小学校高学年への読み聞かせに
2016/04/26 22:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミシェル - この投稿者のレビュー一覧を見る
チャプターごとに分かれているから、長いお話だけど小学生に対する読みきかせが比較的容易
その上、主人公がだんだんと成長していくお話だから、読んでもらう方も満足できる一冊だと思います
子どもは双子というモチーフが大好きだから、のめり込んで聞いてくれます
このお話の性格上、昔話を聞くようにそれは熱心に
人間の成長に欠かせない問題が起きて、それを納得いくように解決していく展開は見事
子どもだけでなく、大人もワクワクさせられるお話です^^
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すごーく面白い。親以外には見分けのつかないふたごの兄弟が、その外見を利用したり、賢い頭脳をつかったりして、冒険をする。
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楽しい~!ページをついついめくってしまう。賢いふたごのお話。上巻では、弟がどろぼうになったり、同じ女性を好きになってしまったり。
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ふたごの兄弟を主人公にした、冒険物語。
上下巻なのですが、12の短編で構成されているので読みやすい。
また、上巻に8編、下巻に4編、という事実からもわかるように、最初のほうは短めのお話、あとになるほど長いお話になっているのですが、これがとても良いと思いました。
飽きずに読めます。
先が気になってどんどんページをめくってしまうおもしろさでした。
このふたごが、王子などではなく、庶民なのもよかったです。
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双子の男の子、ラウレンゾーとジャコモの物語。二人は幼い頃から見た目がそっくりなことを様々なことに利用しました。学校を交代で出席したり、盗難事件を解決したり、なぞなぞ騎士と対決したり、同じ人を好きになったり、幽霊屋敷を驚かしたり…愉快痛快。見た目はそっくりな二人ですが性格や生き方は違う二人。ラウレンゾーは貴金属細工士、ジャコモは泥棒から旅人へ。様々な昔話や古典をきっかけに書いた物語でもあるとのことで、無駄がなく、とても読みやすいです。主人公たちに乗っかって、わくわくどきどき、一気に読みました。
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舞台設定は中世っぽいけど文体が古くなくて(作者は現代のひとなのかな?)読みやすい。フラフラしているけど頭の回転が速くて人好きのする弟のキャラが好き。義理に厚い盗賊の親方もかっこいい。
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バビナ国の首都バイヌーの貧しい靴屋に、ある朝、子犬が2匹やってきた。奥さんに説得され飼うことに。一週間後、子猫が2匹、ハトが2羽やってきました。どんな幸運がおとずれるのか? その夜、奥さんは丈夫な男の子の双子を産んだのでした。
ラウレンゾーとジャコモと名付けられた双子。二しずくの水のように、二粒の砂のようにそっくり。大きくなって町を出ると、二つに分かれた道に出た。ここで別の道へ進んで一年後にまたここで会おうと。 美しいものを作るのが好きなラウレンゾーは右の道を進み、金細工師の親方に会い、弟子になることに。 世界を旅したいと言っていたジャコモは左の道を進み、ヤノスという男にであい、弓矢の扱い方や鍵を使わずに箱を開ける方法、泥棒の弟子になってしまう。泥棒は嫌なので、ある城から銀のジョッキを盗んできたら認めてやるということばで、ジャコモはタラムーラ城へと・・・・
賢い二人が、約束にも自分にも忠実で、お互いに忠誠をつくし、どんな困難も切り抜ける。そんな彼らの冒険の物語。 『王への手紙』のトンケ・ドラフトの1961年に出版された本。
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「王への手紙」でトンケ・ドラフトの素晴らしさを味わった私はこの作品においても信頼をおいて読み遠しました。ラウレンゾーとジャコモの双子の楽しい冒険のお話はとても気持ち良く読めました。
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貧しいけれど、愛情豊かな両親の元で、ふたつぶの砂のようにそっくりなふたごの兄弟は、いつもいっしょで、何の心配もなく成長しますが、15歳のときに両親を病気で失ってしまいます。瓜二つなのに性格はまったく違う兄のラウレンゾーと弟ジャコモは一年後の再会を約束し、別々の方角に進んでいきます。二人に待っている冒険とは…?二人が選んだ職業とは…?
