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一党独裁で話題になるのは、大体ロシア、中国、北朝鮮あたりだが、拒否権のある国連の常任理事国に問題の2か国が鎮座している。もちろん、自由選挙で選ばれた大国にもならず者国家は存在しているが、少なくとも指導者を交代させるチャンスは社会主義国よりもハードルが低い。そんな大国、中国がまたもや世界に病原菌を拡散させたのが「武漢ウィルス」です。
本書を読めば、なぜ中国が歴史的にも多くの疫病の発生源となってきたのかわかります。
希薄な衛生観念、儒教からくる自己中心主義、偽物文化、人口過多、雑食文化、人畜共棲、情報隠蔽、一党独裁、不完全な医療・・これが複合的に絡み合って小火を大火事に仕立て上げてしまうわけです。今回のケースでも、初動の遅れと隠蔽体質から世界にまで拡散させてしまった罪は重大です。
また中国では成績の悪い学生が医者になるのも知りましたし、中国での「人民」とは「人」は上流階級を指し、「民」は奴隷を表し、官僚にとって民衆を欺き、搾取し統制するのが当然だという構図もわかりました。
いま世界の指導者で、軍事大国であり経済大国でもある中国と正面切って対峙できるのはトランプ氏だけだという寒い状況ですが、日本も対岸の火事だと黙ってみているだけではすまない日が迫ってきています。
作品紹介・あらすじ:
中国発の疫病を警告し続けてきた著者が、中国で新型肺炎が発生し世界へ拡散した理由と、中国の言論統制、WHO支配、台湾排除の実態を明かす!
世界の疫病の発生地となりつづけてきた中国。ペスト、コレラ、インフルエンザなどの疫病の拡散は世界の歴史を大きく動かしてきた。中世ヨーロッパのペスト流行から元の世界支配の終焉、明帝国の滅亡など、中国発の疫病はいかに世界を変えてきたのか。現在の新型肺炎はどこまで被害をもたらし、次に何が起こるのか。完全解説!
第1章 新型肺炎はなぜ中国で発生し、世界に拡散したのか
◎感染拡大が止まらない新型肺炎の脅威
◎やはり中国は情報を隠蔽していた
◎中国で疫病が発生、拡大する9つの理由
◎台湾をWHOから排除する中国の姑息
◎中国政府の情報隠蔽体質が絶対なおらない理由 ほか
第2章 世界史を変えてきた中国発パンデミック
◎中華の中原は世界の疫病拡散地
◎中国の疫病による死亡者数は「無算」
◎海を渡って大陸から日本へやってきた大疫
◎戦後の台湾を急襲した中国の「疫病神」
◎疫病史が語る中国歴代王朝衰亡の悲劇と惨状
◎疫病の猛威が突きつける中国の文明史的課題 ほか
第3章 疫病拡散の温床となる中国の社会風土
◎九大苦に蝕まれる中国農村社会の断末魔
◎環境汚染がもたらす中国国民の自家中毒
◎とまらないニセ薬の被害
◎他人の不幸を喜ぶ「辛災楽禍」の国と民 ほか
第4章 ずさんな中国の医療衛生の実態
◎新型肺炎で露呈した中国医療衛生の現状
◎中国で医師の転職や国外脱走が多いのはなぜか
◎外国人をカモと見なす中国の医療制度
◎疫病で儲ける中国商人の便乗商売
◎国民の4割が結核保菌者という「東亜病夫」
第5章 新型肺炎「COVID-19」が世界に与える影響
◎中国発疫病への警告が現実に
◎世界は中国を切り離しはじめた
◎外国企業にとっては中国撤退の好機となる可能性
◎再び香港で怒りが爆発する可能性
◎軌道修正を迫られる中国 ほか
第6章 中国発の脅威にどう対処すべきか
◎コロナウイルスとは何か
◎「陰謀説」の裏側
◎新型肺炎の名称をめぐる「忖度」
◎「天命思想」による弊害
◎同じことは何度でも起こる ほか
著者プロフィール:
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。1994年、巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞。日本、中国、韓国など東アジア情勢を文明史の視点から分析し、高く評価されている。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』の他、『黄文雄の近現代史集中講座』シリーズ、『韓国人に教えたい日本と韓国の本当の歴史』『世界から絶賛される日本人』『世界はなぜ最後には中国・韓国に呆れ日本に憧れるのか』『世界を変えた日本と台湾の絆』『中国の正体 知ってはいけない「歴史大国」最大のタブー』『新型肺炎 感染爆発と中国の真実』(以上、徳間書店)、『もしもの近現代史』(扶桑社)など多数。