迫害からミラノ勅令へ
2024/01/16 08:52
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ローマ帝国下でのキリスト教迫害からミラノ勅令までの歴史がキリスト教の視点から語られている。キリスト教視点であるからユダヤ人やマニ教、異端とされた人たちへの偏見はあるがそれがどう形成されたのかが伺えて興味深く読んだ。
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キリスト教の歴史とは、「外からは異教徒との戦い」「内からは異端との戦い」と言っていいんじゃないだろうか。
それがこの本を読んでの率直な感想である。
しかし何ゆえこうもローマから嫌われ、迫害されて数多くの殉教者を出したかの理由がこの本からではよくわからない。
そして何ゆえキリスト教がローマに認められることになったのかも。
それと同様、何ゆえ異端がポコポコと現れては正統教会と争うのかもよくわからない。主に教義の解釈の問題なんだろうが、そもそもそれだけ解釈に無理のある教義だからじゃないの?という疑念が正統側から出てこないのも面白い。
いずれにせよ、この本を理解するにはユダヤ側、ローマ側、異端側の視点での資料が必要なんだろうなぁ。
ただ戦国時代のことを考えるとこいつら、他の宗教をさんざん罵倒したり神像や神殿を破壊して周ってたんじゃね?という気はする。
「自分は正義である」ってのはおっかねぇし、迷惑だ。これもまたこの本を読んでの感想である。
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「教会史」下巻。師の師であるオリゲネスの生涯や、著者エウセビオス自身が目の当たりにしてきた迫害の記録、教会の再建など。大体上巻と同じような調子。
電子書籍で読んだんだけど、せっかくものすごくたくさんの註がついてるのにリンクが付いてないタイプの本なので実質読むことができないのがもどかしい。もう一度読みたくなったら紙で買いなおしたほうがいいかもと思う。