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執筆された時期が六月くらいで、そのときにわかっている状況を踏まえたものです。
中高生から読めるようにということで、かみ砕きつつ様々な雑学も盛り込まれています。
1つだけ気になったのは、ボツリヌス毒素の美容利用。金額以外のデメリットもあるみたいなので、中高生も読者層に想定してるなら、取り上げ方をもう少しなあ…と。
とはいえ全体的に、興味深く面白く読めました。
感染症とはなにか。感染症をもたらすもの。
ワクチンと抗生物質。
殺菌、滅菌、抗菌、消毒、除菌。
感染症と歴史。
インフルエンザと風邪。
パンデミック。
天然痘。
科学者と病気。
微生物と私たちの暮らしと体。
生態系と微生物。
微生物。細菌、菌類、ウイルス、原生生物。
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もうちょっと書くのかなと思うところでやめるのがすごい。ライターさんが何人いるのか気が付かずに読ませるのもすごい。
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新着図書紹介:
所蔵情報:
品川図書館 465/Sa57
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読書マラソン感想カードより:
今回のコロナウイルスだけでなく、人類は様々なウイルスと闘ってきたことがわかった。ペストなどは人口のかなりの人が亡くなってしまったようだ。また、酵母を使ったお酒などの作り方も書いてあってよかった。わかりやすく書いてあるので読みやすかった。
オススメ度:
★★★★★
にゃ~(海洋資源環境学専攻)
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知識ない人が初めて読むにはしんどい、
面白みを感じにくい。
知識、事実があって、そこからの発展がない。
東大出身の自分の知識を披露したいだけに感じてしまった
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コロナについてはもちろんのこと、天然痘、結核、エボラなど
様々な感染症についてわかりやすく書かれています。
ただ、微生物は恐ろしいものだ、という結論にはなりません。
身近でお世話になっている、発酵食品やお酒の話もあります。
この本を読めば微生物の見方が変わることでしょう。
薬学科 Kさん
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中学生くらいの読者を想定しているらしく、大雑把でわかりやすいけれど、教科書読んでいるみたいで面白くはない。宿題だったら読むけれど、知的好奇心をくすぐられる感じは薄い。
中世ヨーロッパのペスト=黒死病は2億人も死者を出したとある。700年前の死亡者数をどうやって調べたんだろうと思うが、凄まじいものだったんだな。
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<目次>
第1章 感染症がもたらす微生物の不思議なしくみ
第2章 これだけあった!人類が闘ってきた感染症の歴史
第3章 私たちの暮らしに役立つ微生物
第4章 世界は微生物にあふれている
<内容>
最近とみに活躍されている左巻さん監修の科学読み物の1冊。これはコロナの流行に関連して、微生物と感染症の本。毎度ながらわかりやすい、読みやすい。そしてポイントがおさえられている。
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古代エジプトの遺跡、片足委縮し麻痺→ポリオ BC1157ラムセス2世→天然痘
ウイルス→天然痘、インフルエンザ、エイズ、日本脳炎
細菌やカビ→ペスト、赤痢、腸チフス、ジフテリア
寄生虫や原虫→マラリア、フィラリア
死者2億人 ペスト 1347年から1351年
5,600万人 天然痘 1520年
