文庫版と気づかず重複して購入
2021/03/04 08:59
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やってしまった!と思いましたが、羽根田さんファンなのでいいことにしました。2つとも電子書籍で…。フラットな見方、納得の行く分析、現実的な対応についてetc.熊出没ニュースが増えている今読んで損はありません!
投稿元:
レビューを見る
山岳遭難を多数取り扱われている羽根田治氏によるクマ被害を扱う一冊。
地元猟師の声、九死に一生を得た方々の生の声は恐ろしさをリアルに伝えてくる。ヒグマよりツキノワグマの方が人身事故数が多いのは意外だったが、
ヒグマの死亡率は30%以上と高いし、顔面を狙うことも多い。
決定的な対策も無い。
熊よけのためにイヌの利用も書かれるが、「イヌが怒ったクマを引き連れて飼い主のところに戻ってくることもある」は少し笑ってしまった…
本来はクマの住処である山へ入る人間と、クマとの共存を目指しつつ、事故を減らそうというのを主とした一冊。
投稿元:
レビューを見る
昨年尾瀬でツキノワグマを初めて目撃してから、この本を読まなくてはと感じて早1年経ってしまった。ドキュメント遭難シリーズでお馴染みの羽根田治さんのクマの本(というのもおかしいが)。昭和の事故から最近のものまで。奥多摩の川苔山山頂直下でクマに襲われた事故には驚いた。わたしも歩いたことのある、かなり人通りの多いはずの登山道だからだ。東京だと思って油断はならない。
クマは基本的には人間を恐れており、至近距離でばったり出会したり混乱したりしない限り、クマの方から逃げていく。クマが人を襲う時は顔面を狙うことが多く、目はそらさないでいる方が良い。だが、クマと対峙した時の行動に絶対の正解はない。それでも、事故を知っているのと知らないのでは大違いだ。クマの生態や出会った時の対処法(better)を学べたので読んで良かった。そして早速山友だちに話すことができた。
文庫化するに辺りコロナ禍の影響や2020年の上高地での事故、折立の出没報告など、記憶に新しいエピソードにも触れられている。山に入る上でクマとの遭遇の可能性は常にある。お互いが傷付かずに済むよう、その存在を意識して行動しようと思った。
211013読了、図書館本。
投稿元:
レビューを見る
登山をするので興味深く読みました。誰でもクマと遭遇する可能性はあるということです。
ヒグマが恐ろしいことは知っていましたが、ツキノワグマもかなり恐ろしいと感じました。クマに襲われて重傷を負った被害者がクマを責めることなく敵意も抱かず、人間がクマのテリトリーに入ったり、野生世界の秩序を乱すようなことをしたから襲われたのであって、どちらかというと悪いのは人間のほうだというようなことを言っていることに驚くと同時に、この問題の根本的な真意を感じてます。
投稿元:
レビューを見る
山に入る上での心構えを考えさせられた。
登山は野生動物の領域に侵入することである事を認識し、自らも野生動物のように五感を集中させ山と真摯に向き合っていきたい。
投稿元:
レビューを見る
山にすんでいるので、出くわした時の心構えを持つことが出来た。クマは怖いがきっと向こうも人間は嫌だと思う。クマの生態や事故のことが詳しく知れてとても興味深く最後まで読むことが出来た。
投稿元:
レビューを見る
熊と人の距離。今は人が増えすぎて熊の場所を奪っていると感じる。
山に入って熊に襲われるのは、それは覚悟の上で山に入るしかないと思った。
投稿元:
レビューを見る
クマ…こわい
三毛別羆事件を知った時、恐ろしくて震えた!
