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大学生の時、秦氏の本を読んだことがあり、それもあってこの本も読んでみた。ローマ帝国にイスラエルを追い出された、ディアスポラのユダヤ人が多く日本に来ていて、日本の政治、経済に関与し、そして同化していった。その中心にいたのが秦氏であった。いちいち納得いく話ばかりで、日本人の多くはユダヤの血を受け継いでいると考えるしかない。著者は関東が高天ヶ原で、鹿島から西に向かったという建国論を持っているようだが、ただ一つわからないのが、関東の日高見国のユダヤ人(ユダ国滅亡の紀元前〜卑弥呼時代)や、始皇帝の末裔で中央アジア弓月王の一族が、神功皇后、応神天皇、仁徳天皇時代(400年前後)に来たとなれば、そのユダヤ人の宗教はユダヤ教か原始キリスト教だと思うのだが、一貫してネストリウス派(景教)としている点。431年エフェソス公会議で異端とされたネストリウス派がディアスポラで日本にくるには早すぎると思う。もうちょっと深掘りしてみたい。