投稿元:
レビューを見る
明石家さんまさんMCの"ホンマでっか!?TV"に出演の池田清彦さん著の本です。ネトウヨ、マスメディア、気候変動、コロナウィルスやヴィーガン等、TVやネットで度々議論がされる事柄について、論理的ですが池田さん独特の軽い口調で解説されており、とても読み易い本です。(勿論、全てに同意出来る筈も無く懐疑的になる箇所もありますが。)
もっとテレビに出てきて色々な人と議論して欲しいんだけどな~。
投稿元:
レビューを見る
p52 感情に訴える言葉に共感しない能力を磨く
brexit 残る 理性 出る 感情に訴えた
p54 ナショナリズムの核にあるのはパトリオティズム共に劣等感であるので、強国であるうちはあまり全面にでてこない。日本が経済大国であったときには、わざわざ「日本すごい」などと言う必要はなかった。権力者やそのフォロワーたちが「日本すごい」と言い始めたということは、もはや日本がすごくない何よりの証拠なのだ
p78 関ケ原で西軍から東軍へ寝返った小早川秀秋 戦いのわずか2年後に20歳の若さで急逝 子供のころから酒浸り 12歳にしてすでにアル中
p84 ラルフエマソン 愚かな首尾一貫は小人の心に棲むお化けで、ちっぽけな政治家や哲学者は神学者の崇拝することろだ。偉大な魂は首尾一貫性と関わるところはない
p90 1942年6月のミッドウェー海戦で、日本海軍が大敗北を喫した後、日本が勝つ道はもはや残っていなかったにもかかわらず、日本は戦争はやめる道を選ばず、やみくもに戦争を継続して、犠牲者の山を築いた
この時点で戦争をやめていれば、沖縄戦も本土空襲も原爆投下もなく、300万人の死者のうち95%は死なずにすんだ
p92 汝の道を進め、そして人々をして語るにまかせよ ダンテ
p108 チフスのメアリー 不顕性で感染力のあるひと
p196 HDソロー 間違ったことをしている人にそのことをわからせようと思えば、正しいことをしなさい。だがその人にわからせようと思わなくても良い。人は、自分の目で見たものを信じる。見せてあげることだ
投稿元:
レビューを見る
凄い事も目新しい事も書いてないけれど、池田清彦という著者の何とも言えない偏屈な人柄が好きで、言うなれば、ほのぼのしてしまう書である。この人も、コロナで寂しくなるという事があったんだなあとか、養老孟司に池田くんと呼ばれて喜ぶんだなあとか。安倍晋三が心底嫌い、大衆に溶け込まぬ。どうしても、著者その人にばかり目がいく。ホンマでっかTVでした、見たことないのだけれど。
投稿元:
レビューを見る
池田先生が言いたいこと言いまくる本。面白かった。今後は地球温暖化とかCO2削減って聞いたら鼻で笑ってやろうと思う。ホモサピエンスにネアンデルタール人の血が混じったから寒さに耐えれるようになったって言うのは勉強になった。
投稿元:
レビューを見る
暮らしが苦しくても、政府に従順な国民。理性より感情に訴える与党。早稲田大学名誉教授の人気生物学者が、疑問に感じる様々な問題を、縦横無尽に批評する書籍。
日本の国力は、年々低下している。
スイスのビジネススクールIMDが発表する「世界競争力ランキング」で、日本は1989~92年には1位だったが、2019年は30位まで落ちた。
安倍政権は、富めるものはますます富み、貧乏人はますます貧乏になる政策を進めた。
だが、政権を支えた自民党と公明党は選挙で大敗しなかった。それは、多くの国民が、消費税の増税をはじめ、あらゆる政策を自然現象のようにコントロールできないものと考え、諦めているからだろう。
権力者とそれに繋がる資本家たちは、オリンピックを開催したがる。なぜなら、権力者は国威発揚のプロパガンダに使うことができ、IOC、広告代理店、土建業などの人々には多大なメリットがあるからだ。その原資は、ほぼ税金である。
民主主義がポピュリズムに席巻されて以来、政治家はいかに有権者の感情に訴えて選挙に勝つかに腐心するようになった。特に国が落ち目の時は、権力者は仮想敵国を作ったり、自国の優位性を喧伝したりして、ナショナリズムに訴える。
多くの人が「人為的地球温暖化説」を真実だと信じている。
それは、マスコミは危機を煽る科学者の声だけを紹介し、反対意見の科学者の声を無視しているからだ。実際には、世界では人為的地球温暖化説は怪しいと考える科学者が増えている。
気候変動を予測する研究は、人為的地球温暖化説に都合がいいデータを出した科学者には潤沢な研究費が流れる、というように、科学というよりも政治になってしまった。
投稿元:
レビューを見る
どうせ死ぬから言わせてもらおう
池田清彦
∞----------------------∞
1年前(2021年)の本なので、若干世の中の動向は違ってるところもあるけど、普段の生活において、1年前とほとんど変わってない。
流行病がたとえ治まったとしても、元の生活には戻れないんだろうなと言うのは今まさに実感している。
何冊か池田さんの本を読んだけど、この本は私にとって共感出来ないことがいくつかあった。
というかそもそも、共感しないことも大切だそう。特に日本は「みんなと一緒」にさせようとしてるのがありありと分かる。
自分の意見をちゃんと持つこと、周りの意見に振り回されないこと、同調圧力に屈しないことを肝に銘じよう。
最後の章「閑居老人のよしなしごと」が1番面白かった。野菜に集るバッタをちょんぎったりアリを潰したりしながらも、奥さんとイモムシ育てて最後には標本にするとかもだけど、埋葬と墓については実に興味深かった。宗教やお国柄もあるけど、ゴミでないことを明確にして、今生きている人の安寧を得るって大事。
2022/08/26 読了(図書館)