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2020年時点で椎名誠氏も76歳です。「死」
を意識する年齢になったということでしょ
う。
しかし「死」は誰にでも訪れます。それを
理解した上で自分の死について考えるのだ
けではなく、世界では死はどう捉えられて
いるのか、など考える機会を持つべきです。
特に日本は2030年代から「大量死者」時
代を迎えるらしいです。
絶対に避けることができない死にたいして
ある意味「身近に」向き合える一冊です。
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2021/1/25
四万十川での死、62P。
2023/10/10
再読、参考文献、四万十 いのちの仕舞い。
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久しぶりのシーナさん(20年ぶりくらいか)。
『岳物語』から入って、あやしい探検隊ものや、ニタリノフの便座など80年代90年代の紀行文は、あらかた読み漁ったかな~(唯一、SFシリーズだけはダメだった)。
まだ海外を知らない身に、世界の不思議と、世間の大人の怪しさを教えてくれたんはシーナさんだったのかもしれない。
そのシーナさんも、もう76歳か~。
老境に入り、意味深なタイトル、さぞや思索も深まってと思って読んだが・・・。
いや、安心した! いくつになってもシーナさんはシーナさんだ、実体験重視、思考より行動、不思議に思ったら行ってみて体験しようという昔からの姿勢は変わっていなかった。
だから何なの?行ってみた、聞いてきた、こうだったという単純なレポに、一時、倦んだ頃もあったけど、それが持ち味なんだと、老作家の矜持を感じる本作。世界の葬式はこうなんだぞ、日本の葬送産業はこうなるぞという、ドスンと事実を提示してくる。重いのか軽いのか、深いのか浅いのかわからないけど、これがシーナ流。
そもそも著者の言ってることは信じられると思ったのは、かつて楼蘭に赴いた時のルポルタージュに、とある中国奥地の集落で、早朝にふらりと町歩きに出た時に、ふと、集落の少女と出くわすというシーンがある。
シーナの姿を見つけた少女は怪訝そうに駆け去っていく。見慣れぬ外国人として不信を抱かせたのかと心配もするが、その後ろ姿に「おいおい、朝なんだぜ・・・」と心の中でつぶやく、その彼の心情が、なんとも清々しくてね。気持ちの良い朝に、ヨコシマな人間なんていやしないんだから、という絶対的な肯定感が、なんとも心地良くて、あぁ、この人の文章は信じられると思ったもの。
本作を読んでいても、その気持ちは揺るがなかったかな。
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シーナさん、もう76歳ですか! なによりもまずそのことに愕然とした。でもまあ、ぼくが夢中になって読んだのは30年以上も昔のことだから当然といえば当然なんだが……。ぼくもおっさんになったし(笑)。本書はそのシーナさんが死や葬儀について考えた本。本や映画をネタに考察したり、自身の体験から披露したりと切り口はいろいろだ。体験談は著作やTV番組などを思い出して懐かしく感じた。
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椎名誠さんの「死」についての本第二弾。
今回は漠然とした「死」についてだけでなく、各国・各宗派の死やお葬式に関する事なども書かれていた。
世界的にみると、火葬を行っている国はすくないというのはうっすら知ってはいたけれども、それを"火葬が出来ない"とは捉えていたかったし、北極圏の国では燃やす事も出来なければ、埋める大地もないというのは、なかなか衝撃だった。考えてみれば当然のことなのに。
この本を書かれているときに、コロナ禍になり、また改めて思うところも深かったようだ。
椎名さんと奥様の一枝さんは、散骨という形をどうやら選ばれるらしい。
このご夫婦はこういう根っこの考え方、価値観がぴったりあっているところが本当に羨ましいと思う。
誰にも等しく訪れる"死"
楽しいことではないけれど、きちんとその後の事を考え記しておくことも責任ある生き方なのだろうと思った。
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椎名誠が76歳か、もう爺さんだなあなどと思っていたら、今日(2021/05/18)、俳優の田村正和さんが亡くなったとのニュースが。享年77歳とのこと。
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冊子「青春と読書」に連載していた「死」をテーマにして連載していたコラムと、コロナ禍になってからの書き下ろしが2編。
ガシガシ、ワシワシと日本中・世界中を飛び回っていた椎名誠も70代後半となり、自身の死に様を考えはじめている。捉え方が椎名さんらしいけれど、長年のファンとしてはちょっと寂しい。