つき心を痛めている。ろう者がろう者を恐喝して、一般社会よりマシだ、の一言は辛い…
そして当事者かのような作者の語り口は、まさに解説をかかれた頭木弘樹氏のとおり。
今回は場面緘黙症、という症状を知った。
緘黙症の少年も手話を得て自分の言葉で話せるようになる。どこかで本当に起きている事かと…
龍にはツノはあるけど耳はない。ツノで音を感知するから必要ない耳が退化したんだ、使われなくなった耳は海に落ちてタツノオトシゴになった。
聾という字は、龍の耳、と書くんだよ。
何度聞いてもいい話だ。
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一作目と共通感想にて。
何気に書店で手に取ったご縁で。
ろう者の間に生まれた聞こえる子(コーダ:Children of Deaf Adult)が手話通訳士となり、日本手話と日本語対応手話の交錯を背景に、ろう者が関与した事件の解決を綴る物語。数年前読書メーター発ですごく話題になったシリーズらしいけど、全然知らなかった(汗)。読了効果として、シリーズをもう1冊購入。謎解きでないけど、社会性のある優しい「ミステリ」でよく出来てる。今さらかもしれないけどおすすめ。
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私の父は難聴だったが補聴器で日常生活を送れるくらいの程度だったため、手話が触れたことがほとんどないため、日本語対応手話と日本手話という種類があることなども知らなかった。
そのためろう者の方の苦労や生活を初めて知り、初めはその知識を読んで捉えるのに時間がかかってしまったが、とてもいい機会になったように思う。
その後、同じシリーズを続けて読んでいるうちに読みやすくなり楽しかった。
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デフ•ヴォイス第二弾。
「障害」について考えさせられる。
連作短編の形をとっていて、表題作の第3話『龍の耳を君に』がメインでもちろん、面白い。しかし、個人的には第2話の『風の記憶』が印象的で一番好き。
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シリーズ第二弾。
ろう者の両親の元に生まれ、自身は聴こえる“コーダ”の荒井尚人を中心に彼と関わる人々を描いた連作三話が収録されています。
個人的には前作『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 』を先に読んでから本書を読むことをお勧めします。
前作からの登場人物との関係性や荒井と警察組織の間で何があったか等知っておいた方がより楽しめるかと思いますので・・。
さて、今回はろう者だけでなく、場面緘黙症の少年も登場し、発達障害を絡めた教育論の他、実際にあった事を彷彿させるような社会問題を織り交ぜて展開します。
社会的マイノ リティの方々を描くとなると、どこか教訓めいたものが漂ってしまいがちですが、本作はそのような押しつけがましさを感じさせないフラットな描かれ方をしているのが良いですね。
語弊があったら申し訳ないですが、“文化が異なる世界について知ることができる”ような感覚で興味深く読ませて頂きました。
ヒューマンドラマ的要素が強めな印象ですが、勿論ミステリとしてもお楽しみ頂けます。
タイトルにもなっている「龍の耳」。「聾」と言う字が「龍の耳」と書くという話が秀逸すぎて痺れました。
あとは、主人公の荒井と恋人のみゆきさんがギクシャクしていたのが気になりますが、美和ちゃんがすごくいい子なだけに、二人のわだかまりが解消すればよいなと思います(ラストはちょっといい感じでしたが、根本解決していないと思うので)。
因みに、著者の方があとがきで「何森刑事の事件簿」という構想があった旨を書かれていましたが、是非こちらもお願いしたいです~。
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場面緘黙の少年が、日本手話を学んで活き活きと「話し出す」様子が描かれていました。実際にもそういうことがあるのかと気になりました。
場面緘黙について詳しいことは知りませんが、自分の想いを伝えるのに手話が有効なのであれば、活用も視野に入れればいいのではないかと思いました。
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なんといってもストーリー自体が面白い。楽しんで読みながら、自分が何気なく暮らす社会が障害=人と異なる特徴をもっていることで、いかに暮らし難い社会なのかということが伝わってきました。
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1作目を読み終えて、2作目。
主人公の荒井がおせっかいオジさんで、こんなキャラだったっけ?と思いましたが、楽しく読みました。
1話「弁護側の証人」では、ろう者が、口語でのコミュニケーションを取れないことで、知能まで低いような偏見を受けてしまうことが描かれていました。よくある誤解だと思うので、ハッとしました。
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手話というひとつの手段が
ある人にとっては輝くものに
ある人にとっては苦しいものに
それでも
手話が救い
手話が繋ぐ物語りには
前回同様惹き込まれるものがあった
知らない世界を
欠片でも
知る機会になっている
大切にしたい
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ミステリーなのに、学べたという不思議な感覚というのが感想の一番である。
聴覚障害者の教育、聴覚障害者の話す方法の種類、こんなにも知らない事ばかりだったのかと驚きなから読み進めた。作者が専門用語をとても丁寧に適切に表現している。
この学びはとても大きいような気がする。
ミステリーを読んだはずだったのに、新たな世界を知れた。
多くの方に読まれることを願う。
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今回はろう者を取り巻く環境だけではなく、発達障害、母子家庭、離婚など、社会的課題が随所に盛り込まれていて、「デフヴォイス」同様、一気に読み進められる。
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「デフ・ヴォイス」の続編。
表紙を開いた後のページにあった短い紹介文に『手話を教えている場面緘黙症の少年が殺人事件を目撃したと伝えてきた』とあり、その少年の話が最初からずっと出てくるので一つの長編のように思って読んでいたが、3つの話からなる連作短編だったということに作者のあとがきを読んで気が付かされた…。
第一話、荒井が司法通訳を依頼された、強盗容疑で逮捕されたろう者の裁判。
そこで証言される、ろう学校や家庭における「聴覚口話法」の教育の、なんとまあ壮絶なこと。
それでも喋ることが出来るようにはならず、「普通」でないことを改めて思い知らされるだけというのはあまりにも酷。
第二話、被疑者の取り調べ通訳を依頼された、ろう者がろう者に対して詐欺行為を行った事件。
色んな人が諫めてくれるのに、相変わらず人のことになると通訳の職域を超えて一生懸命になる荒井にやきもき。
第三話、場面緘黙症の少年が、向かいの家であった殺人事件について手話で話し出す。
同じく紹介文に『話せない少年の手話は、果たして証言として認められるのか!?』あったので、これはと思っていたが、意外とあっさり収束していった…。
色々あった出来事と犯人の結び付きに荒井がやや鈍いのではないかということもあって、謎解きとしてはちょっと薄味。
緘黙症に関連して発達障害や接触過敏、聴覚過敏まで語られ、「通級学級」に触れては『そういうことが、特別じゃなくなればいいのに』と書かれているが、本当にそう思う。