最後の作品がよくわかりません
2022/02/19 23:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の作品は、手塚治虫の魔人ガロンを小説化したものとのことですが、原作を知らないので、何のことを言っているのかさっぱりわかりませんでした。小説的にはフィクションとノンフィクションが混在していて読んでいて面白いのですが、それでいながらストーリーの内容が全く理解できず訳が分からない、という矛盾した経験をしました。
元が雑誌の企画ものなので、仕方がないことではありますが、原作のストーリーの解説があってもよいのではないかと思いました。
そのほかの作品も楽しめはしたのですが、やや作品のページ数が足りず、説明不足のまま唐突に終わってしまう印象を受けるものが見受けられました。
そういう意味で、解説者が述べておられるように、基本的には長編型の作家なのだと思いますが、どこかの長編の片鱗を伺わせるような内容になっているところがあり、解説の中で別の作品とのつながりなどの説明があるとよいのではないかと思いました。
そう思って、もう一度解説を見直したところ、『編者解説』となっていて、『作品解説」ではありませんでした。編者のスタンスとして、雑誌発表されたまま、書籍化されずに埋もれてしまっている作品に発掘することに主眼が置かれており、それはそれで貴重なことではあるのですが、編者解説と合わせて、作品内容そのものの解説を編者とは別の方に書いていただけるとよいのではないかと思います。
投稿元:
レビューを見る
「恐怖と欲望幻想」なSIDE Aも良かったし、「科学と冒険」なSIDE Bも面白かったです。
「一匹の奇妙な獣」「フェイス・ゼロ」「魔神ガロン 神に見捨てられた夜」が特に好みでした。SIDE Bに偏ってるな。。
『戦争の子供たち』も気になるのに、構想だけで創作されなかったみたいなのは残念です。SFの、「何が書かれているかわからないのにむしょうに面白い」というのはとてもわかります…わたしもこういうSFが好き。
「不気味の谷」は聞き覚えがありました。ロボットの外観が人間に近付き過ぎると嫌悪感を覚えるってやつ。
投稿元:
レビューを見る
著者名買いしちゃう作家の一人なんだけど、
これが好きって作品は特に無いのよね。
でも買っちゃうし、読むの途中で止めちゃった事は無い不思議
投稿元:
レビューを見る
山田正紀の小説は初めて読んだが、想像していた以上に奇想繚乱だった。日本SF傑作シリーズというより異色短編傑作シリーズじゃないのかと思ってしまうくらい。印象的な短編は『メタロジカル・バーガー』と『魔神ガロン』。『メタロジカル・バーガー』は画一化は必ずしも悪くはないが、その行きつく先に薄ら恐ろしくなる。原作の『魔神ガロン』は不内容だが、読後にはこれから一体どうなってしまうんだという期待と共に終わるので、原作を読んでみたくなった。そして、竹書房のこのシリーズのデザインは相変わらずいつも攻めててカッコいい。
投稿元:
レビューを見る
山田正紀氏の未刊行作品から、SF・ホラー系統の作品を集めた短編集。最近の作がほとんどだが、「冒険狂時代」だけテイストが昭和だなあと思ったら、執筆年度が飛び抜けて古い作品でした。
全体の色合いとしてニューロティックな傾向が強く、ホラー傾向の作ではアイデンティティの不安が恐怖の源泉になっていたり、オチのところで、語り手のそれが揺らぐパターンが多い。表題作の「フェイス・ゼロ」なんかは、メインのフェイス・ゼロとは? のところでうまくまとめられなくて、そっちに逃げたんじゃないのかと言う気もしますが。
投稿元:
レビューを見る
表題作の「フェイス・ゼロ」がすごく面白かった。
本当に何の感情もない無表情って言われてみれば確かにない。
そのほかの短編も面白かった、多ジャンルなお話を書くひとだなと思った。
表紙がかっこよくて買ってみて良かった。
投稿元:
レビューを見る
「トワイライト・ジャズ・バンド」と「逃げようとして」が面白かったかな。「冒険狂時代」は落ちがあってSF第一世代の作品みたいな感じ。
収録作品一覧
溺れた金魚/夢はやぶれて(あるリストラの記録より)/トワイライト・ジャズ・バンド/逃げようとして/エスケープフロムアクラスルーム/TEN SECONDS/わが病、癒えることなく/一匹の奇妙な獣/冒険狂時代/メタロジカル・バーガー/フェイス・ゼロ/火星のコッペリア/魔神ガロンー神に見捨てられた夜
投稿元:
レビューを見る
うーん、合わなんだ。
前半にまとめられているホラー系統がことごとく好みではなく、つまるつまる。不条理が苦手なんだろうか。
投稿元:
レビューを見る
短編集。
妖しい系、本格SF等、内容はいろいろ。
でも、理解出来ないのもあった。読み手の頭が付いて行けない、というのが正直なところ。