0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メロリーナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ライチ光クラブは未読です。古屋さんオリジナルの前日譚というこちらから先に読んでみました。ジャイボ加入から急展開、ゼラのカリスマ性に洗脳されるように集団催眠にかかっていく少年たちはもう、カルト宗教ってこれか!って思わせられる。無駄なエピソードが一切なくギュっと濃縮されたような上下巻でした。これから読むライチ光クラブが楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
ファン待望の1冊が、ついに刊行されました!
東京グランギニョルの伝説的な舞台を基に描かれ、カルト的な人気を誇る『ライチ☆光クラブ』の前日譚が、ついに完結。
美しくも残酷な死を迎えた少年たちの青年時代を描き出す、古屋兎丸の新たな傑作です。
『ライチ』ファンにとっては、「ゼラはどうやってドイツ語を覚えたの?」「ライチを作るための活動資金はどこから?」「ニコの目玉はどうやって取り出したの?」といった疑問が解決される、虎の巻的な一冊でもあります。
無邪気な少年たちの姿を目に焼き付けることで、『ライチ』の世界をより一層楽しんでください。
投稿元:
レビューを見る
この物語は東京グランギニョルの演劇”ライチ☆光クラブ”が基となって生み出された作品である。著者である古屋兎丸氏が”ライチ☆光クラブ”を漫画化し、その際にキャラクターたちの背景の物語が思い浮かび、それを描いていったのが今作『ぼくらのひかりクラブ』である。この下巻では中学生となったライチ光クラブの少年たちが、どうして『ライチ☆光クラブ』の破局へと向かっていったのか、リーダーであったタミヤの視点を中心に描いている。
小学生の頃にあった連帯感は薄まり、互いに心の距離が広がり、断絶へと向かっていく。体格が変わって制服も中学校の学生服になり、色調が黒を中心になった事によって作品全体の重々しさを増している。
今作で気になったのは次の二点である。一つはこれまで具体的に描かれていなかったジャイボの心理が描かれていること。彼の心の中にある不安が伝わってくる。
もう一点はゼラとニコの共通点である。リーダーとして冷静沈着であり数々の掟を作り上げていたゼラであるが、心の底には寂しさと不安を抱えている。それを埋めるかのように自らの理論を展開させていく。ニコは貧しい家庭に育ち、いじめを受けていた過去から不信感によりあまり人を信用しない。しかし、自分をアインツ(一番)と認めてくれたゼラを絶対視している。ゼラは自らの理論を、ニコはゼラを、周りの環境や人々に背を向け、唯一のものと信じている。その極端な傾倒が似ているのではないかと思う。そして、それが弱さ故のものということも。
投稿元:
レビューを見る
タミヤがかっこいいキャラになればなるほど、光クラブとどう折り合いをつけていたのか説明が難しいところだと思ったけど、自律的に行動しているつもりで実は催眠がかかっていた、ということで一応納得。それに、中学生くらいだったらどんな優等生だってある程度残酷なことを許容してしまうものだと思うし。
うん、タミヤがかっこよかった。
投稿元:
レビューを見る
きっとゼラはお母さんを慰めたくて、お母さんに愛されたかった。
だけど存在自体を否定されて深く傷付いちゃって、「いっそロボットになれたら」なんて考えちゃったのが全ての始まりだった。
しかもロボット作れちゃうくらいの脳みそが備わってたのが尚更悲劇。
ジャイボはヤンデレ。タミヤは男前すぎる。
子供らしさ。中二病。ゼラもデンタクも、ちょっと頭が良すぎた。ライチさえ完成しなければきっと…
(14で死なずに世界を手に入れたゼラも見てみたかったかも)
投稿元:
レビューを見る
“「男と女…
わかったぞ!!この光クラブに足りないものが
マシンを作る真の意味が!!」”[P.51]
前日譚。
Thanks to K.H.
“俺はこの時 とてつもない恐怖を感じていた
それはゼラに対してでも殺人に対してでもなく
浜里の母親の悲しみを知っても
なにも感じてない自分に対しての恐怖だった”[P.95]
投稿元:
レビューを見る
ニコが自ら目玉をくりぬいたシーンはグロいのに何度も読み返してしまう。タミヤ達が堕ちていく様がキレイに描かれていた。ゼラの過去を知り、ジャイボ→ゼラへの想いなどがわかり、より悲しい。
海でひかりタマコクラブと言っていた穏やかな時間から一変、タミヤの「どうして今俺はダフにパチンコを向けているんだ!?」の言葉が重い。三人の「ずっと親友」の手紙にほろっときた。ラストへの盛り上がり方が良かった!!
ライチ光クラブを読み返したくなる内容。
【ライチ光クラブ】と【ぼくらの光クラブ上・下】3冊で★5つ!
