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新実在論という哲学は正直なかなか理解できないけど、思考を視覚や聴覚と同様に感覚の一種と捉え、現実から完全に離れた思考はできない、美的な感覚を持つことが重要とか興味深い話が多い
一方で軽い感じのインタビューだからか、ヨーロッパの上流階級がいかにも考えそうなことが長々続く
デジタル課税、環境至上主義、企業への倫理順守の強要、ジェノサイド認定された国への徹底的な攻撃などEUの政治方針がよくわかるし、それへの絶対の信頼がにじむ
哲学的な考察がかなりダイレクトに実際の政治に持ち込まれているのがよくわかる
ただ個人的には企業に倫理部門を作れば社会が良くなるというが、いかにもエリートの考えで、倫理学者が倫理的かをどう判断するつもりだろう
パワハラ対策職員がパワハラしたりするわけだし
倫理を振りかざして、敵味方を分ける方針はホントに世界を平和にするのか疑問と思うが・・
本の中にもあるが、現代はソフトパワーを競う時代であり、このような哲学のバックアップを持った考えは強固で無関係でいられないだろう
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数字だけを見せられて流されない。数字においても質と量の話が重要になってくる。
古代を見直し、SNSと付き合いながら、どう持続可能な社会を形成していくのか、SDGsを達成していくために今私たちはどうあるべきなのかを問われる一冊
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倫理的資本主義。今の資本主義は倫理よりも経済を優先してばかりだなと思う。
コロナによるパンデミック後の社会が変わるには一人一人の考え方の変化も大事だなと思った。
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生意気ですが、今まで私が考えていた事と同期する所多く、漠然とイメージしていた事を論理的に整理頂き感謝感激です。
また、倫理観については、体の奥底に潜んでいた、忘れていた観念、哲学を今に甦らせてくれたと思います。
今後マルクスサンを追っかけて行きます。
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「人とウイルスのつながり」「国と国のつながり」「個人間のつながり」について自らの見通しを示し、そのうえで倫理資本主義の未来を予見する本
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ファクトフルネスを現代の情報と哲学的な視点におきかえた1冊。第1章の「人とウイルスのつながり」において、政策立案に専門家を深く関わらせる弊害にとても納得しました。政府機関もメディアも国民も、事象に対してなにが問題で課題なのか、思考停止している状況が伝わってきます。
倫理的な観点での政治・経済運営は理想と奇麗ごとが多いように感じたが、それは俺自身の中で不都合な事実から目を背けているだけだと感じた。耳の痛い話も多いが、違った視点・観点・本質的な話を読むことは、人間力を高めるのにとても大切だと感じさせてくれた1冊です
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著者に2020年夏〜秋の終わりくらいかにかけてインタビューをしたものをまとめたインタビュー本。
一貫して倫理的に正しい社会を目指す「倫理資本主義」について説明している。搾取の資本主義は誤りであると主張し、倫理的な労働とはなにかを定義しているし、具体例もあげている。
いまこそ私たちが産業革命時代の強制労働の歴史を見ると、なんてひどい環境なんだと思うけど、100年後の未来から21世紀前半を振り返ると、なんてひどい世界だったんだと言われているのかもしれないなと思った。
SDGsだ、持続可能な世界だと言われて、グレタさんが出てきた時、なんてこそばゆい言葉が並ぶんだろうと批判的な気持ちもあったが、今は「そうだよな、何かを犠牲にして成り立ち続けるわけがないし、綺麗事として、地球にも人にも優しく社会であらねばな」と思う。
さて本書の中では、ウイルス学者が政治をしてしまっている状況を批判している。それはその通りだと思うし、彼もまた哲学者が政治をしてはならないと思っているはずだ。だが、著者があまりにも世界中で人気なのもまた問題で、彼の視点を取り入れようと大企業が彼を招き入れて意見を聞いている。昔の哲学者のおかれた環境とは大違いだ。
彼はあくまで考え方を広めようとしているだけで、政治に利用されてしまうのを危惧しているだろう。
もうひとつ気になった点は、トランプへの高評価についてで、経済と戦争の点については評価できるが、よい大統領かというと結論を急ぎすぎだろう。分断を煽り続けたことに関しては、批判すべき点だ。議会襲撃以降におそらくインタビューをしていないので、これは本人も見方が少し変わっていると思う。
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倫理資本主義という言葉を知ったのが良かった。価値判断は倫理的であるべきだ。あとヨーロッパの状況をしれたのもよかった。
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パンデミックから来る学びを、国家間、個人間、その他『つながり』という面から論じた内容。課題に対する著者の明確な考えが記載されており、非常に参考になったが、中でも新自由主義の限界とステレオタイプ思考の危険性については興味深かった。
倫理的責任の追求やSDGs等への関心の高まりは、今に始まった考え方ではないが、本紙では経済と言うよりも、やや政治・政策にフォーカスを当てた内容となっており、その点も非常に参考になった。
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日本はコロナ対策に成功しているという文脈はハテナだったり、トランプが優秀な政治家てあったというのは腑に落ちなかったが、それでもコロナ後の世界について正確な洞察でとても面白かった。
ウイルス学者に政治を決定させてはいけないというのは本当にその通りだと思い、政治家やトップは本書を読んでリーダーシップをとってくれればと切に思った。
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落ちぶれたマスメディアからは発信されないであろう事柄、倫理観に基づく洞察、偏りすぎていない確固たる主張。
総じて勉強になることが多かった。
トランプ支持者ではないものの、昨今のトランプ批判には疑問を抱いていた。しかしこの本の中でトランプの功績について触れられており、そこが特に、この本を評価した点。
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気鋭の哲学者がコロナ禍を、その後の世界をどう見ているのか。
うなずいたり、そんな考え方もあるのかともうを開かれたり。
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インタヴューをまとめたもの、ということで、読み易いしわかり易い。
倫理資本主義が成り立ってほしいし成り立ったらいいなと思うけど、実際に成り立つかと言えばどうしても懐疑的にならざるを得ない。
トランプの評価がちょっと意外だった。
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倫理資本主義というモデルにはある程度納得がいくも、やはり哲学って難解。(^◇^;)ただ著者は実践というか行動というかが伴っているようにも見える。その分、伝わるのかもしれない。
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星が足りない。本物の天才が哲学で社会を語る。思弁性とプラグマティズムのアウフヘーベンはこうすれば良いのか。著者のウィルバー理解を聞いてみたい。