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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
列車に乗っても客船に乗っても、飛行機に乗ってもポアロのゆくところに殺人事件あり。刊行当時の読者にとって飛行機ってどのくらい身近な存在だったんだろう?ミステリとしてというより、まず読み物としてどう受け止められたのかを想像してしまう。作者クリスティとしても読者が思い描きやすいよう気を配って書いていたんだろうなあ。
ミステリとしては、最後まで犯人わかりませんでした!笑。そいつかよ~~~でもなるほどなあ。お見事です。
とても面白かったです
2024/04/12 13:25
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポアロの考えや動きが明快で分かりやすく、楽しく読めました。
犯人は、まさかの!という人物で、途中まったくわからなかったです。からくりが、大変良かったです。
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品はアガサ・クリスティーが1935年に発表した、ポアロものの長編小説。
原題が「Death in the Clouds」で、邦題の「雲をつかむ死」はそれに近い。
私ならもっとわかりやすく「機上の死」としたかもしれない。
というのも、今回の事件は旅客機の中で起こるのだから。
驚くのは、この作品が書かれた1935年といえば、日本でいえば昭和10年で戦争前の不穏な時期。
そんな時代に庶民に飛行機といっても乗って人などわずかしかいなかったと思われるが、なんとアガサはその機上で殺人事件を起こしてしまう(もちろん創作ですよ)のだから、すごいというしかない。
もし、その当時この作品を読んだ普通の読者なら、なかなかその舞台設定も客室乗務員の動きなど理解できなかったのではないだろうか。
本国イギリスの読者の反応も知りたいところだ。
機上内で起こった殺人事件だから、犯人は限られた人数に絞られている。
そんな中、若い女性と歯科医の青年のロマンスの予兆があったりして、これはまたポアロもの恋のキューピットぶりが見られるかと思っていたが、これはとんでもない間違い。
まんまとアガサにいっぱい食わされることになる。
ただ念のために書いておくと、別のロマンスがちゃんと用意されていて、ポアロの恋のキューピットは健在である。
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯人もトリックも全然わからなかったけど、ポアロさんの様子から、「あれ?もしかして・・・」とおもっていたら、そうでした。
ポアロさんの優しさがわかってきたのかも。
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品はちょっとばかりトリックが大味。そこは不満。
甘いロマンスが…そう思ったら男の冷酷と身勝手をまざまざと書いていた。
このあたりはクリスティらしかった。
ミステリーとロマンス
2020/11/05 23:53
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
飛行機の中での毒殺というシチュエーションがまず良く、被害者と乗客の接点が見出せない中で、ポアロの捜査と並行して容疑者同士のロマンスもあり、楽しませてくれる。
終盤、次々と明るみに出た事実から急転直下の解決に向かう流れも良かった。
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さすがアガサ女史、安定の面白さで読み進めさせてくれる。
コロナ禍で心理的余裕が無いせいか、本が読めない状態だったがやっと復活。作品中何度か出てくる、人はみな自分のことを語りたいという抑えがたい欲求を持っている、という言葉も響く。舞台がいつもの汽車や船でなく飛行機なのも新鮮。
ただ個人的には、フルニエという中途半端に推理が効く(愛すべきジャップの単純さやヘイズティングの天真爛漫さと違って)存在のせいか、物語のキレが悪い気がした。ただ、あとがきにある「アクロイド殺し」と「そして誰もいなくなった」の間の飛び石的作品、との解説に納得。
とはいえ、今回も私はアガサ女史の手中で遊ばれ真犯人に自力で辿り着けなかった、、読み返すと犯人が自分で自分のこと殺人犯、と告白しているのに、一瞬オヤって思ったのに、、!、、ミルクボーイのネタのように、あ、犯人じゃん!、、でもコイツは違うか、、と打ち消してしまっていた。
登場人物の内心がセリフで語られるのってズルイな。何となく本人たちに心寄せてしまってミスディレクションに全部引っかかってる私。また天国のアガサさんをほくそ笑ませてしまった、、笑
ジェーン•グレイとアンヌ•モリソン。選ぶ男性によって女性の人生の陽と陰が決まる。ジェーンはポワロに救われたけど、その人の本質なんて自分ではわかりっこないのよ、善し悪しも偶然よ、とアガサ女史が教えてくれてるような。ポアロはビジネスライクといいつつ、人のココロの機微もようく観てて優しいんだよな。最後の言葉にも表れてる。まさにパパ•ポワロ。アガサ女史自身はポワロを嫌ってた(笑)みたいだけど、私にとっては、灰色の脳細胞と併せて、厳しさと優しさを持ち合わせた尊敬に値する人物。
そして、ジゼル。殺されても同情に値しないような人物が被害者になるのが常だが、本作は、夫に捨てられ、孤児院の娘にきっちり毎月送金、でも自分の判断で大金を送金して親子の縁を切る、若い頃はキレイだったのに天然痘で美貌が失われ、女を捨てて金貸し業で身を立てた、、と、心を動かされる人物だった。恐喝はダメだけど。この辺りの描写にアガサ女史の人を捉える慈愛みたいなのを感じるのは私だけかな。アンヌ•モリソーのこの結末は可哀想。。
