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森博嗣の「森の日々シリーズ」日記、終終巻、2019年7月1日から2019年12月31日まで、「店主の雑駁」で掲載されていた(現在は消滅しているサイト)。ずーっとかなり長い間、森博嗣はネットで、仕事として日記を公開して、書籍化している。この本人曰く最後の日記は、特に60歳をすぎて、今まに生活して、引退とはいいながら、作家活動もして、充実している時間を、生活を見ることができる。
2019年10月22日の日記は必読。ネット社会について、尊敬する人物たちはこのネット社会に居ないと看破する。
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芝刈り、ドライブ、犬、趣味、ときどき仕事。
そんな毎日を綴った一冊。似たような毎日でも、一日とて同じ日はないんだな、と読んでいて感じました。「今日は何をしよう」とは考えても「今日は何を考えよう」とは考えない。たしかにそうです。少し意識を変えてみることで、一日のなかでも意義のある時間が増える。知ってはいたけどあらためて意識。大変興味深く読みました。
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怒りっぽい人というのは、とにかく自分に対する他者の行為を悪くとろうとする。皆が自分を陥れよう、蔑もうとしている、という錯覚に陥っていることが多い。だからすぐにカッとなってしまう。また、いつもピリピリしているから、周囲もなんとなく敬遠するし、困ったものだ、という態度で接するから、ますますバカにされたと憤る。本人としては、自分のアイデンティティーに関わる「正義」あるいは「防衛」であり、そもそも基本的に自分というものに自信がないから、こうなってしまう。だから、悲劇を避けるには、周囲がもっと温かく接することが肝要。実際そのような人の優しさに触れ、踏みとどまった人はたくさんいる。こういった問題は、教育では解決できないし、また、社会の制度としても完全な対応は難しい。そんな中、著者は科学者らしい答えを示してくれている。一見他愛もない日記の中に貴重な教訓がちりばめられている。
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エッセイ。シリーズ5作目。最終巻。
森博嗣は天才である。
その思考の一端に触れるだけでも、価値がある。
とても良いシリーズでした。