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古内一絵著『花舞う里』#読了
中2の潤は、母の実家の奥三河に転居。転校先の中2生は僅か3人
しかしここは徹夜で神楽を舞う奥三河花祭りの本拠地
東京で心を病み、同級生らと馴染めず、神楽の練習も拒否する潤。1人山道を彷徨ううち、転倒して気絶。一人暮らしの老人に救われる。それが転機だった
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とある事情で心を閉ざし、奥三河の母の実家に引っ越した中学生が主人公の物語。古内さんの作品らしく、様々な状況に置かれた登場人物たちとの心揺り動かされる展開に熱くなります。
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初めて触れた古内さん。児童文学の感覚です。とても明瞭な表現で心が伝わる。少しずつ少しずつ潤がどうして辺鄙な山奥に来なくてはならないかわかって来て、出会う人からたくさんのエネルギーを貰い、逃げるのではなくて受け入れること。お母さんが謝る姿を見て心が荒むけど解決する、花の舞に鬼に縋る想いもお母さんにあったのかな、人を殺した自分に舞う資格がないと言うけど、花の舞を踊ってみて友人を悼み生きて行く事が供養になると実感したと思う。