いつもながら、真犯人わかってから二度読みしたくなるのに併せて、途中、写真の電送、、ってこの時代、FAXみたいなのがあったのか?この時代、飛行機の乗客の座席が向かい合わせ(CA席みたいに?)だったのー?とこりゃまた色々調べたくなる要素も。余韻が残る作品。
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飛行機の中での殺人。相変わらず関係者が多く途中まで誰が誰だか整理できず…いつものようにひとりひとり丁寧に話を聞き、詳細に調査をして真実に近づいていく。いつも通りポワロの質問は私も理解できないのだが、最後にはそういうことか!と感心してスッキリ。最初の計画が成功していれば完全犯罪にできたかも。
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最近病気して、全く読めていませんでしたが、ようやく読み終えることができました。
今回も、女性が多く登場していましたが、それぞれの性格や気持ちが丁寧に書かれていて、探偵小説を読んでいることを忘れそうでした。
裕福さを手放したくない美しいホーバリー夫人、ホーバリー伯爵を一途に想い続けるヴェニーシャ、親近感を持てるけれど賢いジェーン、どの女性達もとっても素敵でした。
個人的にはもっとモリソー親子についても読みたかったです。
ノーマンとジェーンが、クランシー(実際はポアロでしたが…)を尾行する場面からは、あちこち飛び回ったり、脅迫のふりをしたりと展開が早く、スパイ映画のようでした。
"ビッグ4"を読んだ時のような楽しさがまた甦ってきて、ページをめくるのがあっという間でした。
(クランシーについて、"彼女"や"あの男"など言われていましたが、結局、男性なのか女性なのか…混乱してます…お分かりの方いるかな…)
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読みやすく、たんたんと進むストーリー。大胆なトリックを楽しむというよりは、伏線を楽しむ感じでした。最後まで犯人がわからず、さすがポアロといった感じです!
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飛行機という密閉空間で起きる殺人。トリックは想像していたよりも驚くようなものではなかった。読後感としては物足りなく感じるが、ロマンス要素として、ポアロに振り回された?ジェーンが最後には幸せになってほしいとつくづく思う。
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ポアロシリーズ。端的な事件シーンに退屈な審問。これどうやって転がしてくんだろう。と思ったがポアロの捜査が面白くするすると読めてしまった。
トリックはうーん、当時の航空機の事情がわからんからなんとも。。荷物多くない?って感じてしまったかな。そういえばポアロの拠点がイギリスにあるのかフランスにあるのかも知らないな。結構雰囲気で読んでるわ。
解説によるとかなりの技巧が盛り込まれているみたいで。そういうところは楽しかったな。説明されて気づいたところもあるけれど。あとポアロの女性に甘いキャラクターも好きだ。
また読みたくなったらシリーズのどれかを読もう。でも感覚的にはミスマープルのシリーズの方が好きだからそれを確かめてからだな。
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ポアロ
なんだろう、つまらないってわけでもないのだが、すごく面白いってこともなかった。殺された人がぞんざいに扱われてる感じで気の毒に思う。飛行機に乗り合わせただけの女性に「びっくりするほど不美人」なんて言われるなんて。
乗客の持ち物リストにある「書籍『無益な経験』(この国では発禁)」が気になったけど、もちろんストーリーには何も関係なかった。
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パリからロンドンに向かう飛行機のなかで、金貸し業を営む女性が変死体で発見された。その首には蜂に刺されたような傷があったが、偶然乗り合わせたポアロは、床から人工の毒針を拾い上げる。衆人環視の客室内で、誰がいつ、どうやって犯行に及んだのか?大空の密室を舞台とした不可解な事件にポアロが挑む。
密室殺人という意味ではオリエント急行を彷彿とさせる作品ですが、やはりこの本でも殺害方法が肝になってきます。最後まで蜂に騙されたなあ・・・。ノーマンは怪しいと思っていたのですがどうしてもアリバイというかどうやって殺したのかが分からなかった。後から読み返すと伏線が見事で感嘆しますね。2か所はおかしいと引っかかったんですが、そこ以外は完全に気が付かなかった。一つ気になるのが、殺されたマダムの娘は、連絡をもらわなければ全く気付かなかったということ?それともノーマンに言われたから知らないふりをしていただけで母親のことをすでに知っていたということだったのかな?それで同じ飛行機に乗り合わせるってすごいな。
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心理描写がヒントになる作品
今回は犯行のトリックは最後まで分からなかったものの、犯人は当たりました!
読んでて成る程、確かにそうだったと思いました。
クリスティーの作品は、やっぱり何回も読み直して、ゆっくり吟味しないとダメというか勿体ないですね!