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正直に言うと、この本はNDCでどう分類するのか悩む本です。とりあえず、私の利用する公立図書館での分類が209だったので、歴史なのか、と。
というのも、進化など生物学的な視点や、広い範囲での社会の発展がかかれていて、歴史という枠に収まってないと感じてしまうのです。
サルからホモサピエンスへ進化してきた人類。木から降りてきた人類は狩猟生活をはじめた。2足歩行をする事で手先が器用になり、脳は猿とは違う進化をした。考える力を持ち、言葉が豊かになった。頭にたくさんの情報を入れておけるようになり、人間同士、ちょうどいいグループで生活していただけでなく、他の人間グループとも協力しあうことが出来るようになった。脳の中で考え、学び、情報を整理したり保存したり出来るようになった「認知革命」が起きたのだ。
狩猟生活であちこちを放浪しながら生活していた時代の人類も、絵を描いたり、宗教のようなものがあったりした。そして、農耕する事で食料を確保して生活をしていくようになると、食料の備蓄、富というものが生まれ、権力を持つものがあらわれる。
人類がどのように発展してきたか、地球規模でわかりやすく、語りかけるように説明してくれる。
ところで、この語り口調に、数カ所「日本のみなさんのところ」などと言う記述があるので、はて、とそこで気がついたのですが、
この『こどもサピエンス全史』は、
ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』とは別物だった。(いや、普通に作者が違うのに気づくの遅いよ、自分)
もちろんハラリ氏の『サピエンス全史』を、こどもでもわかるように解説してくれる本なので、作者は違っていても大丈夫。もしかしたら、本家の方はこれから未来に向けての警鐘があるかと思うけど、こちらは、より良い未来を作っていけるように、こどもたちへのメッセージで締めてる感がある。
なんにせよ、面白かった。大人用だと私には難解だろう内容をわかりやすく説明してくれてるのはありがたい。
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人類史をこどもにもわかりやすく解説してくれている。サピエンス全史を読む前の入門書。
サピエンス全史はこどもに読み聞かせるのは無理だけど、この本なら聞いてくれたしわかってくれたし、議論と討論のテーマにちょうどよかった。
認知革命、農業革命、科学革命、産業革命、そして今、IT+情報革命の真っ只中、どんどん革命の周期が早くなって、未来の予測が前倒ししている。インターネットの次にくるものは何か。資本主義と経済成長の次にくるものは何か。時代に波乗りして生きていくか、堅実なその日暮らしで満足するか。自分を見つめ直すきっかけになる一冊だと感じた。
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ヒトはどのように人間になったか。
人間はどのように文明を築いてきたか。
科学と人類。
モノとお金と政治。
・ヒトの長い歴史を現在の知識と良識を持って見ていく。
〇歴史を学ぶことで未来の選択肢が増えるように思う。
ホーキングの言葉が深い
「人類の大きな成功はどれも、話し合うことから生まれたんだ。そして大きな失敗は、話し合わなかったせいでおきた。」
注
『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリとは、別の本。
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私たちホモ・サピエンスの歴史を振り返る。
人類の歴史をまとめた『サピエンス全史』に触発されて書かれた子ども向けの歴史本。語りかける文体とイラストレーションは子どもを想定している。日本語訳の際に、日本の情報を加えたとあるが、元のスウェーデンの方が書いたのが感じられる北欧的な考え方(特に環境に関して)も見られる。大人が読んでも読み応えのある本。
ホモ・サピエンス、かしこい人、という意味が強く訴えてくる。その名に恥じない行動を取れるだろうか。
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木の上生活してた人間の祖先から始まり
地域によって発達の速度は違うが、物を使い、言語を覚え、農業を始め、協力をし、街を築き、宗教が生まれ、武器ができ、労働が生まれ、戦争が始まり、水や風、火を電気に変え、インターネットが生まれる。
現在は飢餓や貧困が減り、定住が可能で生活はしやすくなったが人類は幸せなのか?
環境を破壊し、同族で殺し合い、労働に追われる。そんな人類は本当に幸せなのか?
俺は今幸せには感じていない。自分らしい生活で生きられていないから
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人類が進化していく章は面白い
わくわくするような感じでした
後半は重たいなー
実際人間がやってることなんだけど
この本も宗教本と同様に物語を強調しすぎじゃない?
学校で学ぶのは権力者の歴史
農民や奴隷のことは出てこない
↓
宗教は人間が作った物語
世界を支配していると思い込む
侵略されていく歴史ひもといていくのはしんどい
自分達だって民主主義を押しつけているのかもしれない
でも!人が殺されていくのは違う…
科学や文化が発達した利点があるという結論にしてるけど
それも曖昧な書き方で読者の考えを引き出すような内容でした
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サピエンス全史にインスピレーションを受けて、子どもに「ホモ・サピエンス」の歴史を語った本。
狩猟社会、農耕社会、工業社会……と発展させてきた人類の歴史を、ユーモラスにわかりやすく説明している。
イラストも豊富で、皮肉もまじったイラストで笑える。
人類誕生以来のさまざまな革命や発展を俯瞰したうえで、最終章で現代を生きる人々の「幸せ」を問う。そして、僕らは「ホモ・サピエンス」=「かしこい人」なのだから、僕らが抱える問題を解決するために「協力しよう」と説く。
戦争、貧しさ、パンデミック、環境破壊、気候変動など。ヒトは「知らない人」とも協力するのが上手で、それが他の動物との違いだという。この「協力する」ことは本書で繰り返し出てくるキーワードで、それが「かしこさ」の一つの重要な要素なのだろうと思う。
本書冒頭で、スティーブン・ホーキングの言葉が引用されている。「人類の大きな成功はどれも、話しあうことから生まれたんだ。そして大きな失敗は、話しあわなかったせいで起きた。でも、もうそんなまちがいをくり返さないようにしよう。」人類の歴史を俯瞰する中で、協力することの大切さを感じられる一冊。
『せいめいのれきし』で生命の進化の流れをざっくり捉えてから、この本で「人間」の歴史を読むとよいかも。
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この本は、語りかけるような口調で、子供に対しても分かりやすいように世界の歴史が描かれています。
歴史は難しいと考えている人に1度は読んで欲しい本です。
少し文章の中に絵が入っているページがあり、その絵もとても可愛いです♡
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人間の歴史を子供向けに説明した本である。主にヨーロッパを中心にしているが、キリスト教によるアメリカアフリカアジアの植民地化の説明もある。
日本人の子供向けの本もあればいい。