4,000万人から5,000万人 スペイン風邪 1918年から1919年
3,000万人から5,000万人 ペスト・東ローマ帝国 541年から542年
2,000万人 エイズ 1981年から2000年
1,000万人~ 数件
14位 47万2,539人(2020年6/23) 新型コロナ
エドワード・ジェンナー(1749~1823) 牛痘にかかった人は天然痘にかからない/Variolae Vaccinae(牛の天然痘の意)/ワクチンの語源
毒性の低い生きたワクチン→生ワクチン
病原体をフェノール、ホルマリンで処理→不活化ワクチン
遺伝子組み換えサブユニットワクチン→免疫のターゲットとなる部分だけを生産 Hibワクチン→細菌が持つ多糖体の部分を加工、タンパク質を結合させ幼児にも免疫を得られやすい
アレクサンダー・フレミング(1881~1995)唾液、鼻水、母乳に含まれる天然の抗生物質リゾチーム→細菌の細胞壁を破壊
誤って青かびを発生させたが一部は繁殖せず Penicillium(青かびの意)
映画プライベートライアンで負傷兵に大量の粉(サルファ剤→葉酸というアミノ酸の合成をブロック、細菌がDNA合成できず)
体内に病原体が侵入→白血球の一種の好中球、マクロファージ(食細胞)
樹状細胞(病原体を取り込んでリンパ節へ移動)、B細胞(抗体を作る)、T細胞(指令を出す・敵を殺す)
B細胞、T細胞→敵を記録、2回目にはすぐに対応可
T細胞(血液細胞なので脊髄中の造血幹細胞から作られる) T細胞の元になる細胞は胸腺(心臓上部)に移動してT細胞になる
自分の細胞を攻撃しないように!→選別の不具合が自己免疫病 関節リウマチ、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス
肺炎球菌(健常者の鼻、喉に生息)→通常は肺に入る前にブロック 抵抗力が弱くなると肺に侵入し肺炎へ
ジャガイモ胴枯れ病菌(カビ) 1850年代アイルランドで流行→アメリカ、オーストラリアへ多くの移住者(ケネディ大統領の先祖)
真菌(カビ、酵母、キノコの生物学的な名称)
カンジダ菌(空中にもいる常在菌)
滅菌→微生物で最も死滅させにくい細菌の芽胞までも死滅させる
オートクレーブ→2気圧・121度の高温高圧水蒸気
ウイルス→自身を複製するための遺伝情報、細胞内へ送り込む仕組み
2本鎖DNA、1本鎖DNA、RNA、エンベロープの有無…
コロナウイルス→エンベロープあり、mRNA1本鎖→消毒用アルコール、界面活性剤(石けん)に弱い
ノロウイルス、ロタウイルス→エンベロープなし、塩素系漂白剤や熱湯で退治する必要あり
デング熱の再感染→サイトカインストーム(免疫の暴走による血管ダメージ)
2002年末広東省 SARS Severe Acute Respiratory Syndrome コウモリが起源/人獣共通感染症
2012年4月ヨルダ�� MARS Middle East Respiratory Syndrome
インフルエンザ(ラテン語・星の影響の意/冬季に流行する風邪/流行性感冒/感冒は中国の風邪の言い方)
六淫(リクイン)→6つの原因 風、寒さ、暑さ、湿度、乾燥、熱 100ナノミリ
1892年インフルエンザ菌を間違い
インフルエンザABC型 A型は変位多い 豚、鶏、人間 人獣共通感染症
マラリア ハマダラカ マラリア原虫→10日潜伏期間後、悪寒、震え
コレラ菌→牛乳のような白い下痢、1日10リットル、数十リットル、体重の2倍の下痢 下水道
エイズ 偏見 血友病→アメリカで調達した売血、貧困層のもので非加熱処理→エイズ感染
1882年 ロベルト・コッホ 結核菌
七国山病院(となりのトトロの母入院のシーン) 結核療養所サナトリウム BCG接種→牛に感染する牛型結核菌を培養したもの
野口英世 黄熱病のウイルス
1796年 エドワード・ジェンナー 天然痘
食中毒の原因→微生物(細菌、カビ、ウィルス)、自然毒、化学物質
発酵→微生物の活動で食品が人間にとって有用なものに変わる 腐敗→有害なものに変わる
酵母→カビ、キノコと同じ菌類