それ以来「クマ」が怖い。
その反面、クマの生態にも興味が…
この本はクマに襲われた事例とその生態を記したもの
日高・カムイエクウチカウシ山のヒグマ襲撃事件
(福岡大学の学生パーティーがヒグマに襲われた事件)
からすでに恐ろしい。
北アルプスや奥多摩、秋田県鹿角市、なんと滋賀県の高島トレイルなどで起こった熊襲撃事件も…
ちょうど滋賀県の山にハイキングに行く予定にしていた時にこの本を読んでしまい、読んだ後にクマに襲われる夢を見て震えて飛び起きてしまった…。(いや結局ハイキングは雨天で中止になったのだけど)
北アルプスの観光地に出没した熊に襲われた話は
恐ろしすぎました。
負傷者9人
顔をやられて目を失った人、顔を失った人などなど
熊は頭部を狙ってくるのだそう…
被害者の一人、石井さんは自分の身を挺して女性を救ったそうですがその女性は立ち去ってしまったらしく…せめて石井さんにお礼をいってあげて~と言いたくなった~。
羽根田治さんの書かれる文章って
「人間が悪い」「熊が悪い」
みたいな感情的な書きかたじゃなく
冷静に人間からも熊からも見た生態で描かれているのがすごく読みやすくてわかりやすかった~
そして人間にも熊にも両方に愛を感じる文章でした
熊の生息域に侵入する人間も悪いし
熊の行きにくい山にしている人間にも問題がある
(って、あれ…やっぱり人間が…)
熊に出会った時の防御の姿勢も学んだし
念のためにクマよけスプレーでも買って
次回のハイキングにそなえるか…
って思ったらクマよけスプレーってすごく高いのね…
投稿元:
レビューを見る
七件のヒグマとツキノワグマによる人身事故とクマの生態や遭遇時の対処法が書かれている。1970年の日高山脈での福岡大学のワンゲル部の事件は他書でも読み有名な話だが、ヒグマに付きまとわれその執念深さの恐怖が伝わる。十和田湖付近でのツキノワグマによる連続襲撃事件は記憶にある。クマの生息数は4万頭と推定され、近年増えているという説と山が人工林になり人里に下りてくる数が増えているだけという説。クマの生息域に入り襲撃されたから駆除するのは人間のエゴであると書かれ、共感するところもある。野生動物との共存が望まれる。
投稿元:
レビューを見る
クマの大量出没が連日ニュースになっているので気になって読んだ。
読んでみて改めてクマは怖いと思った。
遭遇してもし襲われたら一瞬でほとんどの人が冷静に対処はできないらしい。
だか本書はクマが恐い思わせることが目的ではなく、人もクマのことを理解することが大事であると著者は言う。
クマの生態と人里への出没の背景、地域の取組み、人間との共存についての課題等が書かれていて、人間とクマとの問題について勉強になった。
投稿元:
レビューを見る
熊による襲撃事故を紹介しながら確かな証拠がないため憶測の域を出ない熊の実情を様々な視点で書いており大変参考になった。熊怖いなぁって気持ちがより強まったがそれでもやっぱり山は大好きなので今週末の登山計画を練っている、どこかのすごい登山家が「遭難は運です」と言っていたように交通事故にあうようなものなのだろうか、私は衝撃的なことが起きると身動きがとれなくなるタイプなので冷静に対処できる気がしない、運良く生涯熊に会いませんように…
私のホームである丹沢大山近辺では近年ミツマタが大量発生している、可愛らしくいい匂いのする球体の花を咲かせるが毒性があるらしく鹿の食害により植物が駆逐された場所にミツマタが生えて毒があるために鹿に食われず生殖域を拡大しているらしい。ミツマタで有名な不動尻のみならず大山近辺のバリエーションルート含め至る所でミツマタが群生していた。学のない私でも目に見えて熊の餌が失われているのだなと感じている
投稿元:
レビューを見る
古本で激安回収したので、古いのかとおもったら
2017年発行、まあ、十分古いか、、
とおもったら、最近文庫が出たようなので、
なので値下がりしていたのかもしれない
そんなことはどうでもいいが。
1970年7月、日髙のカムイエクウチカウシ山に於ける
福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ襲撃事故
上越、仙ノ倉山での登山客襲撃事故
北アルプス乗鞍岳、畳平駐車場襲撃事故
奥多摩川苔山登山客襲撃事故
滋賀高島トレイル客子連れクマ襲撃事故
秋田県鹿角市山菜取り客連続襲撃事故
奥武蔵笠山山菜取り客襲撃事故
実例と、その考察など。
ここ数年、毎年里山に降りてきて
民家のある辺りの自宅菜園まで出てくる
クマの報道が目立つようになった。
本書を読むかぎり、どうもクマの生息区域での事故ばかり
山に入る人間もクマも増えてきた昨今、
それだけ増えたらエンカウンターもするだろうとは思う。
本書では筆者の考えるクマが里に出てくる要因というのも考察されている。
登山などはクマの生息区域に立ち入るという性質をもっており
リスクがあるという理解が必要かと思わんでもない。
山菜取りにいたっては、クマの餌横取り行動とも言えるので
危険な行為だと思う。
住んでいるとか、仕事などは別で、
なんらかの持続的な対策をするべきだが、
レジャー客は
ある程度の自然界のルールというものを知るべきかと