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投稿者:やさし - この投稿者のレビュー一覧を見る
どういうことなのかは気になったし、明かされたストーリーにはそうだったのねと思った。オススメのミステリー、という記事を読んで一緒にこの作品を読んだ人も新しかったと言っていた。でも魅力的な人物が全然いないように感じたし、楽しく読めないのがちょっとつらいかなと思った。語られた話の中の意表を突く展開がおおそうくるかーと面白かったけど、全体的には途中からもうちょっと確認したほうが…と思えてしまい、入り込めなかったのかもしれない。
虚と実が入り混じる物語
2021/07/04 21:13
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
死刑制度が廃止された日本で最後の死刑囚として離島の拘置所に収監される麻倉玲一の告白を聞き取るライターの熊沢克也だったが、麻倉の語る殺人事件は真実か、虚構か、段々わからなくなる。そして、拘置所で事件が発生する。
虚と実が入り混じる中、最終章で驚愕の真相が明かされるが、麻倉の不気味さが読後も後を引く物語だ。
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クローズドサークル、凶悪な殺人犯の告白手記、と興味を煽る設定。いささか作り物めいていると思い、違和感を感じつつ読み進む。視点人物があまり魅力的ではないのが残念だが、著者のことだからあえてそうしたのだろう。おかげで、ラストもあまり同情しないですむ。
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死刑制度が廃止され、終身刑が制定された日本が舞台。
終身刑の受刑者は三河湾に浮かぶ孤島の元リゾートホテルを改修した施設に収容されている。そこに死刑が執行されないまま日本で最後の死刑囚となった「朝倉玲一」がいる。
特別待遇で生活している朝倉玲一にインタビューをして本を出版する、という仕事を請け負うのが熊沢というフリーライター。
この朝倉玲一の語る自らの起こした殺人事件がそれぞれに謎めいていてどこまでが本当でどこからがうそなのか。朝倉玲一本人しか知らない犯行の現場。なぜ、殺したのか。何が目的なのか。
章が終わる度にじわじわと不安が黒いシミとなって残る。その黒いシミが最大限に膨らんだ、そのときに隔離された孤島で次々に殺人事件が起こる。え?そんなばかな…だって…でも…犯人は…いやでもそんなはずは…どういう…いったい何が…
いやぁ、ただただ一言。「そうきたか!」ですわ。読んでいる目の前の幕が二回落ちる感じ。やられましたわ。
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そうきたかぁ〜と久しぶりに思わされたミステリ。
『屍人荘の殺人』とはまた違う驚きがあった。
しかし死刑制度廃止とか、なかなか日本では難しそうな題材をネタにしたものだ。
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フリーライターの克也は、ある死刑囚に依頼されて、ある離島にある拘置所に招かれた。そこは死刑が廃止された近未来、終身刑を言い渡された人たちが集まる所である。その死刑囚は、死刑が廃止される前の最後の死刑囚である。その死刑囚が告白本を出すということで、取材に来た。次々と告白する殺人に至るまでのストーリー。しかし、新たな殺人事件が発生する。
後半までは、死刑囚の殺人日記といいましょうか、数多くの殺人を犯した死刑囚が、どのようにして犯行に及んだのかが書かれています。
自分の家族や関係者の親族といった殺人事件を各章ごとに紹介しています。
死刑囚・麻倉のキャラクター性が、スタイリッシュでカッコ良さが際立っています。自分勝手な論理的な思考ではあるものの、潔さも感じられました。
淡々と殺人日記が進行していくかと思いきや、後半あたりから事態は急展開。
後半からは、「え?どういうこと?」と思う展開が次々と出てくるため、どんな結末が待っているのか、いつの間にかページを捲るスピードが速くなっていました。
あの人は死んでいるのになぜ殺人事件が・・・。最悪の結末?と思いきや、何もなかったかのように別の場所にいる。
え?夢?と思った矢先、そこからの今までの隠された真相。今までのことがひっくり返されたような気持ちで、驚かされました。
被害者の家族だからこそ感じる加害者への怒りといった心理描写も書かれていますが、驚きの展開の流れの方が上回って、興奮しっぱなしでした。
ただ最後のほうでは、それまで驚いた分、スッキリと終わってくるのかなと思いきや、何となくモヤモヤ感の残る結末で終わったので、もう少しスッキリして終わりたかったなと思いました。
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確かに麻倉玲一の言動は作中一貫して信頼できないけれども(ホームズとモリアーティを足して2で割った感じがある、聞き手は無能なワトソンな感じ)タイトルにある『信頼できない語り手』というイメージが、作中と読み終えてからではがらりと変わるのが凄かった。
こうも印象変わるのだなと。
特殊な環境ではあるが密室で彼が過去に行ってきた殺人事件を語るという、言ってしまえば地味で停滞しそうなシチュエーションではある。
しかし、その語られる話が彼視点ではない視点での話になるので、作中にいくつも雰囲気の違う事件が出てきて飽きが来ない。
1作品ながら多数のミステリーを読めるのは贅沢感がある。
語り手が信頼できないという点だけが問題だが。
(要はそれは真実なのか?という疑問がつきまとう)
終盤近くでまさかの急展開からの、まさかのホラーか?
