投稿元:
レビューを見る
主人公は警察でも探偵でも弁護士でもないのに、何故ここまで介入できるのか、途中でそっちが気になりだしてしまって…。前作を読んでいないので、違和感が残ったまま終わってしまった。
投稿元:
レビューを見る
前作を読んだ時、法廷の話がなくて、少し物足りなさを感じましたが、今回は第一話で法廷の話があって満足。そして内容も良かった。第二話も法廷手話通訳をしていたらどうなっていたんだろうと思う。
投稿元:
レビューを見る
続編があるとは
知らなんだ!
今回も
とても読みやすく
サクサク進んだ
前作では
主人公の過去との葛藤が
多く描かれていたが
今作では
その後の主人公の生活と
気持ちの変化が分かり
また
色んな人との関わりで
私達に
ろう者やその環境
緘黙症など
沢山の事を教えてくれる
知る事。
まずはそこから。
それしか
出来ないかもしれないけど。
1人でも
知っている世の中になれば
何かが変わるのかもと、、
投稿元:
レビューを見る
生まれながら聴こえない者は、発語の練習をさせられても「しゃべられる」とは言えない。日本手話はろう者にとっての第一言語だ。
といったニュアンスの文を読んではっとさせられました。
投稿元:
レビューを見る
日常生活、法廷、警察で手話通訳に携わるなかで関わった事件についての3つの連作集。
前作に続き面白かった♪
ストーリーを楽しみながら社会的弱者や普段意識していない問題についても気づかせてくれます。
無関心、無知って罪だなぁと思いました。
まず衝撃だったのは、警察の事情聴取に立ち会う手話通訳士が“無資格者”でも可だという事。人生を左右し、また冤罪を生みかねないような重要な場面ですら法が整備されていない事実。
緘黙症の子供の証言についてなど色々と考えさせられました。
ろう者、難聴、手話、緘黙症、発達障害、母子家庭、社会的弱者の行政支援…。読者に問題提起をしながらミステリーとしても楽しめる作品。
そして本の持つ可能性を感じられる作品でもありました。
未読の方は是非!
『特性自体は変わらなくても、生活していく上でなんの支障も感じなくなったら、それはもう『障害』とは言えなくなる…いつか、そんな日がくればいいですね…』
投稿元:
レビューを見る
前作があるのを知らずにこの書籍を初めて読みました。
龍の耳と書いて「聾(ろう)」このタイトルの意味にそんな意味があったのですね。聴覚障害者の想いや環境などなかなか知ることも出来ないことが、こんなにも沢山あるんだと実感しました。手話にも色んな表現があり、書籍にもどのように表現するかひとつひとつ明記されていて、作者さんの伝えたい想いがとても感じられました。
ドラマ化が決定されたとか…早く見たいです!!
是非とも多くのかたに知って欲しい、理解して欲しいストーリーでした。出会えて良かった書籍です。
投稿元:
レビューを見る
様々な社会問題等を巧みに盛り込んだミステリー。何を書いてもネタバレになりそう...。前作も圧倒されましたが、本作も頁を捲る手が止まりませんでした。終盤の英知のセリフが胸アツです! さあ、次作を探してこよう。
投稿元:
レビューを見る
以前読んだ「デフ・ヴォイス」の続編。聾者の両親から健常者で生まれた生い立ちから成り行きで手話通訳者となった新井尚人の新たにいくつかの事件と関わることに。
聾者の視点を中々知ることが無いので、こうした小説として読ませてもらえるのはとてもいいです。
今作も興味深く読ませてもらったけれど、前作から登場する人々が気になり、もう一度「デフ・ヴォイス」を読み直してしまいました。
投稿元:
レビューを見る
デフ・ヴォイス第二弾
このシリーズ好きです。
前回より2年経ってました。
恋人とその子供と暮らすようになった荒井
子供(美和)のクラスメイトである不登校児えいち君の話に殺人事件がからんで、またまた面白かった!
