0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
小泉武夫さんは数十年前に日経新聞の連載を読んでファンになりました。掲載されたブリの刺身を大根おろしで食べるは今でも大好きです。
とにかくこの人の文章は美味しく感じてしまいヨダレダラダラ状態。
本書は書き下ろしの「食いしん坊発明家」と先に週間新潮掲載の「食いしん坊ガキ大将」の2編からなる。
美味しいものを食べたい,さらに美味しく食べたいという気持ちが仕事を豊かにして、幸せ感を溢れさせている。
投稿元:
レビューを見る
天真爛漫な主人公の原動力は食欲。食いしん坊は困難を諸共せず持ち前の食欲と仲間と意外に周到な準備を武器に奇想天外な発明を生み出していく。大変気持ちの良い話にお腹を空かせながらつい読み進めていた。特にエビラードが良かった。
投稿元:
レビューを見る
発明は実際のことだが内容はフィクションということ.でも作者ってきっとこういう性格なのでは?と想像してしまう.都合よく造り酒屋の息子に生まれてとても実験がしやすい環境なのも説得性があっていい.とにかく表現が楽しく「俺はまたまた鼻の孔をおっ広げて,そこから熱い吐息をプップカ,プップカと吹き上げるのであった」など期待に満ちた様子が伝わってくる.とにかく食べることへの並並ならぬ執着には恐れ入りました.
投稿元:
レビューを見る
福島県の酒蔵で育った食いしん坊の少年が大学を卒業後、発酵学を活かしたさまざまな発明をし特許を取得していくことになる。東京農業大学名誉教授小泉武夫さんの自伝小説。
投稿元:
レビューを見る
発酵学の大先生にして貪欲な食いしん坊である小泉先生の自伝的小説。研究にも食欲にも正直な先生を身近に感じる一冊。
投稿元:
レビューを見る
図書館で小説の棚に並んでいたのだが、自伝的要素もかなり入っているようだ。食べることが大好きで、大学で学んだことと、他の人とは違う発想で発明をする。造り酒屋の息子という立場を活かして、発酵関連の発明が多いのは、著者の専門だからかもしれない。ひたすら食物のことを考えた結果の発明家人生。誰でも、何か一つのことを考え続けたら発明家になれるのかもしれない。どこまで実話なのか不明だけど、面白かった。