箱の話・ここだけの話　現代日本のエッセイ みんなのレビュー

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投稿者：ふみちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

花田氏は生前「本物のアバンギャルド」と呼ばれていたらしい、無学の私は何のことか全くわからず調べてみた、アバンギャルドというのは日本語でいうと、「前衛」という意味らしく彼は文学者だから「前衛文学」、また映画評論家でもあったから「前衛芸術」の人ということなのか、また日本共産党員でもあったことから、この名称には政治的色合いも含まれているのであろう、「赤い鳥」に発表された作品の大部分がつまらないのは、いわくありげな大人向けの小説を書いている作家たちが、調子をさげて愚にもつかぬ話を、子どもたちにむかって物語り、期せずしてみずからの常識性をばくろしているからであった、そしてこうも言う、彼らの提供したお子様ランチに子供たちは飽き足らなかったのであろうと、手厳しいが、なるほどと思えてくる