お話の語り口は昔話を聞いているようですが、はらはらドキドキの冒険ファンタジーとも言える魅力たっぷりの物語です。どうしてこんなにひきつけられるのか…。それはなんといっても、主人公の
魅力にあるのですが、また、彼らを導く聡明な大人たちの存在でしょうか。何度も何度も窮地に立たされながら、彼らを救うのは魔法とは違う、人間の心の内にもっている不思議な力なのです。世の中に出る前の子ども時代にこんなすてきなお話を家族で分かち合えたら幸せだなあと思います。日本語訳が出版された2008年は、なんとオランダで原書が出版された50年後と聞いて驚きました。時代を越えたすてきなお話です。声に出して読んでも楽しそう。(運営 秋元澄子)
NL71号2012年4月発行
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私はこの本で、とても顔が似ているジャコモとラウレンゾーのふたごの兄弟が顔が似ているということを利用して、いろいろなことを解決していくのがおもしろかった。
特に心に残ったのは、レイモント騎士とのやりとりだ。どんななぞなぞもとけるレイモント騎士に顔が似ているということで、とても難しいなぞなぞをだしたので二人はすごいなと思った。
この本を読んで、顔がとても似ているということはいいこともあるし、まちがえられるまどして困ることもあるんだなと思った。
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中2の時に読んだ。
何回も読んだなぁ。
とにかく賢い双子の兄弟がいろんな問題を面白おかしく解決していくんだよなぁ。
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岩波少年文庫の中でも面白かった本、子どもに勧めたい本の上位に入る本。
見た目はそっくりでも性格の全く違うふたごの兄弟ジャコモとラウレンゾー。
二人の考えることが面白い。
15歳であっけなく両親が亡くなりどうなるかと思ったら、そこからが本当の冒険の始まり。
また、あちこちに心に残るフレーズもあり、各章の初めの引用もよかったです。
高学年以上におすすめです!
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うりふたつの双子ラウレンゾーとジャコモが、さまざまな困難にぶつかりながらも、助け合い、知恵を絞り合って乗り越え、正しい道を歩んでいく物語。
兄弟が別々の道を行く分かれ道が印象的だった。人生は「選択」の連続ということを象徴するような分かれ道。この物語には二人の兄弟が自分の進む道を「選択」する場面が多く出てくる。性格が全然違うラウレンゾーとジャコモだが、二人が選択する道はいつも自分の良心に真っ直ぐな道だ。
「盗み」の力を証明しなければならないが「泥棒」にはなりたくない。客に預かった譲るよう脅されるが、どうしても渡したくない。愛する人と結ばれるためには嘘をつかなければならないが、偽りたくない。
だから、二人の行く手には困難が待ち受ける。どうやってこのピンチを乗り越えていくんだろう、どうやってこの問題を解決するんだろうと、どのお話もワクワクしながら読めた。そして、決して楽な道に逃げず、たとえ困難でも自分の信じる道を行く二人の姿がかっこよかった。それに心打たれていく人を見るのも心地よかった。
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誰も見分けることができないほどソックリなふたごの兄弟が繰り広げる、奇想天外な冒険譚。
ワクワクする話ばかりで、元気がもらえる。
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これぞ、岩波少年文庫と思える作品。 ☆4.5
バビナ国で生まれた双子の兄弟、ラウレンゾーとジャコモの成長物語が、上巻に8話、下巻に
4話収められている。
双子といえば私の高校の同級生にもいた。姉妹だったけれど二人とも音楽が好きで、弟ジャコモのように歌も作っていたことを思い出す。
「さあ、みなさん!いいですか。・・」
アンデルセン「雪の女王」からの引用で始まる
第1話は「ふたごの誕生」
靴屋のもとに子犬と子猫が2匹ずつ、鳩が2羽やってきた。そして奥さんが双子の元気な男の子を産む。幸運が舞い込んでくる書き出しは、昔話のようで読みやすい。二しずくの水のようにそっくりな兄弟が、仲良く並んでいるさし絵があるのも嬉しい。これから何が起きるのだろうかとわくわくさせられた。
第2話「学校へ」
学校へ毎日行くのが嫌な二人は、双子ならではの良い方法を思いついた。先生のトーマス修道士は嘘をついたことを罰するのではなく、ギリシャ神話を聞かせて二人に反省を促した。二人いっしょのほうがずっと楽しい!と気づいた双子の少年時代がこのまま続くように思われたのだが・・
悲しい別れを経験した双子の兄弟が世の中へ出ていくことになるのは、第3話から。仕事を探すために二人は別々の道に進んでゆく。
「タラムーラ城の銀のジョッキ」「なぞなぞ騎士」「消えた小麦袋の謎」と、二人の大冒険の旅は続く。双子の片方が窮地に陥ればもう片方が必ず助けに行く。だが、とても良き相棒だったはずの二人に・・
第7話「ダイヤモンドの燭台」では、双子の兄弟は同じ少女をめぐって恋の火花を散らす。気まぐれなマルヘリータ姫に聞かせた「三人の旅人」の話が良かった。「美しい姫ぎみに恋して争う木彫家、仕立て屋、巡礼者の三人。老人が出した助言に従い愛を告白するが、姫ぎみは何も答えずただ黙っている。取っ組み合いのけんかの最中に、三人が"命"を与えた姫ぎみは、元の木像に戻ってしまう。心がなく、愛を感じることのできない木像に過ぎないとわかり、三人の愛はすっかり消えてしまった。」教訓とも言えるお話だが、何だか虚しさを覚えた。
最後の8話目は「宿屋"妖精の客"」
宿屋の主人がジャコモの元親方で"泥棒のヤノス"だとわかり、二人で懲らしめる話は面白くて笑ってしまった。
下巻は、船に乗って見知らぬ国へ旅する話のよう!楽しみながら読み進めたいと思う。