サラリーマン生態100年史 ニッポンの社長、社員、職場 みんなのレビュー
- 著者:パオロ・マッツァリーノ
- 税込価格:990円(9pt)
- 出版社:KADOKAWA
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昭和までのサラリーマン事情あれこれ
2020/12/20 13:04
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
「昔は良かった病」の会社版で、大正・昭和のサラリーマンの生態を、12の切り口(社長・経費・秘書・マイホーム・趣味・新入社員・通勤・宴会・出張・こころの病・ビジネスマナー・産業スパイ)で深掘り。人間は100年くらいでは基本的には変わらないというのが結論でした。中でも面白かったのは、「お疲れさま」は元々芸能界の業界用語で、挨拶として定着したのは80年代と比較的最近。それまでは「ご苦労さま」が一般的だったとのこと。また一世を風靡した鈴木健二の「気くばりのすすめ」は出所の怪しい逸話だらけのトンデモ本とのこと。
内容は私の父の世代くらいまでのサラリーマンあれこれ。それなりに面白かったですが、個人的には昭和から平成にかけての変遷を予想していたので、ある意味期待外れでした。やはり平成以降の環境の激変は不可欠ではないでしょうか。年功序列や終身雇用の崩壊、福利厚生の後退、社内行事の減少(社員旅行や運動会等の消滅)、正社員と契約社員の格差、コンプラという新しい規範の誕生等々。これらを語らずして、「サラリーマン生態100年史」とは企画倒れも甚だしいと思います。ただ80代の方々が懐かしく読むには丁度良いと思います。
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