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自分はtiktokをまったく観ない為、この本を読む前にYouTubeで作者のケチャップの動画を少し観てからこの本を読んだ。まず動画がカッコよすぎてびっくりした。トランジジョンというジャンルらしく、編集がうますぎる!音楽のセンスもいい(自分がEDM好きであるから余計に)、そして青の世界観で統一されどこか現実離れした世界にも感じる。初めて観たし、自分にとって新しい体験だった。
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動画の感想ばかりになってしまったが、本の感想に移ろう。内容は躁鬱病やパニック障害、自律神経失調症を患っている人がtiktokと出会い、現在の地位を築くまでの自伝個性を大事にしたいと思いながらも、嫌われないようにすることも同時に意識して生活していた作者の気持ちがすごい理解できた。幼少期に体験した出来事が自分も同じような体験をした事で親近感を持ったのかもしれない。または、自分も意識していないが、自分自身も個性を大事にしつつ嫌われたくないとどこか感じているのかもしれない。途中読んでいて辛くなる場面もある。特にリストカットの話はすごく身の毛がゾワっとした。しかし、筋金入りのオタクの心の内を読めたのは面白かった。偏見だが、不登校の子はオタクが多いと思っている。何故、不登校になってしまうのか、その心のうちが見れたのは少し勉強になった。心の病気と向き合う上で大切な事を作者の実体験を基に書かれている。好きな事に出会い、自分を大切にすることの大切さ、何かを追求する面白さがこの本には詰まっていた。この本を読んでから自分も何かしてみたい!という欲求に駆られる。同じ病気に苦しむ人、ケチャップのファンの人は一度読んで欲しいと思う本だ。