場面緘黙症、発達障害、サヴァン症候群などなど
今回も色々と勉強になりましたm(_ _)m
タイトルの龍の耳を君に…
このくだり…泣けました(T ^ T)
投稿元:
レビューを見る
場面緘黙症、なるほどそういう苦しみもあるわけか。ろう者でなくとも語れぬ彼に手話という言語を授け、意思疎通を可能にする。視覚記憶に極めて長けたればこそだが、こんな設定を思いつくのがいかす。荒井さん、今回も渋くいい仕事するなあ。コーダとして培った彼の手話は、すさんだろう者であっても心を開かせる。ただ、登場する警察官がそろって困った野郎どもなのには閉口だ。何森刑事やみゆきでさえも、あの態度はいかがなものか。真摯な者に対する敬意、信頼を失してますでしょ。私なら別れます。それだと物語になんないか。龍の耳って、ああなるほど。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ2作目。
龍に耳で「聾」なのか。そういう説明を聞くと、漢字を覚えやすいなぁ。
言葉を出しにくい人が、自分の意志を伝えるツールとして手話を活用できるのは素晴らしいな。コロナが蔓延して、手話で会話出来たら良いなぁと思う事があったので、もっと簡単なツールとして広まれば良いなぁ。
最初のオレオレ詐欺君は何というか、立ち直ってほしいなぁ。そして主人公の彼はあまりにも精神的に柔らかい人なので、法廷通訳とかには向かないと思う。そしてそんなにモテてるわけでもないと思うから彼女さんも心配しなくても大丈夫だと思う。別に同じ思いを共感できるから恋仲になるわけでもないと思うし。うん。
投稿元:
レビューを見る
デフ・ヴォイスシリーズの2作目
前作から2年後のエピソード3つの連作短編
・弁護側の証人
・風の記憶
・龍の耳を君に
・弁護側の証人
これこそ「デフ・ヴォイス」「法廷の手話通訳士」という冠にふさわしい話だと思う
教師の傲慢さよ……
結局自己満足でしかないんだよなー
まぁ、現実問題として聴覚障害者が聴者の社会で生活する上で、聴覚口話法を使えることはメリットだとは思うけど、それとアイデンティティは別問題という事ですかね
音声日本語は話せないという主張ももっともだと思う
それにしても、刑事、裁判官、検事は「話せる」という情報に囚われすぎじゃないですかね?
だからこそ「特徴がなかったから聞いてもわからない」という発言を前提に、敢えて話させる事で冤罪を証明する方法はよいと思う
荒井さんと留美さんの繋がりがまたできたというのも、物語の展開としてよくできている
・風の記憶
聴覚障害者達を騙したり脅した聴覚障害者
それにしても、「ドラゴンイヤー」というチーム名のネーミングセンスが絶妙だな
イキった輩が思いつきそうで、一般人からするとダサくて、言葉に意味があってしかも小説に関係している
多分、新開は「ろう者=仲間同士」という決めつけにも抗いたいんだろうか?
だからこそ、荒井さんからどっちが本当の仲間かと問われたときの反応なのかね?
通訳としての倫理
手話に限らず、異なる言語を通訳する際には完全に同じ意味で伝えることはできない
ただ、終盤で荒井さんが行ったことは明らかに意訳以上の越権行為なわけで……
物語的にはいい結末にはなっているけど、実際問題として通訳者の意図が混じったものはあまりよくはないよなぁ
・龍の耳を君に
場面緘黙症の男の子、身元不明の遺体、物言えぬ目撃者、発達障害は親の愛情不足という誤った教育論、異例な速度の学校認可等々
聾を「龍の耳」と書く理由
------------------------
龍には、ツノはあるけど耳はない。
龍はツノで音を感知するから、耳が必要なくて退化したんだ。
使われなくなった耳は、とうとう海に落ちてタツノオトシゴになった。
だから、龍には耳がない。
聾という字は、それで「龍の耳」と書くんだよ。
------------------------
らしい(諸説あります)
他の説として、ロウという発音からとったというのもあれば、朧のように曖昧な様子の意味からというのもありますね
ただ、この物語の意味的には「龍の耳」は「手話」を指す意図で使われている
英知くんのあのシーンは感動ものですね
全編通して、あとがきでモデルになったであろう学校や人物に関して言及している
ここまで明言する小説は珍しいのではなかろうか
それもまぁあらぬ誤解をさけるためなんでしょうかね?