と思わせてからの種明かし的展開。
前述のタイトルの雰囲気ががらりと変わることにも関わるが、目的のための大掛かりすぎる仕掛けが凄まじかった。
そこまで手をかけるかと。
詳しく語ると興ざめするので割愛するが、色々な意味で驚くと思う。
これは聞き手の人間不信が加速しそうな気がする……
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クローズドサークル、孤島、信頼できない語り手、作中作。ミステリの要素ぶち込みまくり!これだけの要素を入れてそんなに長くないページ数でまとめてるのがすごい。「弟切草」とかのサウンドノベルゲームプレイした気分。
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死刑制度が廃止され、最後の死刑囚になった麻倉玲一。
語られる殺人事件のひとつひとつが興味深く、飽きさせない展開で面白かった。タイトルの意味がわかった瞬間が衝撃的。
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死刑が廃止されてから28年後。フリーライターの熊沢は最後の死刑囚・麻倉から指名されて、インタビューのため孤島の特別拘置所に向かう。自分の犯した殺人について小説風に語る麻倉に、熊沢は嫌悪感を抱くが‥
いかにも企みがありそうなタイトルで、期待通り面白かった。事前に調べるなと言われていてもライターとしてインタビュー対象をまったく何も調べずに臨むのは不自然な気はしたが、麻倉の謎めいたキャラクタと語り口がよかったのであまり気にならず、終盤の大展開まで一気読みだった。
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一応きちんと騙された。それは間違いない。最初に、信頼できない語り手だと明かされたことに。
最後に明かされる「ナゾ」が、これで満足かと言われると、満足はしにくいか。
頭で作ったような作品に感じる。頭で作ったことを忘れさせてくれるほどは、熱いものは感じないのは仕方ない。
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久しぶりに読んだ小説。
あっという間に読了。次の展開が気になって仕方なかった。最後はなるほどそういうことかと思わされた。どこまでが真実なのかはもしかしたら読み手に委ねられているのかもしれない。
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カバーと同サイズの帯のインパクトで購入
「このラストは革命的」「騙された」「徳間文庫大賞2022受賞」といういかにもな煽り文句、嫌いじゃないよ
読んだ結果、どこか既視感が……
・登場人物がみんなグルで主人公をだましていました
最初からそんな感じがしたし、何ならそんな作品読んだ事あるなー(作品名は挙げないけどね)
・主人公が気付かないだけで実は誘拐されてました
これも読んだ事あるなー(と思ったけど、具体名は思い浮かばない、でも読んだ事ある気はする……)
・主人公が誰かを刺すシーンを撮影して脅迫に使いたかったからこんな事を仕組みました
いや確かにこれは読んだことないけどもさ……
最初に書いた本書帯の裏側には作者の言葉もあって、そこには「あきれながら昂奮して、そして楽しんでいただければ」なんて記載されてるんだけども、うーん、うーん
ラストのラスト、主人公の彼女すら麻倉の関係者なのか……?みたいに終わるんだけど、これも唐突な感じがしてしまう
が、これに関しては深く読み込めばちゃんと伏線が仕込まれているような気がしなくもない
どうなんだろう……
麻倉玲一が語る作中作部分が一番楽しかったかなー
第二話の長富夫妻のお話が一番好き
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浅倉の言ってることとかひとつひとつの物語(浅倉の作り話)の面白みはあれど、ミステリ部分やそもそもの大枠などちょっと陳腐というか。
表紙とラストに期待させすぎる演出が
面白くないわけでもないが満足感はない。
本の感想というよりも、マーケティングの難しさが垣間見れた。
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うーん、うん!
表紙がずるいな!
そうだったのかって感じはしたけど
革命的と言うのであれば
もっとパンチが欲しいというか
ストーリーの中の偽エピソードは面白かった!
最後のところで謎な感じで終わるのなに!
結局なんやねん!ってなっちゃったよ!笑
あんまり、期待しただけあって
ラストは印象に残りづらいかなぁ。