デフ・ヴォイス
著者 丸山正樹(著)
埼玉県警の元事務職員だった荒井尚人は再就職先が決まらず、アルバイトで深夜帯の警備員をする日々を送っていた。実は子供の頃からろうの家族と聴者との間で通訳を担ってきた荒井は、やむをえずその特技を活かして資格を取り、手話通訳士の仕事を始めることにする。荒井にとって手話とは、苦い思い出がつきまとうものだったのだが。そんなある日、警察時代に起きた殺人事件の被害者の息子が殺害される。かつて荒井が手話通訳をした犯人のろう者が、再び被疑者として浮かび上がってくるが……。手話通訳士・荒井尚人の活躍を描く〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第一弾を改訂版で贈る。/解説=中江有里
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龍の耳を君に デフ・ヴォイス
2022/01/25 12:07
偏見と優しさ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
聾者の親から生まれた聴こえる子「コーダ」である主人公が、手話通訳士として事件に携わる中で、彼にしかわからない視点で真実に迫るシリーズ第二弾。
単純なハンディキャップの生活苦悩を描くものではなく、手話・口話の種類や習得などもっと根の部分まで深く掘られた作品。既刊を読んでいないと人間関係の理解は難しいけど、個の題材は切り離して読めるので、シリーズどの巻でもまず手に取ってほしい。子供の頃から色んな人と触れ合う事が、偏見を生み出さない方法の一つだと強く感じた。
龍の耳を君に デフ・ヴォイス
2021/02/26 17:38
息子達に読ませたい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TAROLEB - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二作の本作から初読しましたが、一気に読みました。ミステリとしてはおそらくありきたりな筋かもしれませんが、それに聾者の方々の説明が押し付けがましくなく散らされていて、小説として非常に読み応えがあり、面白かったです。途中二箇所で久しぶりに号泣してしまいました。是非一作目や続編も読んでみたいと思います。
龍の耳を君に デフ・ヴォイス
2020/12/31 19:06
一般的には知らない現実を垣間見れる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:優乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
身近にこういう知り合いがいない環境なので、とても興味深い一冊だと思えました。
社会の現実を知るのにも一度は読んで後悔しない内容だと思います。
文体も読みやすく、すんなり完読できるはず。