投稿元:
レビューを見る
ジャイボの存在がすごいことになってる上にオチンコペロリの描写もやたら多いお…!!!!ライチ☆光クラブからの漫画も要所要所に加えながら進んでいくのがとてもよい演出だったお!!!こうしてみると古屋さん絵がギラギラ化したなぁて思うお
投稿元:
レビューを見る
ゼラにもつらい過去(現在)があった
自分の想いを伝えることが下手で、なまじ頭がよかったばかりに、やりきれない思いをロボットの開発に向けてしまった
ニコはきっと誰よりも友達が欲しかった・認められたかった
そこに、吸引力の強いゼラが現れてしまった
雷蔵は1番純粋で、1番「キレイな子供の心」を持っていたんじゃないのかな
「大人は汚い」なんて発想にも至らないくらいの
カネダを見てると、こいつは私だなあ、とか思ってしまう
デンタクは、ゼラとは対照的に「健全な育ち方」をした天才少年かなあ
でも、自分の頭脳がロボットという目に見える形で現されて行くのに酔ってしまったのかもしれない
ダフは健全な思春期の男の子代表で(笑)
タミヤのパチンコを受けるときの澄み切りすぎた瞳がとても印象的
それ程、3人の友情が深かったのだろう
タミヤは人を好意的に捉えるのが得意なんだろう
その彼の長所が、ゼラによる光クラブの乗っ取りを招いてしまったのかな
ヤコブも雷蔵も、完全に巻き込まれた形
ヤコブみたいな明るい子は、光クラブに入っていなかったらどんなに楽しい学生生活をおくれたんだろう
で、ジャイボは何?ってなる
ひょっとしたら、ジャイボにも不幸な背景があるのかもしれない
(親の愛情を受けてないとか)
しかしそれが語られないから、また不気味な彼の魅力が引き立つのかもしれない
(サイコめいたものも感じてしまうけれど)
下を読み切ると、上の冒頭が何であったのかがわかる
海岸での幸せな様子から一転し、タミヤがダフを手にかけようとしているところへつながると、まさに
「どうしてこんなことになっちまったんだ」
嫌悪感を覚えながらも少年たちの行動を否定できないのは、自分にもその気持ちがわかってしまうから・実際に通ってきた(通っている)過程だから
思春期の子供たちの危うさが凝縮された作品だと、改めて思う
投稿元:
レビューを見る
また、すごい本に出会ってしまったー!
眼球舐め!
ライチ!
タミヤ、イケメン!
三人の笑顔の後にあの描写‥
胸が痛すぎる!!
投稿元:
レビューを見る
『ライチ☆光クラブ』の前日譚です
(前日譚ですが、『ライチ☆光クラブ』を読んでからがオススメです)
こちらも小学生篇同様、タミヤ視点でストーリーが進行していきます
・ニコが片目になった理由
・タミヤの心境の変化
・ゼラの過去
・そしてひかりクラブ初期メンバーの絆
小学生篇同様、本編では語られなかった疑問・背景がとても丁寧に、わかりやすく描かれています。(小学生篇よりもややグロテスク・エロチックな描写が増えます)
本編に近くなってくるのと同時にじわじわと忍び寄ってくる崩壊への予兆は小学生篇より辛いものがありましたが、そのぶん納得できることもたくさんありました。特にニコが片目になった理由は知れてよかったです(本編では理由こそ語られていたものの、あくまでもさらっとしか描かれていなかったので…)
あまり登場人物に関しての感想は言わない様にしているのですが、本編、そして小学生篇中学生篇と共通して愛しいのはニコだなあと。もちろんそれぞれの登場人物みんな魅力的なのですが、ニコはゼラやタミヤ、そしてジャイボなどのメインキャラクターとはまた違った味や役割があり、ニコならずしてこのストーリーは成り立たないとすら思いました
本編のストーリーの結末を知っているからこそ、ラストの"続劇"の二文字は何とも言えない気持ちになります。本編→前日譚→本編と、何度も繰り返して読んでしまう作品です
(本編は80年代の演劇を元に古屋先生がアレンジを加えて発表された作品でしたが、こちらは(小学生篇も含めて)完全に古屋先生の創作だそうです。古屋先生はあとがきに「蛇足なのでは~」と書かれていましたが、漫画から入った身としてはとても楽しく読めました。そして何よりも、古屋先生が愛情を持って描かれているのがとても伝わる作品なので、漫画のライチファンとしては読んで損はない一冊だと思います)
投稿元:
レビューを見る
タミヤ好きとしてはぐっときてしまうサイドストーリー。
と同時に、なくても良かったかなぁ…という気も。アングラ感や不条理感、硬質な世界観が薄れて、ぐっと人間臭い物語になってしまったと思います。
そもそもタミヤが人間臭いからこうなるんだろうけど。
投稿元:
レビューを見る
劇場版観賞後の『光★クラブ』シリーズ、一気読み、その③。
『ライチ光★クラブ』の前日譚、中学生編。
劇場版にも幾つかのエピソードが盛り込まれていたなぁ。
タミヤの葛藤、ニコの歪んだ忠誠とソコから来るあのエピソード、等々。読み返すと、細かい部分も……。本編の補完的には、とても良く出来てると、実感。
投稿元:
レビューを見る
光クラブシリーズ。
「ぼくらの☆ひかりクラブ(上)」の続き
彼らに刻々と近づく、破滅。
引き金を引いたのは、誰なのか。
それぞれが気持ちが交差して、
美しくて儚い、残酷な物語は始まりを告げる。
投稿元:
レビューを見る
古屋兎丸氏による『ライチ☆光クラブ』の前日譚、完結。
上下巻を通して読んで、正直、ここに繋がるんかぁという感じ。ちょっとだけ本劇にも食い込むのは分かりやすくて良かったです。
あとがきで古谷先生が仰っているように、きっかけはタミヤの発言の違和感らしいのですが、だからこそ『タミヤ✩覚醒』の話はしっくりと、そしてタミヤのキャラクターにジンときました。というか、作品全体を通しても、これから光クラブを襲うグランギニョルと青春が上手い具合に具備されていて、胸が苦しくなるような展開しか無かった気もします。
ニコ、お前…