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カバー下のおまけイラストはサッカーソ連代表のホームユニフォームを着てボールを蹴り上げるエミーリャの画。なおソ連代表はUEFA欧州選手権での優勝実績もあるチーム。
この4巻はエミーリャが19歳という歳相応の少女らしい淡い恋模様を読者に見せる巻。3つ歳下の〈佐藤俊之〉を慕う余りに普段の警戒心では考えられない程不用意に西側の組織に捕まってしまう。それ以外にも絶体絶命の事態に陥りながらもクリスマスの奇跡としか言いようが無い流れで助かったりと、エミーリャという人物の‘人間らしさ’にスポットが当たることでより親しみや共感が深まる。いや、これまでもピンチに陥る場面はあったにせよここまで私情が丸出しではなかった気がするが、3巻を読んでからだいぶ日が空いていることだし過去巻をちゃんと読み返したい。
ウラゾフ警部の弱味って何だったっけ…。
主人公を筆頭に登場キャラクターが超人過ぎず凡人過ぎず、非常に安定感・安心感がある懐かしくて新しい作品。
2刷
2024.5.7