投稿元:
レビューを見る
デフ・ヴォイスシリーズ第二作。ろう者の通訳荒井の活躍、中短編三本。ろう者が強盗したとして逮捕された事件、ろう者がろう者から恐喝、詐欺した事件、殺人事件を目撃した子がろう者だった事件。
こんなジャンルの小説があったのかと感嘆するとともに、ミステリーとしての面白さを堪能し、人間ドラマの深さに溺れた。
そして自分の知らないことを知るのがこんなにエキサイティングだと久しぶりに教えてくれた。
投稿元:
レビューを見る
フォロワーの皆様の感想を読み、直ぐにAmazonでポチったものの、積読になっていた本。
この頃老眼が進行し、小さい文字が若干苦手に。。。
この本は私には少々文字が小さかった^^;
いやしかし、読み始めたらページを捲る手が止まらない。
前回作の何倍も面白い。
ストーリーもさることながら、手話や聾者の世界は勿論、場面緘黙症などの発達障害等、自分が全く知らなかった世界を知ることが出来る。
本作は一冊の中にボリュームぎっしり。両耳が聞こえない作曲家として活動していた佐村河内守や、森友学園を彷彿させるような社会的な問題にも触れつつも、本編のストーリーがとても興味深く、結末までワクワク感が続いた。
ミステリー要素も多分にあり、ミステリー好きにも好まれそうな一冊。自信を持っておすすめ出来る良書でした!
投稿元:
レビューを見る
『デフ・ヴォィス』 シリーズ第2弾。
『デフ・ヴォィス』は丸山正樹さんのデビュー作。
著者自身、続編を書こうと考えたことはなかったと言われる。
『デフ・ヴォイス ー法廷の通訳士ー』は
読書コミュニティサイト「読書メーター」でじわじわと話題になり
(私が利用しているのは「ブクログ」)
「読みたい文庫ランキング」の日・週・月間のランキングで1位を獲得。
ぜひ読んでほしい、と推す書店員さんも多く、世に知られるようになった本。
「第6回全国高等学校ビブリオバトル全国大会」で
『デフ・ヴォイス』を紹介した女子高生が優勝したことでも話題になった。
デフ Deaf=聴こえない人。
「聾(ろう)者」とは「ろう者」自らが誇りを持って呼ぶ呼び方。
私たちは何と呼ぶだろう…
私自身「ろう者」と呼ぶことは、この本を読むまでなかった…
「ろう者」の言語である手話には
「日本語手話」と「音声手話」の2種類があることもこの本で知った。
「コーダ(Chidren of Deaf Adults)」とは
ろう者同士の間に生まれた耳の聞こえる子ども。
コーダは音声日本語よりも先に手話を覚えると言われており
本質的には「ろう者」と考えられているそうだ。
本の中で、コーダである主人公の荒井は、
「聴者」でも「ろう者」でもない自分に悩む。
この本のタイトルにもなっている「龍の耳」
龍はツノで音を感知するため、耳が必要なくなり退化した。
使われなくなった龍の耳は、海に落ちてタツノオトシゴになった。
だから龍には耳がない。
「聾」と言う字は、「龍の耳」と書く。
初めて知ること、考えさせられることの多いこの本。
実はミステリーで、ミステリーとしての面白さもある。
読み応えのある一冊。