酵母は糖分をエサ→アルコールと二酸化炭素へ分解 ウイスキー、日本酒、焼酎→お米、麦(主成分はデンプン)
麹菌→原料の米、麦を糖化させる(アミラーゼという酵素)
ビール酵母→下面発酵(色が淡く透き通ったビール/日本のラガービール) イギリス、ドイツの上面発酵
カビ→醤油、味噌、酒、みりん、青カビチーズ、鰹節
酵母→醤油、味噌、パン
細菌→納豆菌、乳酸菌(ヨーグルト)
醤油の作り方 大豆と麦を高温へ→麹カビを加える→食塩水を加えもろみ
搾りたての醤油を生しょうゆ(キジョウユ)→その後、火入れ(火入れをしない物を生しょうゆ/ナマショウユ)
人の皮膚→4週間(6週間)で生まれ変わる(ターンオーバーターン) 1日3~14グラムの剥がれ落ち
常在菌→表皮ブドウ球菌(美肌菌) 黄色ブドウ球菌(おでき)、アクネ菌、ジフテロイド菌(わきが)、白癬菌
大腸細菌→腸内で消化されなかったものが餌
うんち→食物の不消化部分、消化管上皮が剥がれたもの、腸内細菌
細菌発酵乳飲料(プロバイオティクス) ビフィズス菌→糖を分解して乳酸を作る菌の総称 人体に特に多くいるのは小腸と女性の膣☆チーズ系においの原因? 酸素があると生育できないので酸素がない大腸
ロシア微生物学メチニコフ→ブルガリアのヨーグルト発表
1930年 代田実・シロタ株 胃酸で壊されることなく腸まで到達する頑丈な乳酸桿菌
1895年 ベルギー葬式でソーセージで食中毒(ラテン語でソーセージの意・ボツリヌス菌)→耐熱性の高い芽胞→アセチルコリンという神経伝達物質→筋肉の収縮
大村智 伊東市川奈で放射菌 イベルメクチン→失明の原因線虫の予防に有効
酵素入り小型濃縮洗剤アタック アルカリセルラーゼ(アルカリ性でも働く酵素・無リン洗剤開発)
細菌類の細胞→核膜を持たずDNAがまとまっているだけ/原核細胞 カビ、きのこ、酵母→見た目の違いであり正確な分類ではない
真菌→細胞内に核や細胞小器官がある。ミトコンドリア小胞体がある。
真菌の形
菌糸型 青カビ→糸状の胞子が縦に並ぶ 青っぽい粉は生殖用の細胞 キノコも縦に割くと繊維質
酵母型 菌糸によるコロニーを作らない・単細胞生物・増えるときは分裂細胞の一部にコブのような芽→分裂
ウイルス→細胞構造を取らない・エネルギー消費しない・結晶化する・宿主細胞をハイジャックして増殖
人の遺伝情報は半分以上がウイルス由来の可能性あり(研究中)
原生生物(アメーバ、ミドリムシ)→単細胞生物
原生動物→餌をとる ソウ類(クロレラ、ミドリムシ)→光合成する
原始地球では海は有機物を溶かし込んだ原始スープ 高電圧の放電→アミノ酸などの有機物→生命の担い手
細胞内のミトコンドリアの祖先は独立した微生物だった説→古細菌から進化した真核生物(単細胞生物)に取り込まれた。
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目に見えないものとの共生は
原始の時代からある訳で、
今現在のコロナもそう考えると、
流れの一つなんだなと思った。
人間の知恵の方がウィルスよりも遅い。
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新型コロナウイルスが以前よりは落ち着きつつも、まだ静かに広まっている今日にあって、こういった本を読むのは、なんらかのためになると思って手にした。
過去においてもペストやら天然痘やらスペイン風邪など、人類に猛威をふるっており、まだ原因や治療法も確立されていない当時においては、圧倒的に死者が出ていたことなどからも、まさに感染症との闘いはこらからも続いていくものなのだなあと思ったが、なかには暮らしに欠かせない微生物もあることから単純にはいかない。
本書は読みやすく、最初の第一歩的におすすめできるものである。
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第41回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「変」で紹介された本です。オンライン開催。
2022.2.10