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吉村昭さんと夫人で作家の津村節子さんのエッセイの中から主に食と酒に関わる部分が集められています。
そこに著者の谷口桂子さんの解説と感想が加えられ、吉村昭ファンであってもなくても十分に楽しめる食と酒、旅行、夫婦の絆の本です。
谷口さんが‘’はじめに‘’で
文学に、人生に、真摯に向き合った、チャーミングな人となりに触れていただければ幸いです。
と書いている通り、チャーミングな吉村昭を知るきっかけにもなりました。
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日本人の知られざる歴史と庶民の生活を描いた人気作家・吉村昭の唯一の楽しみは「食べること、吞むこと」だった。吉村昭と、夫人で芥川賞作家の津村節子の生活の細部を語る作品。
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吉村昭と夫人で芥川賞作家の津村節子。妻から見た夫の視点を中心に、吉村昭の食と酒について考察する。
没後も人気の衰えない作家吉村昭。深刻なテーマの小説とは別に多くの食、酒、旅に関するエッセイを残している。綿密な取材の副産物としての地元料理など、吉村昭の流儀が丹念に描かれる。
二人共に大作家という夫婦の絆、心温まるエピソードも楽しめる。
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吉村昭、津村節子ご夫妻の作品がお好きで、未読の方にはお薦めです。食と酒を切り口に、人間吉村昭(昭2生)を、その妻津村節子(昭3生)を、チャーミングな人となりを描いた秀作。谷口桂子「食と酒 吉村昭の流儀」、2021.8発行。章立ては5つ。①食いしん坊のルーツ(戦争と大病)②唯一の楽しみは酒 ③下町の味 ④旅の味 ⑤吉村家の食卓。「私は、ごはんも炊けないし、お味噌汁を作るのも知らないのよ」「そんなことは、一切かまわない。君は、小説さえ書いていればいいのだ」新婚旅行から帰った翌朝、食卓には美味しい朝ご飯がw。