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投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本とは大きく違うアメリカ警察の構造を詳細に説明している。また、銃規制が進まない理由など、文化的背景を踏まえた筆者の考察が述べられている。
アメリカに住んでいて疑問に思っていたこと。それはアメリカの警察はいろいろな組織があってわかりにくいこと。この本を読んで、少しは整理できた感がある。
銃保有論として、自衛目的が大きな理由の1つである事は知っていたが、携行して誇示することで安心できるという心情は理解しがたい。乱射事件やオバマ大統領の時のようなリベラル派が就任すると、銃規制が進むと思い、銃の販売数や購入数が増加するという、彼らの心理は複雑すぎてついていけない。
日本にいる時はニュースで乱射事件があったと聞いても少し他人事のような感覚があったけれど、アメリカにいると明日は我が身だと感じる銃問題。実際に近所のモールで乱射事件があったし。あ〜、アメリカ、アメリカ。
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アメリカの警察や治安維持組織の仕組みに興味があり購入したが、実際にそういったものに書面が割かれているのは半分ほどで、もう半分はアメリカの抱える差別問題や銃社会と警察との関係性についての著述である。
市警察・保安官・FBI・シークレットサービスなど、いろいろな治安機関の話が網羅的に紹介されていいるものの、もう少し突っ込んだ内容であればもっと良かった。
銃社会や人種差別についてはアメリカの闇の部分ではあるものの、その闇と日常的に接するのは警察官であり、警察官から見た問題の捉え方は参考になった。
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アメリカの警察機構ってどうなっているのだろう?ポリスの他にシェリフという人もいるし…と思っていましたが、日本人向けにそれを解説してくれる本が出ましたので早速に読んでみた次第ですが、結構目から鱗でした。国家公安委員会、警察庁を頂点とした一体とした組織である日本の警察機構組織とは、アメリカの警察はかなり…全く異なるのですねぇ…驚き。
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冷泉氏はアメリカ在住のジャーナリスト。主にメルマガでその記事を追いかけてきたが、今回、トランプ本以来の書籍購入。日本の記者と呼ばれる人々は安定した会社員という地位と高給を求めているだけで、ジャーナリストではない。使えない高給取りの典型。冷泉氏の記事には、俯瞰と細部と利用法があり、たいへん役立つ。今回の書籍もあまり期待して購入したわけではないが、タイトルの事実に驚愕。国が変われば、制度も変わる。当たり前のことを認識を新たにした。それぞれが歴史を持って現在の姿があり、矜恃もあるのだろう。
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アメリカの警察組織は日本以上に複雑である。日本の場合、ただ一つ国の警察しかない。それに対してアメリカでは1万を超す警察組織がある。全国の市町村に独立した自治体警察、またそれとは別の州警察、さらに州によるが自治体と州の中間の郡警察がある。アメリカの警察としてFBIが有名であるが、この組織は上記にあげたもの異なり、国(連邦)レベルの警察、つまり完全に独立した警察組織である。このように日本とアメリカでは同じ警察といっても、組織の性質や関係が違う。
加えて、アメリカには保安官(シェリフ)と呼ばれる独自の組織が存在する。これは西部開拓時代からあり、公選制の導入、制服や車が警察とは別物であるなど、警察組織にはない特徴を持つ。ちなみに、先ほどあげたFBIの歴史は意外にも浅く、前身の組織NBCIが1896年、BOIが1908年、その後1935年FBIと改編される。連邦警察にはATFやDEAなどがあるが、いずれもFBIのあとにできた組織である。以上から、連邦警察は保安官と比べて歴史が短いことがわかる。
FBIの長官としてジョン・エドガー・フーバーが有名である。フーバーは第二次世界大戦が近づくと、敵国スパイの摘発、また第二次世界大戦後の赤狩りに加担する。さらに政府の舞台に介入して、大統領の秘密を握るなど、フーバーは亡くなるまでアメリカを裏で操った。このようにアメリカの警察は各組織で独自の文化、習慣を保持している。