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読み終わった後に、いくつかの言葉が頭に残った。それくらい印象に残る言葉が多い漫画だった。だからかは分からないけど、少し小説的な漫画だな、と思った。もちろん絵も素敵。面白かった!
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独特だけどエキセントリックでなく、動きがあるが整理された絵柄。テーマは女性同士の感情の交流が多い。百合ものというより、女性の私的な独白がそれぞれの女性登場人物のかたちをかりて作品内で反響しているかのようなドラマである。そのため、たとえば男性の視点は描写やストーリーテリングの面からもほとんど描かれておらず、作品世界が閉ざされているような印象も受ける。
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同人誌に掲載していた物を含めた短編集です。
まるで小説を読んでるよう。ページを捲るたびに、そのページには収まりきらない匂いや彼女達の心の声、空気をまとっているような感覚に陥ります。ばったんさんの世界観は本当に唯一無二だと思います。
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人物の喋り方とか独特の雰囲気があったけどするすると話に引き込まれて読みやすかった。私も人魚姫の話のように旅先で素敵な出来事が起こって欲しいと思った。
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「姉の友人」で感じた志村貴子っぽさは減り、そこがよりよく感じられた。
もちろんすぐに作家性に直結するわけではなく、題材、長さ、描写を丁寧にするか、リズムよく進めるか、など構成と関係していると思うけど。
収録作は5+1。
「アンテロースの恋人」
タバコ屋のおばあちゃん×女子大生
「みどりのなかのみずたまの」
お金持ち小学生×貧乏な転校生
「初夏の葬式」
母親を亡くした女子高生×クラスの嫌われ者
「さらば人間」
吸血鬼×ニンゲン
「人魚姫」
失恋中の女子×旅先で出会った女の子
特別描き下ろし「さらば人間・After」
で、なんと電子書籍版限定の描き下ろし「人魚姫 - 100 years ago -」があるのだとか……ううむ……。
百合というよりはシスターフッドものというジャンルなんだろう。
そのジャンルにはまだ詳しくないので、王谷晶「完璧じゃない、あたしたち」の「繊細版」と無理矢理言ってみる。
他の方のレビューに「百合ものというより、女性の私的な独白がそれぞれの女性登場人物のかたちをかりて作品内で反響しているかのようなドラマ」とあり、ほんとそうだな、と思った。
生まれも育ちも異なるのに、本来わかりあえないはずなのに、どこか似ているかも、と感じられた瞬間って、唐突に何かが共鳴し響き合った驚きのせいで、世界がこの漫画のように見えるよな……(って自分の生活では経験ないけど)。
いくつかの作品に含まれる「毒」からは久野遥子も連想した。