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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
敗者がいて、勝者が輝くんだなあ、と思った小説。
男社会では、
つまらない意地とつまらないプライドがぶつかる世界線で、
それらをうまく拾い上げて利用したものが勝ち上がっていく。
そしてその世界線に巻き込まれた人たちが、
抗ったり流されたりする。
その図式が見えやすいのが戦国の世で、
だからこそドラマが尽きないのだろう。
分かりにくいラスト
2022/02/20 20:07
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな作家の一人木下さんの作品。今回の主人公は、豊臣五大老の一人宇喜多秀家。今までほとんど知らない武将でしたが、楽しく読めました。あまり普通の歴史小説では多くは触れられない秀次や豪姫などが実にが魅力的に描かれており、そういうところにスポットを当てる勘所が好きです。最後の豪姫からのメッセージ、正直どういう意味か分からなかったので、ネタバレのネットを読んであぁそういうことか、と気づきました。もっと、ちゃんと分かりやすく書いてほしかったなあと、正直思いました。もっと豪姫について読みたい!と思いました。
敗者の物語だが、清々しさがある
2021/06/19 20:27
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国の梟雄であった父直家と違い、心根の優しい性格だった直家。若くして跡を継いだが毛利との抗争、秀吉からの圧迫、家臣団の軋轢など、荒波に揉まれ、理想を持ちながら実現できないもどかしさや無念さが心苦しくなった。
それでも、時流に逆らい、自己を貫いて関ヶ原に挑む姿、敗れた後で八丈島で一生を終える決心をする姿に清々しさを感じた。
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父と違って、なんて不器用な生き方しか出来なかったんだろう、秀家。
八歳で城主というのは、戦国時代なので仕方ないけれど、そこから始まる茨の道。
唯一の救いの豪姫がいい(T . T)
そして、小道具が素敵な役割をしているのが、読んでいてたまらない!
あー、楽しかった。
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【戦国を駆け抜けた心やさしき俊才の生涯】父・直家の跡を継ぎ豊臣政権の覇者となった宇喜多秀家。関が原で壊滅し、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描き切った傑作長編。
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「宇喜多の捨て嫁」が素晴らしい作品だったので期待をして読んだが普通の出来という感想だ。
この作家が描く「宇喜多」の作品はデビュー作が凄いので評価のハードルが高くなってしまう。
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面白く読めた方だと思うが、宇喜多の捨て嫁のインパクトが強すぎて、薄く感じてしまうかなぁというところでした。
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宇喜多秀家に対し、本書で、秀吉は「金将の一歩手前、と金」と称している。言い得て妙である。
前田家の姫を奥方に迎え、秀吉の引き立てにより、豊臣政権の最有力大名となった。
果たして秀家はどんな武将であったのか、興味は尽きない。
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あまり知られてなく史料も少ない、宇喜多秀家の生涯を上手く掘り下げた作品。
八丈島へ行った時、ここにいたらそれはそれで楽しいなと思えたから、秀家もそれなりに50年の余生を楽しめたのではないだろうか。
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これは宇喜多の捨て嫁を再読してから読んだ方が面白みが更にあったやつ〜!と後悔して楽土を読んでから捨て嫁を再読しています。
秀吉の養子たちのあたたかな繋がりと崩壊への苦しみ、そして宇喜多秀家の宇喜多の当主としての葛藤とお坊ちゃん感…最高でした。
私は木下さんの文体の底に漂う妖しさが大好きなのですが、そんなの無くても面白いんだなぁ、と感じました。
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大好きな作家の一人木下さんの作品。今回の主人公は、豊臣五大老の一人宇喜多秀家。今までほとんど知らない武将でしたが、楽しく読めました。あまり普通の歴史小説では多くは触れられない秀次や豪姫などが実にが魅力的に描かれており、そういうところにスポットを当てる勘所が好きです。最後の豪姫からのメッセージ、正直どういう意味か分からなかったので、ネタバレのネットを読んであぁそういうことか、と気づきました。もっと、ちゃんと分かりやすく書いてほしかったなあと、正直思いました。もっと豪姫について読みたい!と思いました。
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前作の捨て嫁とは違った面白さがあった。不器用というか、負けるとわかっていても信念を曲げられない生き方に共感を覚えた。梟雄と呼ばれた父とは違う魅力がある。豪姫とのやりとりもいい。
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宇喜多の捨て嫁の続編というか地続きの作品。前作は直家、本作は息子の秀家主人公で、登場人物や設定は引き継がれている。実は戦国ものは連続ドラマ『関ヶ原』や『風雲児たち』などから入ったので個人的には直家よりも秀家の方が馴染み深い。そして、本作の秀家は子供の頃のイメージ通りの人物像だった。八丈島で肩の荷が降りたように不自由なく余生を暮らすくだりを読んで『風雲児たち』の快活な秀家を思い出した。宇喜多の楽土は八丈島にあったという解釈にしている。多分違うけど。
捨て嫁は時系列も入り乱れ、トリッキーな作品だったけど、本作は王道で物語性も強い。秀家を助けることになる2人はまあベタベタなわかりやすい伏線だけど、この2人をはじめとした周辺を固める人物達が実在で、ある程度作品で描かれた大筋通りの行動を史実でもとってるのも面白い。もちろん、枝葉肉付けの部分は思っくそ漫画的展開だけど、そんなことがあってもおかしくないかもレベルに整合性はとれてる!
秀家周辺人物でいうと、実は宇喜多左京亮があの坂崎出羽守だったの知らなくて、「な、なんだってええええ!!!!」てなった……この作品ではめちゃくちゃヤバ奴(もはや人かどうかも怪しいレベルに振り切れてる。ちいかわのうさぎを思い出して!)で、そりゃこんな人間に家康も千姫をくれてやりたくなかろう……
もう一つ関ヶ原の合戦描写が通説と全然違うのも見どころで、まさか一番展開を読めると思っていたシーンが一番予想外「うわぁぁ……死ぬ」てなるとは。。。大坂着陣時の意気揚々とした宇喜多勢の雰囲気見たら通説通り行くと思うやん……
【余談】実家の香川と現住所の神戸を行き来する時、必ず岡山の児島から早島を通るんだけど、なるほどこの辺は元々宇喜多家の事業によってできた干拓地やったんやな。まあまあ内陸やのになんで島が地名についてるんやろと思ってたけど、もともとは島やったんかな?
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宇喜多の捨て嫁を読んで、木下作品のファンになった。その続編とも言われる宇喜多の楽土は、前作の主人公である父直家を早く亡くし、豊臣秀吉に預けられながら、大大名に出世して行く秀家が主人公である。
豊臣家の興亡、宇喜多家の興亡、関ヶ原の戦いを経て、八丈島で余生を過ごすストーリーは、流転の生涯である。
戦国時代に生まれてしまった秀家の楽土はどこにあったのか考えさせられる。
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岡山在住の私にとって、宇喜多秀家の話は興味深く読めた!歴史苦手だから、この本で知ったことも多々( ;´Д`)#読了